ミニコミ」カテゴリーアーカイブ

堀道広「やったぜ母ちゃん見てるかマガジン」

やったぜ母ちゃん見てるかマガジン
堀道広「やったせ母ちゃん見てるかマガジン」(ベンチプレス)¥700

あらゆるジャンルが集まった謎の集団「ベンチウォーマーズ」による自主レーベル「ベンチプレス」。これまで、UMA、カレー、コミックと脈絡なしのリリースを展開!してきましたが、今回はメンバーの一人、漫画家、堀道広の個人作品集を発行。
2011年中に発表した作品を中心に短編5本と四コマを収録しています。

注目は、
1. レーシック手術が原因で角膜炎となり病院に対して原告団の一人となった堀さんがTVニュースに出ている写真や、裁判所で被害者席からの法廷の模様を描いたイラストが収録されている。
2. 99年に商業誌に掲載された2作目の漫画作品「力士のついた餅」をツッコミつきで再録したうえに、自らカヴァーした2011年ヴァージョンを収録。比較してみると、面白いです!

A5判68P 2011.10発行

アニメルカ増刊号「背景から考える」聖地・郊外・ミクスドリアリティ

背景から考える

アニメルカ増刊号「背景から考える 郊外・聖地・ミクスドリアリティ」(アニメルカ製作委員会)¥1050

コンテンツ—–
【インタビュー】
片渕須直「地図と聖地と千年の魔法」(構成:反=アニメ批評)

【レポート】
『けいおん!』聖地巡礼「場所と人の間に入り交じる幻想」
——「とよさと!」仕掛け人に訊いてみる豊郷小学校旧校舎群と桜ヶ丘女子高等学校のこと(構成:みやじ・はるを・よしたか)

【座談会】
みやじ・はるを・よしたか×tricken×反=アニメ批評「背景から考える —— 聖地・郊外・ミクスドリアリティ」(構成:反=アニメ批評)

第一幕 積み重なる意味、聖地化する背景
——『耳をすませば』/『らき☆すた』/『けいおん!』/『となりのトトロ』/『千と千尋の神隠し』
幕間I 萌え四コマのリズム、伝搬投資貨幣の明暗
第二幕 時間と空間、あるいはチュートリアルを可能にするものたち
——『秒速5センチメートル』/『化物語』/『涼宮ハルヒの消失』
幕間II 震災、怪異譚、ヒロイズム
Extra Contents 震災から考える
第三幕 アニメという魔法
—— 『マイマイ新子と千年の魔法』/『電脳コイル』/『超GALS!寿蘭』

【論考】
直会六人(tricken)「Different Strokes for Different Folks——パースペクティヴの交わる場所」
みやじ・はるを・よしたか「郊外と英雄をめぐる断章——デロリアン・しまむら・平沢唯」

【表紙】
イラスト:ちゃ☆ぺる(Sage)/ デザイン:戸塚泰雄(nu)
【責任編集】
みやじ・はるを・よしたか/tricken/反=アニメ批評
【製作】
アニメルカ製作委員会

A5判114P

武富健治責任編集「鈴木先生教科書ガイド2」

鈴木先生教科書ガイド2

武富健治責任編集「鈴木先生教科書ガイド2」(胡蝶社)¥700

緋桜山中学2年A組担任で国語教師の鈴木先生と生徒たちの学園生活を、過剰なまでの内面描写で描いた武富健治のヒット作『鈴木先生』。

全11巻でストーリーは完結し、連続テレビドラマ化されたことを記念し、作者自身が再びストーリーと登場人物を解説するガイドブックを編集しました。

巻頭カラーは、テレビドラマのコミカライズ、多くの写真でお届けするドラマの舞台裏潜入(原作者ならではのディープな潜入)。

1巻には未収録だった単行本8〜11に登場するキャラクターも加えた全キャラのポートレイトつき紹介と、作者の意図や描かれない設定なども公開した各話の解説を収録。

さらに、ドラマ用に演出部がスタッフに配布した「鈴木本」も収録。鈴木先生の紹介から、クラスの座席表や先生たちのリスト、実際の中学の時間割や給食、先生たちの平均的なスケジュールなど、実在の人物や学校に取材したかのような内容で、作品の中でキーワードとなる用語解説もついています。

作者だけでなく、ファンもスタッフもそろって、物語に描かれない設定や過程を想像し、ますます深化する鈴木先生ワールド。ハンパないです!

A5判120P

宮鼓・撫子「愛國倶楽部」第弐巻、第参巻

愛國倶楽部第弐巻

宮鼓・撫子「愛國倶楽部 第弐巻」¥500

 宮鼓と撫子の二人が、日本史の中の狂気や残虐をモチーフに描くことで、逆説的に美や愛を表現するカップリング画集シリーズ第二弾。

 今回、宮鼓は「戦争」をテーマに、満州事変、満州建国、5.15、2.26事件、盧溝橋事件、日中戦争、ノモンハン事件、日独伊三国同盟と日本が狂気に飲み込まれてゆくイメージを描く。撫子は「拷問」をテーマに大江戸刑罰・拷問絵巻–水責、木馬責、手鎖、磔、遠島–をセーラー服姿の女子たちで再現します。

巻末には現代の美術教育をディスる、ふたりの憂国対談や江戸拷問を展示する博物館を紹介するなでしこ新聞を収録。
A5判26P


愛國倶楽部第参巻

宮鼓・撫子「愛國倶楽部 第参巻」¥500

宮鼓と撫子の二人が、日本史の中の狂気や残虐をモチーフにしたイラストで逆説的に美や愛を表現するカップリング画集第三弾。
それぞれのお得意分野、宮鼓は「戦争」、撫子は「拷問」の世界をさらにディープに追究します。
宮鼓は、旧日本軍の内部に焦点をあて、臨時召集令状、私的制裁、憲兵隊、敵前逃亡、玉砕、餓死、特攻隊のイメージを描きます。
撫子は江戸刑罰・拷問の中から切支丹迫害をモチーフにセーラー服姿の女子たちが登場する踏み絵、温泉責、穴吊、蓑踊り、潮責を描きます。
巻末にはアートにおけるデジタル・アナログ切り込み対談や江戸の牢屋跡や切支丹屋敷跡を紹介するなでしこ新聞を収録。
A5判26P

砂漠2号 WHO’S SPACE?

砂漠2号

砂漠2号 WHO’S SPACE?  ¥500

アラブの春にはじまり、3.11〜日本国内での反原発デモ、スペインでの広場の占拠やOccupy Wall Streetと世界中で人々が現状に疑問を呈し立ち上がった年。今年、ボランティアやデモに参加してみた人、あるいは何かが違うと思うけど、何か変えないといけないとは思うけどまだどうしていいのかわからないでいる人へ—、この号では、実際にモーブメントに参加した人と話したり訊いたりして、現場からの声を伝えると同時に世界との関わり方を探ります。

◎特集 WHO’S SPACE?
●座談会 石黒景太×ぽえむ×二木信「99パーセント・ネーション」原発反対デモに関わるデザイナー石黒景太、音楽ライター二木信、2マッチ・クルーのぽえむが、3.11以後のムーヴメントについて語る。
●一色こうき「3・11—9・11雑考」
●インタビュー 口ロロ(クチロロ)三浦康嗣「ぐるぐるまわり続ける、その先に」合唱曲「スカイツリー」作詞作曲者へのインタビュー
●高橋政宏「いつもの朝」
●小説 早助よう子「図書館ゾンビ」
●ゴミ ホー娘。 ホー娘。のススメ!ぼろぼろ〜ど☆——〜解散の危機編〜もしくは〜恋煩い編〜
●小説 危口統之(悪魔のしるし主宰)「森S太正伝(仮)」
●イラスト 関雅美「核心」「耳鳴」
●小説 長谷川弓広「武器は何でもけっこう」
●イラスト knzdp「STREET」
●原発問題考 和泉亮「世界の謎について
●「The SABACU Review」一色こうき/内田るん/江畠香希/金堀場猛/川邉雄/中里勇太/ハーポ部長/星あけび/ホリム・ベイ/弓川目衣
●漫画 ムトウマサヤ「まーくん第二回」
●スパニッシュレヴォリューション考・写真 石田温香&Pau Barrena「ラバル——路上に行き交う声」
●写真 河西遼(無題)
●エッセイ 動物委員会 きみは鳥の歌声が聞こえるか
●論考 エディターズ「ストリートと民衆知——3・11とウォール街を繋ぐもの」
●写真 樋口拓朗、成田圭祐

表紙・アートディレクション 川邉雄(RLL)
本文設計・校正 金堀場猛

A5判76P