龍堂薫子「鬼畜!ヤリマン道場 外伝」

鬼畜!ヤリマン道場外伝
龍堂薫子「鬼畜!ヤリマン道場 外伝」¥525

ハートブレイクをきっかけに何かがこわれてヤリマンになってしまった龍堂さん。キャッチ&リリースを繰り返す出口なしのヤリマンな日々を綴った前作「鬼畜! ヤリマン道場」から1年、再び戻ってきました!

今回は、龍堂さん以外に、全盛期にはスカトロプレイなども体験したヤリマンの既婚者、パイズリマニアの男性、執拗な懇願にノーと言えずに恥ずかしい姿まで見せてしまう女性も加わり、困った性癖の人たちが増員。

龍堂さん自身は、本命彼女にできない変態プレイを試された体験などこれまでの秘蔵エピソードや、原発事故でたいへんな時にさえ「あたしの原子炉が炉心溶融するから制御棒入れて!」などと言ってたりする自身のツィッターを振り返ってのまとめをしたり、はじめての人との切ない関係などを執筆。

どこを切ってもヤリマンな前号と違って、原稿を分けていくつもの視点で自身を客観的に書いていると思ったら、今は好きな彼氏一人で充足しているとの後がきが。前号で「本当の愛に目覚めて、行きずりのセックスなんて虚しいと気が付きました!みちな陳腐な結果にだけはならないようにと願っている」と書いていただけに、誰よりも本人にとって予期せぬ展開だったのかもしれないけど、好きとセックスの気持ちよさは必ずしも一致しないという持論は変わらず、ヤリマン再燃の可能性も否定できないそうで、そんな展開や論考、過去に遡っての自分探求などなど自らの性について掘り下げた内容になっています。本編と外伝をあわせて読むのも面白いと思います。

A5判50P   2011.11.3