ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

森雅之「ポケットの中の唄」「こども時間」

森雅之「ポケットの中の唄」(青林工藝舎) ¥1200+tax

毎回毎コマ、同じ構図同じ画で、物語も無くただポツポツと歩くだけの漫画ですが、それでも「描きたい」と思ったのには「何かあったのだろう」と、自らをうなずかせる他ありません。「何かあったのだろう」と読んでください。
――あとがきより

2005年〜07年に「雲遊天下」(ビレッジプレス)、そして10年近いインターバルを経て、2016年から「アックス」(青林工藝舎)に連載された4ページ漫画47本を収録。

ずっと前に聴いた唄、即興で口ずさんでしまう唄、好きな人が聴いていた唄、いつしか忘れていた唄…そんなふと口にしたり、思い出した唄の場面を集めた作品集。

A5判 196pages
※初回入荷分にはイラストとサインが入っています。なくなり次第、終了となります。

 



森雅之「こども時間」¥1000+tax

森雅之による自主制作コミックMM文庫、第4弾。

2003年3月から04年3月まで週刊金曜日に月1回の割合で連載された子供が主人公の12の短編漫画と、描き下ろしの一枚絵12作を収録。

いつも石蹴りしながら歩く少年
いつか大人になったらバケツみたいに大きなプリンを作ってみたいと思っている子供とかつての子供。
宿題が終らず焦る夏休み最後の日々
寒い日に白い息を吐きながら走って蒸気機関車という子
友達から届いた手紙にワクワクしたり…
子供の頃のあのシーン、あの気持ちが描かれています。

A5判 モノクロ88pages
※初回入荷分にはイラストとサインが入っています。なくなり次第、終了となります。

BOOK SOUNDS「届かなかった手紙」

BOOK SOUNDS「届かなかった手紙」¥850+tax

誰かがポストに置いていった封書として短い手紙形式の様々なテクスト「何者からかの手紙」を届けるBOOK SOUNDSが、このたび、届かなかった手紙をまとめて本にしました。

手紙が届かなかった理由は様々。
宛先がみつからなかったり、行き違い、綴られるべきだったのがそもそも書かれていなかったり、どこかに留まっていたり、迷子になっていたり…

そんな届かなかった17の手紙の理由と文面を紹介した冊子です。

「帰り道、明るく照らされたサッカー場の脇で手紙を拾いました
私宛の手紙ではありません
ならばこの手紙は誰に宛てたものなのか
もし、あなた宛の手紙なのでしたら
ここでこうしてお届けできることを嬉しく存じます」

10.8cm×18.2cm 68pages 封筒入り

イワイ「ストリップは味方。─働けなくなったわたしがストリップにハマるまで」

イワイ「ストリップは味方。─働けなくなったわたしがストリップにハマるまで」¥500+tax

卒業して、希望職種の大手メーカーに就職して順風満帆のはずが、当初の意欲はセクハラやパワハラの的になるばかりで、すっかり心を病んで、解雇を言い渡されてしまうーーーー

失業して心身ともに引きこもり状態の著者を救ったのはストリップファンの友人に連れていってもらった劇場で見た踊り子さんたちのステージだった。

しなやかに鍛えた体で舞台に立ち、自身の演出で、観客の一人一人に行き渡るサービスを提供するプロフェッショナルなステージの輝きを目にしたことで、自身の容姿や性別を肯定的に捉えることができるようになった著者は、次第にストリップにはまって行く。

踊り子はもちろん、劇場、観客が一体となって作り出すショーの世界はそれまで職場とはまったく違う、自由、自己決定、信頼関係、きらめき…があった。発見を重ねながら、次第に癒されてゆく過程を、綴ったストリップ観劇体験記。

A5判40pages

小説家が企画編集する文芸zine 「ODD ZINE」

「ODD ZINE vol.2」¥636+tax

小説家の青木淳悟と太田靖久が企画・編集を手掛ける、小説家たちの小説とは違うテクストを編んだ文芸zine。

電子書籍シリーズすばるDegital Bookがはじまり、モノとしての形のない文芸作品がリリースされるにあたり、紙の書籍と電子書籍の仲立ち的な意味合いも含めて、手軽に手にして、テクストにアクセスできる冊子を創刊したそうです。

参加作家はーーーー
青木淳悟/伊藤健史/太田靖久/金川晋吾/滝口悠生/松波太郎

本誌とあわせて青木淳悟オマケエッセイ2本つきのスペシャルパック。

B6判28pages A4両面印刷のおまけエッセイ(豆本になります)


「ODD ZINE vol.3」¥909+tax

小説家の青木淳悟と太田靖久が企画・編集を手掛けるZINE。
前号より執筆陣も増えて、誌面も写真やイラストが増えて賑やかになっています。

今回の特集は「SURVIVE ―作家になる前/作家になった後―」。

ODD ZINE自体も、紙と電子が共存する出版界で、その中間媒体として作家たちが自主的にはじめた一種のサヴァイヴメディア。電子書籍の担当者インタビューやジンによるアナログプロモーションのレポートを掲載。

さらに各作家が、どのようにして作家になり作家であり続けているのか…作品やプロフィール欄からは伺い知れない小説家のアナザーサイドが綴られています。

執筆陣は青木淳悟、伊藤健史、太田靖久、片瀬チヲル、金川晋吾、川口好美、滝口悠生、町屋良平、松波太郎、水原涼、DEATHRO。
イラストを星葡萄、デザインをan ideal for livingが担当した。

A5判48pages

たなかときみ「踊り子さんの来る街 ヌードの殿堂 広島第一劇場の日常」

たなかときみ「踊り子さんの来る街 ヌードの殿堂 広島第一劇場の日常」¥1800+tax

『FirstStripGuide〜はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド〜』に続く、たなかときみのストリップ本。

今回は、75年にオープンし、現在では中国地方で唯一のストリップ劇場となった「広島第一劇場」にスポットを当て、巡業に来てステージに立つ踊り子さん、お客さん、スタッフさんをバックステージから表から取材し、劇場の一日、日常を追ったドキュメンタリータッチのビジュアルブック。

広島第一劇場は2016年に閉館をアナウンス、予定を延期しながら17年一月末に閉館。劇場が取り壊される更地になる話もあったが18年4月より限定復活を果たし2019年11月まで営業を継続中!

構成は、開演前のアナウンスにはじまり、矢沢ようこ、牧瀬茜、二人の踊り子のステージと、牧瀬の劇場入りから楽屋せの支度から舞台袖までの流れ、衣裳の手入れやチェキへのメッセージ書きなどで忙しい楽屋での時間などを追ってゆきます。

また劇場内でのお客さんたちやスタッフ、投光室の効果係さんの様子も。踊り子さんだけでなく、舞台を作りすべての人と場所を取材しています。

B5判88pages