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レコード寄席覚え書き「冬」

RECORDYOSEFUYU

レコード寄席覚え書き「冬」¥1260

 高円寺の音楽空間円盤店主・田口史人氏による流行歌とは一線を画すれコードを紹介するトークイベント“レコード寄席”。そのための覚え書きとして自ら手作業で作る冊子「レコード寄席覚え書き」の四季も一巡して、ついに最終巻の「冬」に。

 冒頭、パソコンで音楽を作ったり聴ける今日、まったく便利になったと感慨にふけりつつも、音楽は本来趣味のもので、必ずしも便利である必要はない、と立ち止まる席亭。
 ピラピラなソノシートやチラシ状のフォノカード、対照的に無闇に豪華なピクチャーディスク、あるいはいちいちジャケを添付したシングル盤の濫発と、他国に類を見ない、無駄なくらい徹底したエネルギーを注いだ日本は特殊なレコード文化を有していたと断言しながら、何ゆえにそうなったかは今もって謎、と言う田口氏。ただ、確この時代、レコードがみんなに愛されていた、のは確か、と。
 そんなわけで、この号ではレコードに刻まれた人々の人生にまで思いを馳せています。歌い手、演奏者や制作者はもちろん、彼らをインスパイアした人物や時代、市町村、あるいはジャケをカスタマイズせずにいられなかった人、そして自分の名前までクレジットしてしまった人、メモ書きや贈る言葉を書き添えた人々、そんな痕跡から、幾多の人生地図、レコードを取り巻く世界の果てまで旅します!
A5判60P CD-Rつき

Gilles Berquet「Le Muscle du sommeil」

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Gilles Berquet「Le Muscle du sommeil」 ¥2625

 フランスのアーティスト、ステファン・ブランケによる美術出版United Dead Artistsの大判のアートブックシリーズにジル・ベルケが登場。
 29葉のモノクロ写真が収録されたうえ,67センチ×96センチ大の両面カラーのポスターがついています。
官能的かつラディカルな作品についての詳しくは、作家のサイトをご参照ください。かつて日本でもトレヴィルから写真集「天使達の孤独」が出ており、トーキングヘッズ叢書などの雑誌でボンデージの官能と美学を過激に表現するアーティストとして紹介されている写真家の貴重な作品集です。

30センチ×40センチ 32P

 なおステファン・ブランケはこの3月に来日し、展覧会「ブランケが東京を覆い尽くす日の始まり—第一章」を開催の予定。滞在中の4月10日には、タコシェにてサイン会を行なう予定です。

歩きながら考える step4

ARUKAN4

歩きながら考える step4  ¥735

 2004年8月にエディタースクールの仲間たちを中心に創刊したリトルプレス「歩きながら考える」。最初はせいかつ系テイストもあったけど、1号につき一つのテーマを選び、号を重ねるごとに、本のデザインや作り方をマイナーチェンジしながら、完成度を高めています! 最近では、連動したレクチャーやイベントも企画しているので、そちらも注目です。

 STEP4では「ひらめきは、身体に宿る」をテーマに、 情報を見分ける眼や、ひらめきを感じる心について、さまざまな分野で活躍している人に取材しています。

<特集> 
バリー・ユアグロー往復書簡 「ひらめきの跳躍力」
南後由和 講義録 「都市にひそむひらめきの足跡 」:アンリ・ルフェーヴル、シチュアシオニスト、グラフィティ、アトリエ・ワンなどをヒントに都市の変容やリズムを感じる視点を紹介。

姫野希美「目は溶け合わない」

細間宏通「ひらめきを見る」
<エッセイ> 
文:谷口 愛 イラスト:ぶりお「康本雅子、ひらめく身体」
文:下地一貫 イラスト:今日マチ子「ハッピーバースデーな失業で、線香花火くらいが。」
後藤繁雄 「出逢いのアルス」

「東京地図遊び」trace TOKYO/PARIS

148mm*148mm 68P 

週刊オオハシ 10号

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週刊オオハシ 10号  ¥630

 大橋裕之が、いくつものペンネームを使い分けて複数の漫画を同時展開している個人雑誌“週刊オオハシ”が、ついに節目の10号を迎えました。とはいっても、特別な特集はありません、いつもの週刊オオハシです。
 しかし、一年ぶりの発行でお待たせしたこれまでの読者の皆さん、そしてこれから週刊オオハシを読もうかどうか、「もしかして連載の途中から読んでもわかるの?」なんて不安に思っている皆さんのために、連載中の主要作品の登場人物相関図とあらすじ、そしてこれまでのバックナンバー紹介をまとめた小冊子週刊オオハシガイド(B6判8P)を用意していただけました! なので常連さんも初心者の方も安心してお求めください。

内容は
巻頭読み切り 大橋裕之『カントリーボーイ』
大橋ヒロユキ 『ジャンプ少年ヒトシ』第16話
おっぱい大橋 『太郎は水になりたかった』第14話
大橋裕之 『日々』
大橋裕之 『宇宙入門』第12話
大橋ヒロユキ 『ジャンプ少年ヒトシ』第17話
大橋京子 『夏の手』第2話
A5判96P
 ゲストのイラストが掲載される裏表紙。今回はルノアール兄弟です。

なお、週刊オオハシ創刊号、2号、5号は現在在庫がなく、再版は未定です。

コミックFantasy 15

 

comicfantasy15

コミックFantasy 15   ¥840

執筆メンバーは—
『ウォークボード』秋元なおと
『さみしい みいたくん』田中六大
『闇夜の海から 追加編2』イタガキノブオ
『カエカとオシケ7「タバコと実加さん」』奇観鳥
『カエカとオシケ8「空回りの術」』奇観鳥
『カエカとオシケ9「怪」』奇観鳥
『おかしな学校』甲野 酉
『ジャックの旅』鮭夫
『魔法使いの弟子たち』小野カロン
『看板』奇観鳥
『世界の色』木村史乃
『生き物図鑑19&20』佐藤弓生&イタガキノブオ
『うかんでは 消えること いくつか』早川司寿乃
『薔薇の泉2「ささやき館から」』内海敏彦
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イラストエッセイ 秋元なおと,木村史乃、内海敏彦
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●第14回コミックFantasy『ファンタジー・コミック大賞』
謡犬ユネ  『たまごのココル』 独創賞
選評 イタガキノブオ

表紙 田中六大 裏表紙 サノマサコ
A5判170P