ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

星園すみれこさんのゴシックオカルト少女趣味画集

星園すみれこ『少女集』¥550

 女の子の脳内で密かに築かれた怪奇と幻想のパラレルワールドを、ゴシックオカルト少女趣味に描いた漫画作品集『創世記』で単行本デビューした星園すみれこさんがモノクロ画集を作られました。
 表紙はピンクに金と黒の乙女なカラー。中にはドールハウス、タロットカード、蝶や花、額ぶち絵、双子や相似など、独特なモチーフにあふれています。
B5判 22p

「車掌」編集長・塔島ひろみさんの新刊でました。

 日本に一番多いといわれる「鈴木」さんを特集したり、げっぷをサイコロ代わりにすごろく旅行をしたり、毎回ユニークな特集で楽しませてくれるミニコミ『車掌』編集長・塔島ひろみさんの日常を綴った文庫本シリーズがまた出ました。

「続続・大安の日はあんぱんを食べる」¥420
 大安の日にあんぱんを食べるとよいことがある〜たとえば、買った覚えのない高そうなコートがタンスから出てきたり、知らない人がチョコをくれたり、券売機からお金が増えて戻ってきたり〜「車掌」編集長でもあり主婦でもある塔島ひろみがあんぱんがもたらす幸せを求めて息子とともにあんぱんを食べ続ける執念の記録第三弾!
 大安の日、夫・とうじ魔とうじ氏にビールがあたったかと思えば、同じ大安の日でもパンにあんとマーガリンを挟んだときは、マーガリンがいけなかったのか大手出版社からの単行本の話が企画流れになるなど、あんぱんをめぐって塔島家のひきこもごもが描かれています。たとえ大手出版社でも塔島家の幸せを阻む者には手厳しいあんぱん好きの主婦ひろみさん。あんぱんの甘さとビターな筆致のコントラストが絶妙です!
B6判 136P

盛岡発のくらしの雑誌「てくり」の新しい号が届きました

てくり4号「盛岡で、おあげんせ。」 ¥500

 身近な産業や暮らしを見直し、その土地の生活者ならではのディープで丹念な取材記事で、盛岡のよさを伝えてくれる「てくり」最新号が入荷しました!
 旅行ガイドではフォローしきれない情報と、そこにかかわる人たちの思いが込められた冊子で、読めば必ずや盛岡に行ってみたい!という気持ちになってしまう、魅惑の書です。
  さて、特集は盛岡のおいしいもの! 「盛岡で、おあげんせ。」。
 全国有数の豆腐消費都市・盛岡では、とくに作りたてのあったかい寄せ豆腐が好まれているそう。安政年間に創業された老舗・上野豆腐店に取材し、お豆腐作りの模様だけでなく、おいしさの源・良質の清水の井戸まで辿ります。
 明治から続く、藤原養蜂場は在来種の飼育に成功し、そのハチミツを生産する唯一の生産者。ご家族そろっての養蜂へかける思いや日本ミツバチの生態、そのおいしさの秘密などを取材します。おいしいいただき方やハチミツを使った白羊羹のレシピなども教えてもらっています。
 ほかにも、おすすめのお店、お持たせにうれしいお菓子、カツ丼やハヤシライスなどの丼ものをとりあげたり、“べんじぇもの”なる団子やまんじゅう類もたくさん出てきます!
 また、おいしいお茶を研究するうちに地元に行き着き、岩手の気仙地方に受け継がれる気仙茶を使って焙煎したお茶を含め、緑茶、烏龍茶を焙煎・販売する焙煎工房しゃおしゃんの前田千香子さんに、お茶作りのお話を伺っています。
 とにかく盛岡はおいしいものがたくさんあるようです!
 B5判36P
 バックナンバーもお取り扱いしています。

70年代から続く月刊紙「記録」

「記録」 2006年12月号 no.312  ¥480
 70年代に創刊された、様々な社会問題を無名の生活者の側で見つめ記録してきた、マスメディアとは対極の草の根メディア「記録」。途中、休刊・復刊を経て通巻312号。
 ルポライター鎌田慧氏や障害者プロレス“ドッグレッグス”の代表・北島行徳氏の100回を越える連載ほか、神戸幸夫氏のホームレスの人々へのインタビュー、新人ライターのイッセイ遊児氏の吉原ソープランドに就職してのレポート、漫画編集者・塩山芳明氏の「奇書発掘」や、中央線で現役車掌をしている斉藤典雄氏の職場日記など、世の中を斜めから鋭く見つめる人たちのルポが多数、読み応えあります。

12月号のラインナップ———-
[特集] 『私は偽悪者・山崎晃嗣と堀江貴文と』 /編集部
■ 鎌田慧の現代を斬る 「強権自慢の安倍内閣とトヨタよ いい加減にしろ!」
■ 「国民の歴史」の外で 「子どもたちに未来を」 /鍋元トミヨ
■ 聖人じゃない!人間だ! 「障害を持つレスラーが歩んで来た道」 /北島行徳
■ チェチェン・死と瓦礫を乗り越えて 「『記憶の地』ウトロ フェンス・その5」 /中村一成
■ ホームレス自らを語る 「長距離トラックを転がしていた」 /神戸幸夫
■ 吉原 泡の底 「殺人事件の現場でドンチャン騒ぎ」 /イッセイ遊児
■ 靖国神社 「靖国レポート!」 /宮崎太郎
■ 奇書発掘 「忘れ去られる安岡章太郎 必ずや復活する古山高麗雄」 /塩山芳明
■ サイテイ車掌のJR日記 「たどり着いた和解合意」「こみあげる嬉しさ」 /斎藤典雄
A4判16P

イラストレーター嬢のかわいいパリ旅行記です

ハセガワ・アヤ「ドギマギ★パリ」 ¥800

 イラストレイターのハセガワ・アヤさんによるパリの初旅行記。
 大人の女になったら訪ねたいと憧れつづけた、花の都・パリに、大人の女にはほど遠いと思いながら30才になったからと見切り発進! しかし、あにはからんや、パリはボーダーもベレー帽もブラン天国もなく、彼女にとってド派手でキッチュで濃厚な街だった…。イメージと違っても大好きなパリのそんなギャップまで思い切り楽しむ筆者。
 お手製ガイドブックを手に、美術館や観光名所はもちろん、手芸屋さんや雑貨屋さんをめぐり、ユニークなお店に足を運びます。(たとえばこんなの!)あるいはRebecca Dautremerの絵本をみていっぺんにファンになります。
 職業イラストレーターだけに、すてきなセンスのマダムや女の子に感心する一方で、キモい双子の巨大男をスケッチしたり、愛想の悪いことで有名な地下鉄の受付嬢の剣幕を描いたり、ドキドキワクワクだけでなく、自らのビビリ体験やトホホ状態も楽しく見せてくれちゃいます。写真やイラストもオールカラーで多数、丁寧にレイアウトされた楽しい読み物です。
A5判32P