日別アーカイブ: 2011 年 6 月 17 日

漫画雑誌・山坂 05

山坂5

漫画雑誌・山坂 05(山坂書房) ¥300

なんでもあり、の自費出版の世界ですが、山坂書房の二人の漫画家、山坂ヨサンセンこと、三好吾一と大西真人は、この雑誌では、あえて過剰さ、過激さを避けた丁寧なイラストで、日常の情景を描きます。夏の日、赤信号の交差点でたまたま、同じように自転車に乗ったまま信号機を見上げた通りすがりの人…、ずっと同じ小中学校で家も近所だったけど話をしたことがなかったちょっと浮いてたあのコ、久しぶりに帰った実家での親との微妙な距離…
限定200部(シリアルNo入り)、ハンディな小冊子ですが、上質な掌品ぞろいの漫画誌になっています。

■山坂ヨサンセン「去年の夏のことですやん」
■永田智子「プレゼント」
■藤本和也「三本足の怪獣」
■炭子部山貝十「アタリメ君」
■大西真人「小春日」
■三好吾一「デジカメ」
■山坂ヨサンセン「山坂四コマ作品集」

A5判74P

CD 直川礼緒「西比利亜 発 電脳空間 行」

西比利亜発電脳空間行

直川礼緒「西比利亜 発 電脳空間 行」(円盤)¥2625

たぶん日本一の口琴狂、直川礼緒さんがソロデビューしました。そもそも口琴とは、小さなフレームに弁がついた簡単なフォルムで、ビヨ〜〜〜ンという愉快な音を出す楽器ですが、粘菌類みたいな単純でいてつかみどころのない楽器に魅せられた直川礼緒さんは、日本口琴協会を立ち上げ、古今東西の口琴を調べたり、世界の様々な演奏家に出会い、ますますその世界にはまってゆきます…。
およそ楽器というものからイメージする様々な旋律を奏でる機能や理論があてはまらずに、ビヨ〜〜ンと響くばかりの口琴を模索するうちに、自らの口腔に反響させ自身も楽器の一部として響き合う、演奏する人によって音色が変り、人との違いを音やテクを極める=自分を極めるというスタイルに気づき、どんどん道を突き進みます。
高円寺の特殊音楽スペース、2003年に円盤がオープンした直後から、定例会を行なうようになり、情報交換にはじまり、やがて口琴演奏家、口琴に理解のある他楽器の演奏家を招いてのライブを開催、口琴の可能性を引き出すことになりました。100回近い定例会を経て、満を持して! 円盤プロデュースで、これまでセッションしてきた中村明一(尺八)、サワン・ジョシ(シタール)、関根秀樹(振り回し楽器)各氏をゲストに招き、ソロCDが完成しました!

直川礼緒さん自身が口琴の出会いからリリースにいたるまでの口琴人生&口琴の魅力を書き下ろしたEPサイズのブックレット(英語併記)つき。口琴の響きを表す同心円の表紙は、やはり口琴と同心円が描かれた透明カバーからスライドさせるとき、楽しいグルーヴィーな視覚効果が生まれます!!  デザインは創作折り紙などで知られるcochae。

直川さん自身が編集したCDブック「口琴のひびく世界」もお取り扱い中!