ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

池田ハル ドローイング・漫画集「アナザーガール」

池田ハル「アナザーガール」¥800+税

イラストを使って、紙、洋服、靴などでファッショナブルな表現を手がける池田ハルのドローイング・漫画集。

2017年2月から3月にかけてインスタグラムに投稿していた1コマ漫画「アナザーガール」20回分に描きおろしの5話を加えた作品集。
少女と女性が交互に、あるいは入り交じって登場し、シンクロするようなパフォーマンスを展開します。ストロボ連続撮影のようにに、ポーズや人物構成が変わるドローイングの連続。
そのリズムやタッチをお楽しみください。

サインとエディション ステッカー付き

A5判32pages 70部限定

※Tシャツつきもあります。

After Dusk #4 特集「79-85カセットの時代」/Suikazura and After Dusk presents「Season In The Dawn」ディスクガイドにのらないニューウェイヴの名盤・迷盤コレクション

After Dusk #4 特集「79-85カセットの時代」 ¥540+税

巡り巡って再びブームを呼ぶカセットだが、活況を呈した70年代末~80年代前半のパンク~ニューウェイヴ全盛期における主流メディアのレコードと異なる、独自の広がりと文化に触れる特集。

世界各地でリリースされたカセットならではの名作はもとより、メジャーで活躍するアーティストがレコードと並行して敢えてリリースしたカセット、アートやブックレットと組み合わての発展型など、様々な作品をレビューを付して紹介する。

あわせてコラム3本も収録。
●ノイズ・インダストリアルとカセットテープ
●カセット専門レーベルの存在
●カセットテープとアート

※本誌自体がカセットテープブック形式で、今回は判型もコンパクトになり、ジッパーつきの袋にカセットとともに入っています。

A6判44pages

Suikazura and After Dusk presents 「Season In The Dawn ディスクガイドにのらないニューウェイヴの名盤・迷盤コレクション」 ¥370+税

After Duskの「ポストパンク~ニューウェイヴ」特集の続編。
マニアックなアーティストの評伝などを発表するSuikazuraこと平山悠と、ニューウェイヴやトランスレコードを特集してきたAfter Duskの共同編集で、50枚の名迷盤をレビュー。

ほかに平山は「邦訳してほしい音楽書籍」、After Duskは、音楽誌フールズメイトの創始者でトランスレコード、YBO2で80年代の音楽シーンを牽引した北村昌士が90年代初頭にはじめたレーベルSSE Communicationsカタログを執筆。ほか「再発してほしい名盤・迷盤」

A5判46pages

手差しユニッツ×THE LOST CLUB「僕は停滞気味」

手差しユニッツ×THE LOST CLUB「僕は停滞気味」¥500+税

2010年に結成された4人組バンドTHE LOST CLUBの1stアルバム「僕は停滞気味」からの2曲入りCDと、手差しユニッツの青春コミックジンのパック。

CD収録曲は「僕は停滞気味」「素敵なシーズン」

手差しユニッツの漫画は、しばらく受験勉強に集中しようという彼女と、そんな彼女のことが気になって仕方ない彼氏の高校生カップの微妙な関係を描いたちょっぴり切ない同名の青春物語短編。
A6判16pages 2色刷り

月刊ドライブイン vol.01

月刊ドライブイン vol.01 ¥463+税

交通網の発展とともに、街道沿いにできた駐車場つきの食堂やみやげもの店、ドライブイン。
近年、輸送の幹線が高速道路に移ったり、休憩所も商業施設化したり、道の駅の奮闘などで、昔ながらのドライブインは姿を消しつつあるが、ライター業の一方でインタビュー誌を自費出版してきた橋本倫史は2011年頃から、ドラインブインを巡る旅に出てインタビューを開始する。

学生時代に免許をとってバイクで旅した北海道を走り、酪農の町のドライブインで、ひとり店を切り盛りする90才すぎの女性に、町とドライブインの歴史、半生について尋ね、地元の図書館に残る資料でドライブインの始まりとピーク時の模様を遡る。

もうひとつのドライブインは、60年代にできた阿蘇のやまなみハイウェイの城山ドライブイン。九州横断道路としてオリンピックイヤーに観光のために作られたハイウェイのドライブインに嫁ぎ、旅行ブームやマイカーブームによる隆盛を経て、2012年の集中豪雨、16年の地震に見舞われる中、店の再開を望みながらおかみさんが逝ったことを再訪で知る筆者…。

ドライブインを支えてきたおかみさんたちを取材しながら、郷土史資料から歴史をひもといたり、当時の新聞などから、ドライブインの時代ーー道路が整備され、自動車が普及する60年代~70年代ーーを辿る。
「戦後という時間も七〇年以上が経ち、それをひとくくりに語るだけのリアリティを僕は持っていない。
でも、街道沿いに残るドライブイン一軒一軒の物語を拾い集めることで浮かび上がってくる風景があるのではないかと思ったのだ」

A5判44pages

宇曽川正和 短編漫画集「HAND CLAP STORY」

宇曽川正和 短編漫画集「HAND CLAP STORY」¥1280+税

これまで自主制作で単発で発表してきた3本の短編に、新作2本を加えた、作品集。

収録作品ーーー
「ある」
無職で、無能を自認する金持ちの青年が、ゆきずりの男にボクシングの才能があると言われて、ジムの門を叩く。が、そこでの一発のパンチで事態は急転…。才能のある、なしについて、答えのない問いのような物語。
人物やモノの輪郭をペンで描くだけでなく、余白やスクリーントーンによる表現も
言葉すくなに不確かさを醸し出しているよう。

「サイコロモーターズ」
サイコロによって、自動車会社の重要決定を下し、業績をのばしてきた社長。自分の意思でなく、蓋然性に社運とゆだねることで、自信もゆらぎ、自責の念がつのって会社を飛び出した男は、行き詰まりを超えてさらなるサイコロのゆくえに身をゆだねてゆくーーー
自動車工場、車の群れ、飛び出した外界の自然やスクラップ工場のようなディストピア的光景…、様々な場面が叙情的かつグラフィックに描かれています。

「蟹だけが死んだ」
教室から、職場から、家庭から”部外者”を追い出し、行き場を失った部外者は居場所を求めて新たな世界へ向かう。
はたして部外者とは? 部外者にとっての他者もまた部外者なのか? そして何者にも疎外されない場所はあるのか?深淵な問いかけが繰り替えされる作品。

新作「拍手の物語」
二人だけの村の選挙で村長が選ばれ拍手で迎えられる。が、そこに第三者が現れると、余分なピースをはめこんだパズルのように、歪みが生まれ、ひとつのピースが弾き出されてしまう。そんなはじき出されたピースの越境のようなお話が大胆なオノマトペや幾何学模様とともに描き出されます。

新作「出来事」
空き地に自分そっくりの銅像が不法投棄されていたことで犯人に間違われ、合法的に処分しようとしていて、まともや別の投棄物を見つけてしまう……未解決のまま脈絡なく続く出来事の数々にあふれた世界を、大胆なコマ割とともに表現。

A5判190pages