青空文庫の著作権が切れた作品を漫画化するという「パブー×青空文庫」の漫画コンテストをきっかけに描かれた萱島雄太の文芸コミック2タイトルが入荷しました。
古典の漫画化といっても、漫画によって文芸作品を時短鑑賞する、というタイプのものでなく、主人公の禅智内供を人物キャラとしてでなく、鼻そのものとして描くなど、独自の手法で、馴染みの古典がシュールなイメージでよみがえります。
A5判24P ホチキス中綴じ
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地主オツベルと彼に酷使される象とを描いた宮沢賢治の童話のタイトルをはじめて見たとき、「少女と象の物語」を連想してしまった萱島が、その第一印象や勘違いを原作に落とし込んで作った、宮沢賢治変奏曲。本人いわく「漫画という形を借りた読書乾燥文」。
ふたつの創作があわさり、原作とは別の余韻。
A5判40P ホチキス中綴じ