漫画」カテゴリーアーカイブ

山川直人「初期の山川直人漫画集 地下室」

山川直人「初期の山川直人漫画集 地下室」 ¥1000+税

中学生の頃から漫画を描きはじめ、20代半ばで漫画誌デビューするも、40才を過ぎて「コーヒーもう一杯」の連載が始まるまでは、漫画誌に載ったり載らなかったりで、カットやイラストの仕事をしながら、同人誌で作品を発表していたという作者。

自主制作で出した5冊の作品集に収録した作品は、後に出版社から出た単行本に再録されたが、そこに収録されなかった作品や未発表の作品を自ら編んだのが本書。

結果的に、選ば(れ)なかった作品ばかりを集めたものになったが、「当時の全力で、最善を尽くして描いたもの」という。
現在の画風を確立する前のタッチのものがあったり、荒削りな分、思いがストレートにぶつけられていたり…と、クセもあるけど、しっかり咀嚼して味わいたい作品が並ぶ。

《収録内容》
『娼婦の部屋』* 「ガロ」93年6月号掲載
『頭のいいネコ』 「ガロ」89年10月号掲載 自主制作本『父への手紙』(96年)収録
『父への手紙』手製コピー本『父への手紙』(94年)掲載 自主制作本『父への手紙』(96年)収録
『物語の男』* 同人誌「がらん」第三号(90年)掲載
『シンクロナイズドスイミング』 同人誌「KIZ」第四号(95年)掲載 自主制作本『ぼくはきみより頭がいい』(97年)収録
『ナイフ男』 同人誌「KIZ」第四号(95年)掲載 自主制作本『ぼくはきみより頭がいい』(97年)収録
『鏡と口紅』* 同人誌「がらん」第三号(90年)掲載
『女占い師』* 同人誌「がらん」第二号(89年)掲載 手製コピー本『手品師』(94年)収録
『匿名希望』* 同人誌「KIZ」第六号(97年)掲載
『月夜の導火線』* 同人誌「メイキス」創刊号(95年)掲載
『地図売り』* 同人誌「カミナリパンチ」創刊号(95年)掲載
『ぼくはきみより頭がいい』 同人誌「がらん」第七号(91年)掲載 自主制作本『ぼくはきみより頭がいい』(97年)収録
*は単行本、自主制作本、初収録。

画像は山川さんのブログからお借りしました

B6判128pages

インド初のオルタナ系漫画誌 ベリテVérité 01

ベリテVérité 01(Studio Ekonte, Comix India)¥1800+税

インド初のオルタナ系コミックマガジンが創刊されました。
リアルで真実な直球勝負の漫画表現を求めて、誌名は「ベリテ」!!

コマすらグラフィックの一部のように扱う、形式に囚われないケースもあるインド作家たちの作品と、日本のオルタナ系の重鎮、つげ忠男・辰巳ヨシヒロ・山松ゆうきち・勝又進・常山陽二らの作品を掲載。
また、読み物として劇画における線を使った速さの表現をライアン・ホームバーグが寄稿。
表裏・両面表紙になっています。

執筆者
インド:Anpu Varkey, Biboswan Bose, Shaunak Samvatsar, Nandita Basu and Bharath Murthy.
日本:つげ忠男・辰巳ヨシヒロ・山松ゆうきち・勝又進・常山陽二
フランス:Simon Lamouret アメリカ:Nick Tobier

“The spirit of Japanese magazines GARO and AX can
really be felt in this significant new venue for Indian,
Japanese and international comics to meet and mingle.
You need VÉRITÉ and that’s the truth!”
– Paul Gravett, comics journalist and historian

21x 14cm 240pages  English

Ben Sanair ベン・サネール シルクスクリーン蛇腹折り本「Going To Japan」

Ben Sanair 「Going To Japan」 ¥4500+税

2017年末から翌2018年の正月を日本で過ごし、タコシェで展示をしたフランス人アーティストBen Sanair。

初来日から11年ぶりに、今度は旅行者ではなく、アーティスト&ミュージシャンとして展示とライブパフォーマンスのために日本の地を踏むことに。

クリスマスが終わるや、家族に送りだされて、ワルシャワ経由で成田へ。到着するや営業中の店内で展示の設営、そして年末はライブのステージに! 慌ただしい年の瀬に、それでも冷静かつ臨機応変に仕事をこなし、年明けには多くのアーティストと共作デッサンを行った充実の日々。

その様子を、ベンさんは、でかける前に彼女からもらったモレスキンの手帳に二色のペンを使って絵日記風に描きとめていました。日本に向かうワクワクや、到着後の興奮や友人たちとの再会を楽しみ、すきま時間に整理整頓したポーチからペンを出して手帳に乙女チックに楽しい旅を記録しました。

「観光や休息よりも、アーティストたちとコラボしたい!」と動きまわるベンさんからは、アーティストとしての誇りと日本の作家たちへの関心や作品への愛情がビシビシと伝わってきました。

そんな忙しくも幸せな滞在前半の様子を描いた蛇腹式ノートを、自らシルクスクリーンで印刷して再現した冊子。モレスキン風の黒い表紙とゴムもつけました!

タコシェでの展示については、26時間不眠のままで、日本に到着してタコシェの入口の小さなコーナーに展示しきれるのかとちょっと心配したけど首尾よく設営完了。と書かれています。びっしり展示して余ったスペースには、フリペを貼ったり、即席ガーランドで飾りつけまでしてくれました。

2017年末のBen Sanair個展。クリックで大きくなります

本文14×9cm 35面 2色シルクシクリーン印刷
全長314cmを折り畳んでいます。
黒いカバーつき。

ジェット・セット・ロジャー「ポレージネのラヴクラフト」

ジェット・セット・ロジャー「ポレージネのラヴクラフト」(峠の地蔵出版)¥1500+税

ジェット・セット・ロジャーことロジャー・ロッシーニが、ある雑誌記事から着想し、H・P・ラヴクラフト目線でクトゥルフ神話創作にいたる経緯を歌い上げたコンセプト・アルバム。

ロジャーにゆかりの地が、ホラー小説家H・P・ラヴクラフトがかつて旅で訪れた場所であり、古本の間から見つかった彼が友人に宛てた手紙によれば
ここでクトゥルフ神話創作のきっかけになる体験をしたという。
そこでロジャーは、イタリアの片田舎を訪れるさわやかなシーンにはじまり、次第に町の奥に入り、恐怖の体験を経て、ラヴクラフトの記憶や精神がトラウマチックな衝撃を受ける…という体験を、ラヴクラフトに変わって歌うコンセプトアルバム「ポレージネのラヴクラフト」(漫画付き)を2016年12月にイタリアで発表した。

版元のスノウドニア・レーベルとの長い交渉を経て完成した日本版。デヴィッド・ボウイやイタリアのバンドならBaustelleが好きな人にもお勧めとのことです。

歌詞(イタリア語)対訳付き。
●漫画ブックレット付
『爆撃地セルビアからの手紙』で知られるセルビア人漫画家アレクサンダー・ゾグラフが同モチーフを漫画化し、ハル吉が訳を付したもの。元の歌詞も収録 18×12.7cm 16pages)
●ロジャー・ロッシーによるエッセー・解説(日本語)ペーパー入り

taco-cette 第2弾 逆柱いみりのバンド シタキリスズメ/妄念忍者 《おともカセット》

シタキリスズメ/妄念忍者 「おともカセット」¥1713+税

タコシェのカセットシリーズ第2弾は、逆柱いみりのバンド、シタキリスズメと妄念忍者のカップリングです。

逆柱さんが心を奪われたスナック ビーバーの看板マスコットを全面に押し出した、愛らしい特製貼り箱入り。スナックを探し出し、作家自ら使用許可を得たほどのお気に入りです。

中には、ネコカッパのワンポイントのシルクスクリーンプリントを施したカセットテープ、タイトルや曲名が入ったイラストカード3種、特製ステッカーとおまけアイテムが入っています。逆柱さん直筆のNo、イラスト入りで限定100部です。
(曲名カードの色はあわいラベンダーと青磁の2種、おまけアイテムの色や形も様々で、ランダムな組み合わせになります)

sideA シタキリスズメ
松本テルミ Vo 中安モモ Gr. Vo 逆柱いみり Gr. Key.他

作詞・作曲 逆柱いみり
1. 特急トカゲ号
2. 頭の甘い蜜
3. 南国海舟
4. 自律神経失調舞踊
5. 頭の甘い蜜 オケ

sideB 妄念忍者
逆柱いみり Vo.Gr.Key. 他、 中安モモ Gr. Chorus

作詞・作曲 逆柱いみり
1. ノドの迷路
2. ねずみの国
3. 砂の女
4. 火星運河下リ
5. ビニール酒
6. うなづき音頭

制作協力:corner printing KG https://www.kg-cornerprinting.com

※発送は10月29日頃になります。