日別アーカイブ: 2010 年 5 月 12 日

漫画雑誌・山坂 04

yamasaka4

漫画雑誌・山坂 04 ¥300

三好吾一、大西真人のユニット山坂ヨサンセンによる出版社“山坂書房”が年1〜2回ペースで発行する漫画誌。二人の作品の発表の場としてはじめた同人誌のようですが、寄稿者も加わり、冊子の編集方針を確立。すなわち、–人を傷つける表現を避ける、–丁寧かつ誠実に描く、–過激や過剰を求めない。

というわけでそのたたずまいは控えめですが、上質な叙情作品やエンターテイメントがつまっています。いまのところ発行部数は200、シリアルナンバーつきです。

■大西真人「花摘み」
■永田智子「アバタとエクボ」
■炭子部山貝十「男の世界」
■藤本和也「古本と少女」
■三好吾一「おてがみ」
■山坂ヨサンセン「去年の夏のことですやん」/「四コマ作品集」
■合作リレー漫画収録
A5判80P

YAMASAKA41

藤本和也「古本と少女」より

YAMASAKA_0001

大西真人「花摘み」より

走馬燈 04

soumatou04-01

走馬燈 04 ¥1050

架空とも執筆者が重なりつつも、やや文芸寄り、叙情的(?)な漫画誌「走馬燈」。年1〜2回の発行ペースですが、号を追うごとにボリュームアップし、新機軸を打ち出しています。

【マンガ】
おんちみどり…階段町の人々
藤宮史…〈予告編〉或る押入れ頭男の話・街のなか
斎藤種魚…東京バイオ
まどの一哉…苦行君の湾岸労働
西野空男…+
片桐慎治…みどりの夜
ネズミ…額にて
羽鳥よしゅあ…大久保さん
甲野酉…残像
西野空男…私の話
大西真人…大野原停留所
山羊タダシ…水郷から
【詩】
広田修…空間の定義
梶葉子…始まりの物語
小林坩堝…夜盗
【評論・エッセイ】
小林坩堝×山羊タダシ…対談・桐山襲をめぐって
権藤晋…少年王者舘随想「時間と存在」を巡るドラマのリアリティ
久保隆…映画『カムイ外伝』の彼方
石澤治信…マヤ・デレンの影 アメリカ実験映画の母の作品を観直す
宮岡蓮二…アパート、記憶の古層へ1
片桐慎治…跋折羅社疾風怒涛 第四回
A5判210P

架空 No.05 2010.06

kakuh05

架空 No.05 2010.06 ¥1050

月刊化して3号目。制約フリーゆえか、際立った作品も!

【コミック】
キクチヒロノリ 『子供をからかう』
甲野酉 『未踏 (1)自称』
三本美治 『夜のホッケー フェイス・オフの巻』
オカダシゲヒロ 『モカちゃん!?』
鳥子悟 『寿命』
まどの一哉『西遊 第三話』
小野原教子(作)×藤田みゆき(絵)『ペダンチック・ラブ(3)』
■四コマ架空/高橋学『大人コドモ』/山坂ヨサンセン
斎藤種魚『西野空男番外地 上』
斎藤潤一郎『熱病漫画』
安部慎一×西野空男『西日』
香山哲『労働せしめる実体(2)』

【評論・インタビュー・資料】
沿道叡智 『大西真人と三好吾一』
久保隆『「情況」的場所へ(3)』
『月刊ガロ』目次録 第三回
『高野慎三◆高野慎三を原ねる(2)』聞き手/斎藤種魚・西野空男

B5判164P