月別アーカイブ: 2014年1月

京都発 総合マンガ誌 キッチュ 第5号 -旅立ち-

キッチュ5号

総合マンガ誌 第五号-旅立ち-(キッチュ出版)¥1200+税

創刊から5号までの間に寄稿している若手マンガ家さんたちが商業ベースでの活躍の場も増やし、ベテランと競演。判型もこれまでのB5からA5とコンパクになりましたが、300ページ超でヴォリュームアップです。

巻頭カラーグラビア、林海象監督によるフランス外人部隊を経てのガンアクションアドバイザーのなどもマンガにまじって収録されています。
【巻頭特集】
軍艦アパート  廃墟探索部(稲葉渉 成宮澪)

【マンガ作品】
『パピリオと死体泥棒』おがわさとし
『東京の夏』ムライ
『さよなら三角』ほし埜
『砂漠に咲く一輪の美しい花』鬼山龍宿
『とちに記憶がなく・うおも覚えていない』熊小襲
『穴』アニュウリズム
『地球宝石』神田森莉
『宇宙戦艦ヤマト2199薄い本』田中圭一
『S・N・S』山崎高生 制作協力 呉ジンカン
『ズガンッ』あらむきちの
『特霊警備員のススメ』オバタたばお
『関係のない町』山本健太郎
『Ophelia』さそうあきら
『創世記第四章』ひさうちみちお
『彼方』モウパサ
『繭』榛村駒鳥
『それはただの先輩のチンコ 其の二 チン友』阿部洋一
『晩秋』もぷ子

【ロングインタビュー】
映画監督林海象VS元フランス人外人部隊ガンアクションアドバイザー細川雅人
構成 呉ジンカン

【特別収録】
『私立探偵濱マイク』第四弾 『血と薔薇』プロット

【小説】
『二四人の山形教授』禁野真 イラスト・ヒノデエイジュン

【エッセイ】
『映画日記』山本健太郎
『男の写真』山本健太郎

題字:平田弘史 
表紙イラスト:村上もとか

A5判308pages キッチュ出版

文芸冊子 ぽかん別冊 「昨日の眺め」

ぽかん別冊 昨日の眺め

ぽかん別冊 「昨日の眺め」(ぽかん編集室)¥667+税

真治彩さん(exちょうちょぼっこ)が編集・発行する文芸系小冊子ぽかんの別冊。

京都・恵文社一乗寺店の「冬の大古本市2013-2014」に参加するにあたり、彼女が信頼を寄せるM堂、歩希書房、古書柳、固有の鼻歌の4組の古本屋さんに本のセレクトや手配を任せ、自身は“読める目録”作りに着手。
当初は目録に掲載する本の解説を載せる予定が、時間の問題で第一部:読み物 第二部:古書目録の構成に。

第一部は12人の書き手が、それぞれ読書や日々の暮らし、誰かに宛てた手紙などを書いていますが、別々に自由に書かれた散文が連鎖するように、共通する景色やトーンを持っていて、大平高之のイラストが添えられ、彼らと同じ景色や空間を共有するような読書の時間を持てます。
第二部の古書リストは4つの古書店それぞれの趣味と蔵書で描かれた2013-14冬の景色にも見えます。

目次
——-
1部散文
読書 井上有紀
昨日もそう思った 堀部篤史
どぶがわのほとりに住むあなたへ 郷田貴子
かたちは変わる 大野円雅
よく生きるために 坂上祐介
立て直す物語 能邨陽子
石坂さんのこと 渡辺尚子
ノンデイリーライフ 福田和美
黒部節子の詩 津田京一郎
霊園と古墳 秋葉直哉
思いのままにー中村昌義のこと 真治彩
秋山邦晴先生 扉野良人

2部 目録
M堂
歩希書房
古書柳
固有の鼻歌

B5判48pages

今井次郎 病院作品集

今井次郎 病院作品集

今井次郎 病院作品集(円盤)¥2500+税

2012年11月に惜しくもこの世を去ってしまったへっぽこ美術&音楽家、今井次郎(1952-2012)最後の作品集。

今井次郎さんは、79年、向島ゆり子、久下恵生、篠田昌巳、佐藤幸雄、石渡明廣とPUNGOで活動。その後、コクシネルや篠田昌巳グループに参加。80年代より朝比奈尚行の主宰する劇団、時々自動の音楽監督に就任し、最後まで務めました。

一方、’00年代半ばよりガラクタや自筆の絵、自作のオブジェなどを使った
ソロ・パフォーマンス(JIROX DOLLS SHOW)を展開し、若いミュージシャンたちに大きな刺激を与え、近年では、PUNGOの元同僚の向島、久下とのトリオ”odd”を始動し話題に。活動が盛んになってきた2013年春、悪性リンパ種を発病し、闘病生活約半年で惜しくも急逝。

実際の薬袋を再現したジャケットの中身は—闘病中の病室で、ノートの端や、薬の袋、献立表など様々な紙片に走り書きされた譜面を元に録音された、本当の最後の「作品集」です。
録音はPUNGO~oddの向島、久下を中心に、近藤達郎(ラブジョイなど)、朝比奈尚行(時々自動)、いしかわともこ、テニスコーツが参加。

生前の氏のオブジェ作品の作風そのものであった譜面も可能なかぎりそのまま再現したブックレットとのセットです。
楽譜だけでなく、絵や言葉が書かれた五線紙も、汚れやシミまで忠実に再現したブックレットからは、美術作家としての作風や人柄が伝わってきます。

18曲入りCD+ブックレット ステッカーつき 円盤

今井次郎 病院作品集

早川モトヒロ 作品集 LASER BEAM

早川モトヒロ LASERBEAM

早川モトヒロさんが特撮シリーズと名付ける作品群を、Le Dernier Criが、セリグラフやパール紙を使った美しい装丁で書籍化しました。怪獣のようなロボットのような謎のキャラクターたちが、パール紙のメタリックな風合いに美しく発色して、その作品世界をさらに広げます。
画像では、お伝えしきれないのが残念ですが、美しい仕上がりです!

21.5cm×30.5cm 50pages 1000部
本文はオフセット、表紙まわりはセリグラフ5色刷り
中央は観音折りの見開きになっています

早川モトヒロ LASERBEAM

早川モトヒロ LASERBEAM

早川モトヒロ LASERBEAM

てくり 18「盛岡てつびん物語」

てくり18 盛岡てつびん物語

盛岡の「ふだん」を綴る本 てくり18「盛岡てつびん物語」(まちの編集室)¥600+税

日本茶ブームのフランスでも人気の鉄瓶。南部鉄瓶のルーツは、武士の教養として茶道を嗜んだ南部藩のお殿様が京都から釜師を招き、茶の湯釜を作らせたことに遡るそう。その後、煎茶用に、釜と小さくして注ぎ口をつけたのが、今日の鉄瓶のはじまり。

350余年の鉄器の技術と魂を代々受け継いできた御釜屋(小泉家)と、女性の職人が殆どいない中、家業を絶やさぬために15代目を襲名しこの世界に新風を吹き込む鈴木盛久工房(鈴木家)を取材。

そのほか、鉄瓶の作られる工程、各所で愛用されている鉄瓶、お手入れ方法やお値段による違いなどについてのあれこれ、鉄器にかかわる人々などを丁寧に紹介しています。

重たくて、扱いがたいへんそうな?鉄瓶ですが(実は、中は洗ってはいけないそうで、お手入れは意外にも簡単なのでした…)、長く使っているうちに愛着も出て、お湯もまろやかになるのだそう。鉄瓶との上手な付き合い方を知って、すてきなティータイムをどうぞ。

B5判40P(表紙含む)

てくり18 盛岡てつびん物語てくり18 盛岡てつびん物語