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「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」

「マッチと街 マッチがあった頃、高知の街はずっと元気であった。」 (「マッチと街」出版委員会)¥1800+税

喫茶店や飲食店で普通に煙草が吸われていた時代、それぞれのお店は、オリジナルマッチを作って、客たちに配っていた。商店街も賑やかだった頃。スマホやネットもなければ、瀬戸大橋もなく、都心への飛行機も日に数便…今よりずっと不便だったけど人口30万人足らずの街には、たくさんの居場所があった。

そんな時代、1960年代から1980年代を中心に、高知県の400点あまりのお店が製作したマッチ箱のコレクション約700点を収録。

エリア別にマッチを分類しながら、古くからのお店に取材したり、土電会館のような高知のランドマーク、マッチ箱デザインや喫茶店についての写真や資料、読み物もところどこにあり、マッチ箱を通して、紙文化、ローカルカルチャー、コミュニティなど、様々なものが見えてきます。

18.7×12.7cm 192pages

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」

Mat Brinkman 「Teratoid Heights」(Highwater Books) ¥4167+税

コミック作家Mat Brinkman(マット・ブリンクマン)の代表作。

ほとんど、テクストはなく、謎のクリーチャーたちが現れて、超自然な行動をおこします。

俵谷哲典、ネルノダイスキ、逆柱いみりなどお好きな方におすすめです。

152mm×126mm×20mm 222pages

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」

イ・ミンション著 すんみ・小山内園子訳「私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない」(タバブックス)¥1700+税

2016年にソウルの繁華街にある江南駅で起きた“女性なら誰でもよかった”という動機で女性が刺殺された事件。

古い習慣の中で抑圧されていた女性たちは、これをきっかけに、可視化された女性嫌悪、性差別に対して声をあげはじめました。
著者は、言語や翻訳の専門家の立場から、実践的な言葉の問題として差別について語る上での問題点と対処例をこの本で示しています。フェミニスト論というより、技能書、マニュアルです。

差別について話すとき、これまでの社会習慣や危機回避・処世術として女性自身が意識的/無意識的に受け入れてきた抑圧や恐怖について解明しながら、自らに苦痛や我慢を強いることを防ぎながら、効果的に語る方法を実践的に提示します。

外国語の文法や基本例文を覚えたら、作文や会話で使いながら身につけるように、あるいは、水泳をはじめるときに水に対する恐怖を取り除き、基本フォームを習ったら体が覚えるまで練習するように、実践可能な技能書、会話術の書として読むことができます。
性差別を(特に男性)と語る場合の問題パターンが挙げられているので、きっと使えるフレーズ、しっくりくる受け答えがいくつかみつかると思います。

独立系の新興出版社から発売され、韓国フェミニズムムーブメントのきっかけになった話題の本です。女性が声をあげはじめたお隣の国のこれからにも注目。

内容ーーー

日本の読者のみなさんへ イ・ミンギョン
はじめに

Ⅰ. セクシストに出会ったら 基礎編

0.あなたには答える義務がない
―話すのを決めるのはあなた
1.心をしっかり持とう
―差別は存在している
2.「私のスタンス」からはっきりさせよう
―フェミニストか、セクシストか
3.「相手のスタンス」を理解しよう
―セクシストか、フェミニストか
4.断固たる態度は必要だ
―あなたを侵害するものにNOを
5.あなたのために用意した答え
―何もかも「女性嫌悪」!
6.効果がいまひとつの言い返し
―セクシストに逆効果な対応とは

Ⅱ. セクシスト(にダメ出しする 実践編

7.あなたには答える義務がない、再び
―きっぱり会話を終わらせる方法
8.それでも会話をつづけるのなら
―誤解している相手との会話法
9.いよいよ対話をはじめるなら
―あなたを尊重しはじめた相手との会話法
10.話してこそ言葉は増える
―練習コーナー
11.ここまでイヤイヤ読んできた人のためのFAQ

四六判228pages タバブックス

田亀源五郎編 「日本のゲイ・エロティック・アートvol.3 ゲイ雑誌の発展と多様化する作家たち」

田亀源五郎編 「日本のゲイ・エロティック・アートvol.3 ゲイ雑誌の発展と多様化する作家たち」(ポット出版)¥4500+税

日本のアート史に埋もれる「ゲイ・エロティック・アーティスト」たちを丹念に掘り起こし再評価する「日本のゲイ・エロティック・アート」シリーズの完結編。漫画家でゲイ・エロティック・アーティストである田亀源五郎の企画・編集。

vol.1では黎明期の作家たち、vol.2では、1970年代から現在に至るまで、ゲイ雑誌で活躍しているアーティストを紹介したが、vol.3も同様にゲイ雑誌などで活躍したアーティストたちの作品を収録。

収録作家—稲垣征次、武内条二、髙蔵大介、水影鐐司、鈴木節、遠山実、児夢ーーー170点以上を掲載。

ケヴィン・クラークによる序文、編者・田亀源五郎による概論や各作家の解説、稲垣征次インタビューを日本語・英語の二カ国語表記で収録しています。

2003年にvol.1を発行してから、出版状況や社会状況も大きく変わり、監修者の田亀源五郎自身も、海外での展覧会などアーティストとしての活動の場が増え、「弟の夫」のようにゲイが登場するがエロティックとは別の側面を描いた作品を一般誌に発表するようになり、ゲイエロティックアートを取り巻く状況も大きく変化した。完結編と銘打ちながらも、これまでのゲイエロティックアートの流れからこぼれてしまうもの、あるいはこれまでのゲイエロティックアートから踏み出して展開してゆくであろうアートを予感しつつ、アートと社会の今後の課題を指摘した内容になっています。

A5判256P 上製 函入り

画集 早川モトヒロ Motohiro Hayakawa「Invader」

画集 早川モトヒロ Motohiro Hayakawa「Invader」 (Mania press)¥3200+税

2018年にフランスのmania pressから出た作品集。
40点以上のキャンバス作品にまじって、レーザー光線を出したり、でんぐり返ったりするちょっとコミカルなインヴェーターたちが登場します。

25cm×21cm ハードカバー角背 80pages オスセットプリント
※サイン+イラスト入り(キャラクターたちのイラストはランダムに描かれています)