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#FREEUSHIKU ZINE「ここにいるすべてのひと、ここにくるすべてのひと」

#FREEUSHIKU ZINE「ここにいるすべてのひと、ここにくるすべてのひと」¥926+tax

海外からの労働者を受け入れを拡大する日本。
しかし、一方で外国人収容所には無期限収容をサバイブして毎日を送る被収容者たちがいます。

半年を越え年単位になる長期(無期限)収容、あるいは所内での自殺や病死から、その実態が問題視される収容所。

それぞれの母語で綴られた被収容者たちの自筆メッセージと入管問題について様々な活動を行う支援者たちの報告とが交互に現れ、島崎ろでぃーの写真が収録されています。

これは発行しているFREESSHIKUはーーー
2018年4月13日、茨城県牛久にある東日本入国管理センターのシャワー室で、北インド出身のディパク・クマルさん(32歳)が9ヶ月の無期限収容の果てに自殺。
この直後から100名を越える被収容者がハンガーストライキをはじめ抗議が1週間以上続き、一部の参加者は懲罰房に入れられる事態が発生。
これに衝撃を受けた市民が、入管問題について、情報を共有し、話しあうために使ったハッシュタグが#FREEUSHIKUで、やがて、入管に関する活動を行う有志のグループ名にもなりました。
収容所での面会、差し入れ、面会の記録とネット上での公開、無期限収容廃止をもとめる署名、街頭アピール、収容所の壁の外からの呼びかけ、国会議員へのロビイングなどを展開しています。。

このZINEはその活動の中で記録され作られたもので売上は支援活動にあてられます。

A5判32pages+カード

※表紙の色は人々の多様性を現して、色々、ランダムです。
活動名はFREEUSHIKUですが、収録されているメッセージは品川にある東京入管のものです。

トキワセイイチ「きつねとたぬきといいなずけ」 vol.4

トキワセイイチ「きつねとたぬきといいなずけ」 vol.4 ¥741+tax

会社で大きなプロジェクトを任された青年・田中は日々の仕事の忙殺され、高尾山から田中の元に通っていたこぎつね・ナツネとこだぬき・タヌロヲも動物社会と人間社会の間でひそかに苦悩する。。。

田中への想いに気付いたナツネはかなわぬ恋をタヌロヲだけに打ち明け、もう一緒に人間の世界に来なくてもいいことを告げるが、タヌロヲは変わらずにナツネに寄り添う。

忙しいタナカにかまってもらえず、夜の町に飛び出した2匹は、気持ちの赴くままに遊ぶが、そこには思いがけない危険が待っていた…。

ネットに8コマ一話形式でアップしてきたシリーズを本にまとめるにあたり、8コマで語りきれなかった部分を再構成し、変則的な形式になり、これまでの物語に様々なエピソードが組み込まれ、独特な奥行きとリズムが加わりました。

A5判74pages

高寺彰彦「失われた水平線 THE LOST HORIZON ウンドゥルスム神話」

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高寺彰彦「失われた水平線 THE LOST HORIZON ウンドゥルスム神話」(マンガ作品保存会MOM)¥1800+tax

1997年頃からアナログで作画が始められ、2007年ウェブ媒体に掲載が決まってから、終盤の20ページ弱のみフルデジタルで描かれた、壮大なファンタジー冒険譚の序章(未完)。

物語の内容にあわせて部分的にフルカラーが使われているため、モノクロ部分も塗りで描かれ、高寺彰彦の作画技術が惜しみなく披露されています。これを再現するため本書の印刷もモノクロ部分はKのみ、カラー部分のみCMYKでコントラストが際立ちます。

プロットやキャラクターのデザイン、など構想を知る原稿や鈴木淳也の解説も収録。
表紙絵は、闘病中で手の自由が効かなくなっていた作者に代わり山本二三による描きおろし。

●高寺彰彦
1960年静岡県下田市出身。
高校卒業後、上京して、漫画情報誌『ぱふ』に投稿をする傍ら、手伝いスタッフとなる。そこで出会った大友克洋作品に強く影響を受け、後に交流するようになり大友の『気分はもう戦争』『童夢』の作画を手伝う。

デビューはマンガ奇想天外、1981年1月号に掲載された「FOGGY GOBLIN」。以降、SFやミステリーなど様々な中短編を発表、様々な映画に大きな影響を受けた作風は、アクション活劇「サルタン防衛隊」、学園アクション「大脱走」を等を経て1988年代表作「悪霊」に結実する。
その後も、大作の構想を複数抱えながら、アニメ脚本やゲーム製作などに活動の場を広げ1992年、理想の作品『ナムチ』の連載を始まるものの、打ち切り未完。
2014年に多発性骨髄腫と診断され、闘病を続けながらSNSで、活発に発信を行っていたが、2019年4月23日、帰らぬ人となった。

B5判96pages

田中六大「六大日記 ありがぼー」

田中六大「六大日記 ありがぼー」¥1000+tax

絵本、漫画、イラストで活躍する田中六大の2人の子供の事を中心とした日常日記4コマ(ときどき8コマ)をまとめたもの。
当初、自身のブログで発表、途中からモーニングのtwitterに掲載されるようにりました。

小学生の長男こうくんと3才になった長女もっちゃん。

自転車に乗る手がかじかむ寒い日、自分の手を重ねて暖めてくれたかと思えば、お母さんが好きでお父さんにはちょっとつれない女子、もっちゃん。
いつも人を乗せてる椅子さんに肩もみしてあげるファンタジー系なやさしさで、ときどきとっぴな事を言うこうくん。
そんな二人にふりまわされたり癒されるアーティスト田中六大の日常。

A6判204pages

※表紙裏に作家によるデッサンがついています。
(絵柄はそれぞれ異なります)

札幌のシティファーマーが編集する食べることと考えることの文藝誌 B

食べることと考えることの文藝誌 B ¥500+tax

札幌で野菜や蜜蜂を育てるシティファーマーとして活動する小笠賢社による、食べることと考えることの文藝誌。農業や食体験を通して見えてきた事を綴り、食べることを考えます。

第一特集はミツバチ。
ミツバチ歳時記、ミツバチを知る15のトピックス、養蜂の歴史、ミツバチと農業、ミツバチに関する本。

ミツバチの営みを助けハチミツを収穫する養蜂は、いわばミツバチとのコラボ。間違ったサポートをすればミツバチの住環境を損ない弱らせてしまうし、養蜂家によってその方法も違うようです。ミツバチを通して周囲の植生や環境問題にも自然と話題が広がります。

第二特集 文芸
屠殺を他人に委ねず自らさばくことで食物連鎖の中に自分を位置づけられるようになった体験。
都会のサラリーマンを辞めて、アラスカで雄大な自然に接したのをきっかけに、マタギに弟子入りし、狩猟や採取生活を送る若者が描く自然との調和。
などなど、お菓子屋さん、公務員、マタギ見習い、旅人など様々な年齢、職業の人が、食にかかわるエッセイを寄稿。

10.5×17.3cm 64pages