北九州市が季刊で発行する、ビジターズ・インダストリー誌『雲のうえ』がタコシェにも入りました。
これまでの地方自治体が発行する情報誌といったイメージを一新する内容を、という意気込みで
アートディレクターに「暮らしの手帖」や「ku:nel」も手がける有山達也氏、イラストレーターには、やはり「暮らしの手帖」などで活躍する美術家で、タコシェでもお取り扱いの美術冊子「四月と十月」の編集人でもある牧野伊三夫氏が携わっています。
創刊号では「酒場」を特集、市内に今も数多く残る「角打ち」(ちょっとしたカウンターやテーブルがあって、お酒も飲める酒屋さんです)にスポットを当てています。「酒とつまみ」の編集長・大竹聡さんが地元の角打ちを訪ね歩き、お酒やおつまみはもちろん、お店の人やそこに集うお客さんたちの様子を酒席をともにすることで楽しく紹介してます。
最新号の特集は「市場」。市内に100以上ある大小の市場を紹介。野菜、魚、お惣菜、お菓子となんでもある市場のモノ、人、場所の魅力を伝えています。
ほかにも、クジラの部位とその名称や食べ方OR使い方を図解した「鯨の端から尾の先まで鯨は余すところなく」、もたいまさこさんを招いての市場めぐりなどなど。
チラシ置き場に出しておくと「これ売り物じゃないの?」なんて声が聞こえてくるほど、ハイクオリティのフリーマガジンです。売り物と間違えないよう、北九州市のフリーマガジン「雲のうえ」と覚えておいてくださいね。
月別アーカイブ: 2007年2月
釣崎清隆・写真/石丸元章・文「10 stories of DEADLY SPEED」
釣崎清隆・写真 + 石丸元章・文 「10 stories of DEADLY SPEED」 ¥100000
死体写真家・釣崎清隆による撮影・手焼きの死体のある交通事故現場のオリジナル・プリント10葉と、石丸元章が事故の経緯からインスパイアされた短編小説10編を書き下ろし、10のポートフォリオにセットにしたコラボレーション作品です。
プリント・サイズは六切(8×10インチ)、50部限定でエディションナンバーとサイン入です。
特製ケース入り。
店頭でご覧いただくこともできますので、店員にお申し付けください。
本秀康さん、サイン会
本秀康さんサイン会 3月4日(日) 15:00より
(ワイルドマウンテンは前号の表紙です。最新号は追ってご紹介します)
短編集「アーノルド」(河出文庫 ¥588)と、ここ地元・中野を舞台にしたシリーズ『ワイルドマウンテン 4巻」(小学館 ¥630 2月下旬発売予定)の、発売を記念して、3月4日にサイン会を行います!
タコシェで上記の書籍をお求めの方に、番号つき整理券をお渡ししています。
いずれかの本をお求めいただければ、サイン会に参加していただけますが、両方をお求めのお客様には、感謝のしるしにちょっとしたオマケを考え中です。決まり次第、お知らせします。
どうぞ、一冊ずつ買い足して、追加情報やサイン会を待っていてくださいね!!!
モツ煮狂い
クドウヒロミ モツ煮狂い 1 ¥350
近頃、博多風のモツ鍋がジンギスカンに代わって流行中。狂牛病はいまなお私たちの食肉生活を翻弄しています…。しかし、このブームでモツが「肉」と別格な部位であることをやっと知りました。なぜなら私の育った家庭では、焼き肉と称して鉄板でホルモン全般を焼いて食べていたので、20歳過ぎても肉とホルモンの区別がつかないくらい、ホルモン漬けだったのです。ところが、モツ鍋を一緒に囲んだ友人・知人はモツ初体験なんて人もいて、けっこうカルチャーショックでした。
この「モツ煮狂い」によると、「浅草以東、曳舟から立石にかけてと、折り返しの町屋への京成トライアングル」こそ、近代化の中で、工場となめくじ長屋と色街が形成され、モツが煮込まれていったとのこと。そして、私はこの三角地帯で生まれていたのでした。渦中にいると気づかない事ってあるんですね。
しかし、著者は京成人でありながら、モツ煮が下町の味と文化であることに気づき、こうして本を出していらしたのです—–
東京下町のソウルフード、もつ煮。豚の白モツを使った、いわゆる煮込みこそ、戦前から東京下町(特に浅草以東の極東!)独自カルチャーにもかかわらず、席巻する居酒屋チェーン店の画一化されたモツ煮の前で、本来の味や姿を忘れられがち、ということで、これまで開発から取り残されていたのを幸いに続いてきたモツ煮の名店を巡り、開発に飲み込まれないうちに、東京の味のフォークロアを行うというのが本書。
と根底には高い志を持ちながら、実際には、タイプ別にモツ煮の名店と名品を紹介し、最後にご家庭でも作れるモツ煮レシピ(煮汁を継ぎ足しながら、味付けを醤油、味噌、洋風と自在に変え、毎日でもモツ煮を食べることができるという、画期的というかトライアスロンなお料理教室です)がついています。
表紙はモノクロですが、中は全部カラーです。 A5判 32p
東京の人も、そうでない人も、この本を通してもモツ煮を二度味わってみてください。