ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

おくがわじゅんいち「ナポリタン」

おくがわじゅんいち「ナポリタン」¥800+税

「足の下のステキな床」「いいビルの世界 東京ハンサム☆イースト」「キャバレー、ダンスホール 20世紀の夜」などレトロ建築や内装に関する本の写真を撮ったり、数々の手芸系の本の写真を手掛ける、おくがわじゅんいちさんが、「ナポリタン」を好きなあまりに作ってしまった冊子。

冒頭には小学生の頃の作文「ナポリタン」の手描き原稿! (先生の添削と感想つき)
味の名店写真散歩、ナポリタン誕生秘話、ナポリタン試作、食品サンプル制作、ナポリタンブレスレット作り…と、出てくる出てくるナポリタン!!
テクストと写真はもちろん、ナポリタン料理、アクセサリー制作、小道具の調達など自作自演で、ナポリタン愛が溢れています。
見ていると、ナポリタンが食べたくなってきます!

12.8cm×18.2cm 94pages

八画文化会館叢書vol.09『Electric Bath Handbook 電気風呂御案内200』

八画文化会館叢書vol.09『Electric Bath Handbook 電気風呂御案内200』(八画出版部)¥1000+税

前代未聞、電気風呂ハンドブック。

銭湯のなかでも、ちょっと怖くて近寄りがたいイメージのある電気風呂。

文字通り、電気が通った、シビレるお風呂、電気風呂。
関西圏の銭湯に多く普及しているそうですが、著者のけんちんさんは、かつて肉体労働やバンドで体を酷使していたときに、腰痛と疲労に見舞われ、リフレッシュのために銭湯巡りをしている中で、これが体に合ったのか、気持ちもよく体調も回復!
すっかりはまって、以来、全国の電気風呂に入浴してまわるのをライフワークにしているというスペシャリスト。

「四天王」「極楽」「地獄」「湯治」「湯めぐり」の5つのカテゴリ別におすすめ32物件の詳細レビューを掲載するほか、老舗電気風呂メーカー・小西電機インタビューや、イラスト図解で電気風呂の入り方も解説!

巻末には電気風呂の強弱を5段階で表した「電気風呂パワー」とひとことコメント付きの200物件INDEXもついています。
これを読んで、さっそく電気風呂にGOOOO!!!!

A5判32pages オールカラー

八画文化会館叢書vol.08『MYSTERY RUINS ふしぎな廃人形の世界』

八画文化会館叢書vol.08『MYSTERY RUINS ふしぎな廃人形の世界』(八画出版部)¥1000+税

叢書vol.1の『ビックリ廃墟ジャーーナル』の著者ポンチハンターが廃墟で捉えた人形たちの写真集。

廃墟や路上に捨てられたり忘れ去られた人形たち。
破損や劣化、風化、イタズラなどで、ユーモラスでなんともいえない表情や佇まいや表情をみせてくれます。

テーマパークや秘宝館、お寺や学校の跡で遭遇した、機械仕掛けが露出したロボット人形、風化しながらまぐわい続ける男女のマネキン、朽ちかけた人体模型たち。
ちょっと怖くて無常だけど、エロティックでユーモラスな人形たちの世界。

“廃墟を美しいだけの芸術的な被写体としてではなく、煽り立てるだけの心霊スポットでもなく、産業遺産として保護対象に変えてしまうのでもない。
既存の態度とは一線を画した独自の廃墟へのまなざしと楽しみ方がある”

【内容】
謎と怪奇の廃人形ショウ/倒れゆく廃人形たち/ふしぎな廃人形があの世とこの世を繋ぐ/闇に浮かぶ生首がきみを襲う/顔のないロボットの反乱/逃げまどう人形たちの足音が聞こえてくる/
廃墟に隠されたタブー

□廃人形セレクション30
□著者インタビュー「ふしぎな廃人形と出会う」
□解説 小嶋独観

【著者プロフィール】
ポンチハンター
廃墟&珍スポ愛好家。小さい頃から廃墟や珍スポが好きという変わった子どもだったので、高校時代にバイクの免許を取ると当然のように廃墟&珍スポ巡りを始める。
その後、四輪の免許を取得し活動範囲を拡大。
インターネットで情報を集めやすくなったことも後押しして、今では日本全国の廃墟&珍スポを訪ね歩いている。
1989年の大滝ランド訪問で廃墟の人形の魅力に開眼。廃墟に残る人形情報の収集に余念がない毎日を送っている。

A5判32pages オールカラー

木版漫画 藤宮史 「羅生門」

木版漫画 藤宮史 「羅生門」(黒猫堂)¥602+税

木版漫画の藤宮史、久々の新作。
年齢的なものからくる心身の不調に加えて遠距離介護のために完成までに2年以上の歳月をかけた短編。

芥川龍之介「羅生門」を原作に、平安時代、天変地異や基金で荒廃した都の羅生門と、そこに打ち捨てられた身寄りのない者たちの遺体、さらには死者から髪の毛を奪う老婆、その老婆を身ぐるみはがす下人の姿が、木版画で描写されています。

木版に刻まれた、雨の中の羅生門や薄明かりの中に並ぶ死体がオイリーな香りのする墨色インクで強く暗く刷り込まれています。

B5判40pages

脇田敦「SMAP 王の物語」

脇田敦「SMAP 王の物語」¥2000+税

ロフトプラスワンの店長を経て、ラジオの株番組のディレクターや日本語教師を経てサッカー関係の著作もある脇田敦による斬新なSMAP論。

ジャニーズ帝国のスターシステムの中で、マッチ、光GENJIについて「王者」に君臨し、国民的人気を得たSMAP。
奇しくも、昭和天皇の病状が公表された88年に、Jrによる結成されたSMAPは、今上天皇が生前退位の意向を示した16年に解散しました。
著者は、ジャニーズの王たちも、王室や皇室のように、アーティスト個人の意志を超えたシステムや合意の中で生まれ、やがて退く存在とみなし、その過程を、社会や歴史、皇室、日米関係そしてSMAP自身が発信する歌詞などから、縦横無尽に読み解いてゆきます。

次代の王「嵐」が台頭し、トップ交代劇の中で「No1にならなくてもいい、もともと特別なOnly one」と、自らの存在感を改めて示したのが「世界に一つだけの花」であるように、SMAPの世界観を作るクリエーターとともに築いた王の物語を振り返ることで、「嵐」の活動休止もまた、少し違ってみえてくるかもしれません。

皇室や王室でも、絶対君主から、交流と平和に軸足を移したようにアイドルの在り方も時代とともに変化してきました。
時代の終わりとシンクロして、テレビの中の王たちが退位するこのタイミングにぜひ!

A5変型218pages