ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

平山亜佐子純粋個人誌 「趣味と實益 第壹號」

趣味と實益 第壹號

平山亜佐子純粋個人誌 「趣味と實益 第壹號」¥500

『20世紀 破天荒セレブ ありえないほど楽しい女の人生カタログ』、『明治 大正 昭和 不良少女伝 莫連女と少女ギャング団』などの著書を持つ平山亜佐子さんが創刊した純粋個人誌。執筆、編集、デザイン、すべてを一人で手がけています。

テーマは自分中心主義。”自分で見たもの聞いたもの感じたもの考えたものを信用する、それのみに生きるのが本誌の提唱する自分中心主義” とのことで、その精神の根底には、明治の奇人たち、『大菩薩峠』を執筆する一方で夥しい自費出版を行なった中里介山の個人雑誌『峠』、あるいは反骨のジャーナリストで生涯雑誌を出し続けた宮武外骨らのスピリットが流れています。また文字や見出しのデザインなども、明治なテイスト。

内容は平安時代から現代まで落書(らくしょ)の歴史を総まくりする「落書」、明治の奇人に自分中心主義を学ぶ「明治奇人生活誌」、兎吉(筆者のぬいぐるみ)のお見合い相手募集の「つりがき」、電話にまつわる奇妙な話を集めた「電話奇譚」、初めての場所を探検する「剽碌お目見得探検」、言葉で現代を探る「当世流行語辭林」、その他「不真面目広告」「自分中心俚諺集」漫画「すかたん商會」など。

A4判20P(表紙含む)

BLACK PAST

BLACK PAST

BLACK PAST(シャドウ・クラスタ)¥1500

新時代のミクスチャーマガジン。これまで語られなかったBLACK PAST(黒歴史)を語るというコンセプトのもと、多岐にわたる年代、ジャンルの書き手たちが、歴史を検証、新たに書き上げる事を目指した文芸系雑誌。

内容は—-
【対談】宇野常寛×虚淵玄 『すれ違いの先にある奇跡——キャラクターの死と倫理・表現空間とセクシュアリティ・新たな時代の物語』
【小説】十文字青『BLACK CROSS BLUES 黒†青』挿絵:Tomo
【小説】間宮緑『Re-play:「博士と怪人」』挿絵:諸本めおと
【批評】坂上秋成『流体現実の時代——インターネット以降の世界認識について』
【小説】杉田u『Dark Past』
【小説】ケタ『パロディライン』
【インタビュー】中森明夫『「祭り」としてのアイドル——松田聖子から『AKB48』まで』
【小説】王雀孫『ヴィーナス・ハルシネーション』挿絵:ロウ
【小説】森田季節『黒歴史少女アルル』挿絵:朝倉颯
【批評】村上裕一『受胎の記憶——ループと忘却のメカニズム』
【座談会】
『Girls! Boys! 覆面黒歴史座談会』’90s〜’00sカルチャー年表付
【小説】しねあい『ふつうの言葉で』
【批評】橘一成『成熟と上演、あるいはレッテルからの逃走』
【小説】不見湍『我が名は†curaudo†』
【エッセイ】田村柑橘『リア充とエロゲ——処女厨を超えて』
【漫画】街田竹生『むりゃかみゆうの不詳』

【レビュー】
『オスカー・ワオの短く凄まじい人生』(峰尾俊彦)
『僕は友達が少ない』(峰尾俊彦)
『残酷な神が支配する』(唐沢衣織)
『淫魔の乱舞』(峰尾俊彦)
『リリィ・シュシュのすべて』(八木皓平)
『アントワーヌとコレット/二十歳の恋』(しねあい)
『放浪息子』(八木皓平)
『さよなら絶望先生』(しねあい)
『君が望む永遠』(唐沢衣織)
『天使のいない12月』(唐沢衣織)

A5判232P

昭和プロレスマガジン24「ワールド大リーグ 第3弾!」

昭和プロレスマガジン24

昭和プロレスマガジン24「ワールド大リーグ 第3弾!」¥1000

昭和44年の第11回ワールド大リーグ戦。二番手の座に甘んじていた猪木が「今年は優勝を狙う」と宣言して開幕した大会だが、相変わらず本命は馬場で、猪木は対抗と予想された。しかし、猪木は四つ巴の決勝に勝ち、初めてワールド大リーグ戦を制覇し馬場に並ぶ。しかし、その裏にあった事情とは…?

あけて45年、前年後の猪木の優勝でBI時代が到来。今回のリーグ戦では、馬場はトロフィー奪回、猪木は連勝と、それぞれの思いを胸にリーグ戦に臨んだが、番狂わせの末に勝利を掴んだのは…?

46年、馬場と猪木はどちらが強いか? ファンの関心がこの一点に集中する中、年二回制がはじまり、リーグ戦は過酷に。星を争い、両者同点で決勝に進出したその日、控え室で日本プロレス史に残る事件がおこる。
46年末、馬場と協力して経営改革を目指した猪木は、「会社乗っ取り」のレッテルを貼られ、選手会から除名、日本プロレスからも追放処分に。猪木が抜けた日本プロレスは、馬場と坂口の二枚看板で新路線を打ち出すが、TV局との確執も芽生え、遂に崩壊。これが最後のWリーグとなった。

ーーという昭和44年から47年のワールド大リーグを振り返りながら、ついには、妄想の第15回ワールド大リーグを語る番外編まで収録。試合のデータと結果を網羅した、ワールド大リーグ戦熱戦譜も収録。

B5判106P

宮崎希沙「CURRY NOTE 2011」

CURRY NOTE 2011

宮崎希沙「CURRY NOTE 2011」¥100

ジン編集も手がける、東京在住20代カレー好き女子が、当然の?流れで作ったカレージン。昨年、自分が行ったことのあるカレー店を紹介して、読んだ人がメモれるようにしたノートを作ったら好評だったため、2011年版も制作したとか。

カレーに詳しいorうるさい人はあまたいるけれど、このジンの作者の目的は、カレー評価ではなく、あくまでカレー体験の共有。カレーを食べて元気になる、そして、それを誰かに伝える…さらにはジンを作るという行為によって、広がるカレー世界を楽しむ。(そして遂にはカレー店でバイトをするまでに…)

なので、基本データのほかは、自らのカレー体験や感想が中心。お財布が寂しいときのおすすめセットとか、胃をいたわりたいときには気をつけたいカレーとか、飲み中心の人と食べ中心の人とが一緒に行けるお店…というように、お店やカレーをそのときどきの状況で選んで楽しめるという案内の仕方が◎。 東京の15のお店を紹介しています。

表紙のカレーのイラストとタイトルは、シルクスクリーン印刷で、カレーのとろとろ感を出しています。

A6判36P

CURRY NOTE 2011

中身はこんな感じ。あなたのカレー体験をメモってくださいね。

先日、ご紹介した中央線系カレー本CURRY CARAVANとあわせてどうぞ。

芝浦慶一「絶対安全!原子力はつでん部」

絶対安全!原始力はつでん部

芝浦慶一「絶対安全!原子力はつでん部」¥630

憲法9条を、憲法9条萌えの中学生の射精によって現れたヒロインに仕立て、憲法萌えラブコメ風ライトノベルにしてしまった『たたかえっ! 憲法9条ちゃん』の芝浦慶一さんが、今度は原発問題を学園に持ち込みました!

【あらすじ】
太陽学園高校の発電部には、被曝が趣味の鉄腕アトム、火炎放射器が手放せない小富士見コロナ、自称性同一性障害の田無ミヅキ、知恵遅れの怪力少女フー子など、魅力的なきちがいが集まっていた。ある日学園を巨大な揺れが襲い原子炉はメルトダウン、校内が放射能で汚染されてしまう。顧問の天才理科教師・米田リカの指揮で情報を隠蔽しつつ事態収拾にあたる発電部。原子炉の冷温停止を目指して、大被曝覚悟の決死の作業を敢行するが——?
学習小説か歴史書か、はたまた新たなる聖典か。時代を象った前代未聞の原発事故小説、ここに誕生!

【部立】
●第一章 ひばく星人は白血病
1 趣味は被曝
2 明るい未来の 冷えない原子炉
3 校長先生、決死の大被曝
●第二章 情報隠蔽は盛り上がる
1 第一回 隠蔽工作会議
2 「安全だよ派」VS「危険だぜ派」
●第三章 でろでろ100万シーベルト
1 れろれろ、らふはん、ひいへるほ
2 二元論をこえて
●第四章 核戦争(グッド・バイ)からはじめよう
1 横糸、縦糸、たすき掛け
2 子供たちの核兵器
3 絶対安泰! 原子力はつでん部

新書判108P