ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

龍堂薫子「鬼畜!ヤリマン道場 外伝」

鬼畜!ヤリマン道場外伝
龍堂薫子「鬼畜!ヤリマン道場 外伝」¥525

ハートブレイクをきっかけに何かがこわれてヤリマンになってしまった龍堂さん。キャッチ&リリースを繰り返す出口なしのヤリマンな日々を綴った前作「鬼畜! ヤリマン道場」から1年、再び戻ってきました!

今回は、龍堂さん以外に、全盛期にはスカトロプレイなども体験したヤリマンの既婚者、パイズリマニアの男性、執拗な懇願にノーと言えずに恥ずかしい姿まで見せてしまう女性も加わり、困った性癖の人たちが増員。

龍堂さん自身は、本命彼女にできない変態プレイを試された体験などこれまでの秘蔵エピソードや、原発事故でたいへんな時にさえ「あたしの原子炉が炉心溶融するから制御棒入れて!」などと言ってたりする自身のツィッターを振り返ってのまとめをしたり、はじめての人との切ない関係などを執筆。

どこを切ってもヤリマンな前号と違って、原稿を分けていくつもの視点で自身を客観的に書いていると思ったら、今は好きな彼氏一人で充足しているとの後がきが。前号で「本当の愛に目覚めて、行きずりのセックスなんて虚しいと気が付きました!みちな陳腐な結果にだけはならないようにと願っている」と書いていただけに、誰よりも本人にとって予期せぬ展開だったのかもしれないけど、好きとセックスの気持ちよさは必ずしも一致しないという持論は変わらず、ヤリマン再燃の可能性も否定できないそうで、そんな展開や論考、過去に遡っての自分探求などなど自らの性について掘り下げた内容になっています。本編と外伝をあわせて読むのも面白いと思います。

A5判50P   2011.11.3

田中六大「丸尻山 DISCOVER MARUJIRI MOUNTAIN」」

丸尻山

田中六大「丸尻山 DISCOVER MARUJIRI MOUNTAIN」¥250
都心から電車で30分ほどのところにある、天狗が住んでいるという言い伝えのある、初心者でも昇れる600mほどの山、丸尻山のお話。そんな設定は高尾山みたいなだけど、高尾山のようでいてそうではない(でもあったらいい)パラレルワールドのお話。

前半は、登山にやって来た女の子3人組を主人公にした漫画。ごくごくありきたりの山登り、だけど「奥様は魔女」ではありませんが、“実は”が潜んでいる、ファンタスティックな物語。

後半は丸尻山の名物をイラスト入りで紹介。天狗や聖人などの奇跡や言い伝えや歴史を紹介…。表紙と裏表紙はそんな丸尻の名物を宗教板絵のようなタブローにしたもので構成しています。

これまでの田中六大さんの作品は、単行本になった漫画「クッキー缶の街めぐり」のように、ファンタジックな街の中にすっぽりと入って迷路をめぐってディテイルを楽しむような感じでしたが、この12Pの小冊子「丸尻山」は、丸尻山を訪れた女の子たちの一日や名物の紹介によって丸尻山全体、丸尻ワールドを描くような趣向。丸尻山に行ってみたくなります!

A5判12P 2011.12.1

藤枝奈己絵「西成日記」

西成日記

藤枝奈己絵「西成日記」¥300

漫画家・藤枝奈己絵さんが2009年から2010年にかけて西成に住んでいた頃の日常を4コマ漫画にまとめたもの。

多くの日雇い労働者で知られる大阪西成のゲストハウスに半年ほど住んでいる間に見た、道でハイテンションでいたり逆に倒れているおじさんたちの模様や、飲食店でのやりとり、同居人(日本人&外国人旅行者)の様子などを描いています。
たんたんとした筆致が、エキサイティングな住人たちをリアルに捉えます。住んでみてわかる、地元のたまり場、激安ショップなど役に立つかもしれない?情報もところどころに。
B5判20P

五感を刺激する第六感マガジン「殆ど無い 01」

殆ど無い01

「殆ど無い 01  特集・侵入」(東京因果帝国)¥800
「殆ど無い」創刊号の巻頭は、今後のカルチャーシーンを賑わしそうな注目の表現者3人のインタビュー。ほかには、漫画、小説、コラムあり、内容もレポートや評論から、コラム、レビューとヴァラエティに富んだ総合誌。
東日本大震災のボランティアに参加した学生ボランティアを通してゆとり世代の社会とのかかわり方を考えたり、アナルセックス映画の系譜をたどる映画レビューがあったり、公衆便所レポートありの、自分の彼女が現在進行形でヤリマンだった男のコラム(どこからどこまで妄想!?)など、興味深い記事がいっぱい。

【目次】
注目! 新時代センダーズインタビュー
001 青木龍一郎(HASAMI groupやorange peep showなどで活躍するアーティスト) 文/ 苑縁
002 菊池良 文(草食系男子を代表する童貞王にして表現者、俳優)/ ファックボンヴァーズ
003 村上哲也(批評動画などで批評をエンタメ化した男) 文/kossetsu
村上哲也オールスター/村上哲也全動画/  村上哲也論 文/ 七里、藤田直哉、松平耕一

「公衆便所五十三次 東京大学編」小林毒
「アナルセックス映画大全」ファックボンヴァーズ
マンガ「ムクナメ」村松裕太
「超私的感覚上質音楽 すぺぺすーぺりあみゅーじっくれびゅー」ハムライミ
「未来を生き抜くためのカルト映画4選」ファックボンヴァーズ
マンガ「侵入者」サトウ
小説「噛む音」文・画 小山義人
「−自分探しか、それとも?−被災地へ向かう学生ボランティアたちへの“ 侵入” 」四方田彰史
「好きな女の子が他の男とセックスしている現実を生き抜く方法」ファックボンヴァーズ
マンガ「ペニーちゃん」イマサラ幸子
「ちょっとオカシくてビミョウな人との遭遇体験記 アボイドノートがここち酔い」ジエンジ
「気になる人との初デートの行き先でわかる あなたの人間的価値占い」監修 大紫バーバラ

A5判114P

NAMAE magazine 04 ISSUE 信仰

NAMAE4

NAMAE magazine 04 ISSUE 信仰 ¥700
girl for goir by girl NAMAE magazine。
21世紀になっても、不景気でいても、ルミネでショッピングをしたり、展覧会をしたり飲んだり踊ったり「退屈で平坦な戦場」で「終わりなき日常」を送っていた女の子たちが遭遇した3.11。原発のメルトスルーに「日本おわってるじゃん」と思う一方で、でもなにか現実味がわかない—–いや、そんな無関心や安心である「終わりなき日常」を終らせないといけない、というか「終わりなき日常」はもう終っていた…というわけで、変わりゆく時代を語る4号目、信仰ISSUE。現在の社会に対して熊本弁でプロテストする島尾伸三さんのエッセイもあり、それぞれの言葉で思いを語ります。女子語、熊本弁が心に響きます!

コンテンツ—-
「拝啓 岡崎京子様」 小林由美子
「信仰」 糸柳和法
「やりこに聞く“日経ウーマンという病”」 かなちん
「アイドルと狂気」 小池陸
「K-ポパイドルとディスカバーされていく私」 藤沢ちふみ
「前略トイレの神様」 少年アヤ
[コラム]
「“没”でもよかです」 島尾伸三
「中華世界の喫茶文化」 かなちん
「ゲームの集合としての現実」 屋後智之
「タレントエッセイ本という実用書」 小林由美子

付録グラビア ハム速ヘッダーコレクション
巻末グラビア photo 中山正羅 direction model 小林由美子

A5判62P