ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

yakk 003

yakk003 パッケージ

yakk 003 ¥700

20代女子、Yumi、Anri、Kumi、Kisaの頭文字をとったグループyakk。ジッパーつきの透明袋に入ったzineは、4人がそれぞれメンバーにお題を出して—それに応えた素材をめいめいが作り出題者に寄稿し一冊のzineに編集—-できあがった4種類のzineをワンパッケージにまとめる、という流れで作成されています。

今回はちょっとサブカル寄り? そしていつもより実験的なリミックスや合作も。100部限定(エディション入り)で、いつも次号が出る前に売り切れてしまうので、気になる方はお早めに!
vol.03のテーマとサイズはそれぞれ
Yumi「デッサン」A3判8ツ折:静物を4人が45分ずつ順番にデッサンして3時間かけて完成を目指す試み。その過程とそれぞれのコメントを記録してゆく。
Anri「キャラクターって CHARACTER」B6判24P:少年、少女、ロボット、萌え…などそれぞれのテーマで思いつくキャラクターをデザインしてみた
Kumi「idol -アイドル-」A6判18P:めいめいが自分の妄想したアイドルをプロデュース、プロフィールなどのデータを作成。
Kisa「恋のドーナツロッカー王国」A6判16P:4人がそれぞれ短編漫画を描き、それぞれコマごとに分解したのちミックスしてみた合作。ギャグ漫画「ばらドーナツ屋物語」、ホラー「コインロッカーへ」、恋愛「恋なんて知らない」、SF「プリッツァー王国」が合わさっています。当然のことながら文脈はありません。

yakk003 表紙

yakk003 中身

なお、 yakkによるzineのイベントがzine houseも開催中(5月28日まで)。様々な手作りzneが紹介されてます。詳細はzine house

イヌタハジメ「怪奇! 貸本マンガ・マニアックス」

怪奇!貸本マンガ・マニアックス

イヌタハジメ「怪奇! 貸本マンガ・マニアックス」(兎目書房)¥945

肉体労働に従事する絶版マンガコレクター、イヌタハジメ氏(陽気幽平エクスペリエンスなどにも執筆)による怪奇系貸本マンガ紹介&解説同人誌。怪奇というか奇怪な作品、すぐに鑑賞が可能な復刻された作品、紙幅を多くはさけないが触れずにはいられない作品などなど、遅れて来た世代の視点もありつつ、思い入れもたっぷり込められた貸本ガイドとなっています。

内容は—-

・(コラム)貸本マンガ、というモノ。
・徳南晴一郎『化猫の月』—7ページ
・菅島茂『奇音』『赤い鉄獣』—7ページ
・福田年兼『黒い三匹の猫』『鉄と人』『地獄秘図』『幽霊部落』—10ページ
・月宮美兎『怪談蛇太郎』—10ページ
・久呂田まさみ『吠えろ虫太郎』『残血の森』—7ページ
・渡辺美千太郎『赤太郎奇談』—3ページ
・橋本将治『双頭蜘蛛吉』『断末魔』『百足部落』—6ページ
・西たけろう『妖怪博士』—6ページ
・井上智『悪魔の落し子』『東京秘密結社』『吸血蜘蛛』—6ページ
・好美のぼる『少女一寸法師』—5ページ
・松下哲也『青年の華』『天使のギロチン』—4ページ
・関一彦『オーム伝』—3ページ
・江戸川きよし『絶望の泥沼』—3ページ
・左馬一平『魔影幻夢城』—3ページ
・渡辺正美『忍者大地』—2ページ
・ブラック同人(南あかね『灰色の少年』/戸山潤『赤い手を捜せ』/若林哲弘『死神の札束 他』—5ページ
・(コラム)貸本マンガと昭和三十年代という時代・貸本マンガと性描写/貸本マンガの発行時期

・読んでおきたい貸本マンガ(堀内恵『蝋』/坂上泰夫『非人鮫』/いずみや・しげる『悪い奴ら』/黒田和夫『毒に拳銃』/佐藤よしろう『三本指』/大村功『執念の鬼』/池川伸治『カラカポン』/荒木伸吾『赤い満月』/関すすむ『怪獣ヤゴス』)—9ページ

・読んでおくべき貸本マンガ復刻版(竹内寛行『獣眼』/つゆき・サブロー『奇生人』/『陽気幽平EXPERIENCEⅠ〜Ⅲ』/平田弘史『血だるま剣法』『つんではくずし』/白土三平『消えゆく少女』/永島慎二『完全復刻版 ひな子ちゃん・旅路』『ひな子ちゃん・曲馬団物語』他—8ページ

・(あとがき)ほんの少しの。

A5判112P

萱島雄太コミック『鼻』『オツベルと象』

青空文庫の著作権が切れた作品を漫画化するという「パブー×青空文庫」の漫画コンテストをきっかけに描かれた萱島雄太の文芸コミック2タイトルが入荷しました。

鼻 表紙

原作・芥川龍之介 絵・萱島雄太「鼻」¥400

古典の漫画化といっても、漫画によって文芸作品を時短鑑賞する、というタイプのものでなく、主人公の禅智内供を人物キャラとしてでなく、鼻そのものとして描くなど、独自の手法で、馴染みの古典がシュールなイメージでよみがえります。
A5判24P ホチキス中綴じ

鼻

鼻

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オツベルと象 表紙

原作・宮沢賢治 絵・萱島雄太「オツベルと象」¥500

地主オツベルと彼に酷使される象とを描いた宮沢賢治の童話のタイトルをはじめて見たとき、「少女と象の物語」を連想してしまった萱島が、その第一印象や勘違いを原作に落とし込んで作った、宮沢賢治変奏曲。本人いわく「漫画という形を借りた読書乾燥文」。
ふたつの創作があわさり、原作とは別の余韻。
A5判40P ホチキス中綴じ

オツベルと象 

オツベルと象

宮鼓/撫子「愛國倶楽部 創刊号」

愛國倶楽部 創刊号

宮鼓/撫子「愛國倶楽部 創刊号」¥500

こんな時だから? 国を憂う宮鼓と撫子の二人が、狂気や残虐を直視することで表現される愛もある、ということで、それぞれが好むモティーフでイラストを描きカップリングした画集。
宮鼓は「大東亜戦争絵巻」と題して、狂乱の世界の中に少年少女を描き、撫子は「大江戸拷問絵巻」と題してセーラー服姿の現代の女子たちを拷問に登場させてます。(鋸挽で、セーラー服の女の子の手にかけられているのは、大江戸の長、あの人?)
巻末にふたりの憂国対談も収録。
A5判26P

石川次郎「犬のこえ日記」

犬のこえ日記 表紙

石川次郎「犬のこえ日記」(ペーパーエイト)¥500

石川次郎の新境地、イラストレポ?的日記。

犬に癒される日々を送るアーティスト石川次郎(40才すぎ)さんが、ペットショップの犬たち、お店の看板犬、お散歩中のゆきずりの犬ちゃんなど、目にした犬たちの様子をイラストとメモで記録したノートを、まとめたもの。
2010年8月5日から2011年4月20日までの分。馴染みの犬たちの犬種、名前や誕生日までを書きとめ、物言わぬ犬の様子を観察しつつ、胸キュンな仕草を図解したり、体調や気持ち?を察して一喜一憂する次郎さん。つぶらな瞳にハートを撃ち抜かれ、メロメロになる次郎さん。犬たちがかわいい、それを見詰める中年次郎さんもかわいい! かわいいがいっぱい詰まった、犬見るジン。
もちろんいつも通りコピー手製本です。
143×102mm 52p

犬のこえ日記

犬のこえ日記 裏表紙