Shape Chen「Shame Shape」¥1389+税
神聖かまってちゃんのヴォーカル・の子へオマージュ作品集。想いをストレートにぶつけたイラスト迫力に圧倒されます。
台中のアートスペース“蛆;菌 chu;jun”で原画展も開催され、台北での展示も予定されている。
Morning Anxiety 「BRIAN」¥1203+税
新鋭アーテイスト丁柏晏によるマンガジン。
セリフは中国語で書かれていますが、味わい深い絵柄でSFっぽい?展開がおすすめ。
かわいらいいキャラクターとエンピツのタッチが本秀康に通じるところもあり。画家&ジンの作り手として今後の活躍が楽しみな作家さんです。
Pam-Pam Liu「I was an experimental girl」¥648+税
台湾で最も活躍しているジンの作り手の一人Pam-Pamは、都会で生活する女性の代弁者的な存在として知られています。
これは彼女が婦人病に罹ってる間に作ったジン。英語と中国語で心情を綴りながら、イラストと心に思い浮かんだ言葉をランダムに並べた部分からは、モヤモヤや焦燥感が伝わってきます。
陰部、膀胱炎、臭、除毛、灼熱、などランダムに書き出された単語は、中国語がわからなくても漢字文化圏の日本人には十分、伝わるものがあるし、女性なら、あるいは病気で、自分の体が自分の思うようにならない不安や焦りを味わった人なら、心に響くでしょう。
朱宮垂狐「SUICO DOLL PHOTOGRAPHS」¥1000+税
2012年より木村龍氏に師事し、人形制作をはじめた朱宮垂狐が、2012年7月~2015年10月までの約3年間で作った球体関節人形6体と小さな人形1体の写真を収録した作品集。
小さな作品集ですが、制作過程のパーツ、完成した状態、そこから服や装飾を加えたり、背景を作り込んで撮影されたものと様々なヴァリエーション、表情を捉えているので見応えある仕上がりとなっています。撮影は作家自身、一部、写真家の谷敦志によります。
130cm×181cm 36pages オールカラー 500部限定
リンボで綴じられています。(リボンのお色はいろいろ)
EXCELSIOR!10 特集:八十日間世界一周(日本ジュール・ベルヌ研究会)¥1500+税
明治初期に日本に紹介され『十五少年漂流記』などで知られるジュール・ヴェルヌ。
しかし、日本語で読むことができる作品はその一部にすぎないことから、研究者から一般読者をひろくつのり、作家や作品について研究すべく2006年に設立されたジュール・ヴェルヌ協会の機関誌。
協会の10周年、10号を記念しての特大号!1872年に発表された、当時は最新移動手段を使って80日かかった世界一周の冒険は、約一世紀半を経た現在では48時間に短縮されましたが、この一世紀半と78日に私たちは何を失い何を得たのか。様々な角度から、この名作を読み解きます。コンテンツはフランス語が併記されていますが、本文は日本語表記です。
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【内容】
日本ジュール・ヴェルヌ研究会の十周年に寄せて
Pour commémorer le dixième anniversaire de notre association
特集:八十日間世界一周
Dossier I : Le Tour du monde en quatre-vingts jours
特別寄稿 アウーダのために――『八十日間世界一周』の文学思想史序説 巽孝之
La lettre à Aouda : un essai sur l’histoire de la pensée littéraire, à propos du Tour du monde en quatre-vingts jours / Tatsumi Takayuki
読書会『八十日間世界一周』
Table ronde : relire Le Tour du monde en quatre-vingts jours
エドゥアール・カドル――ある「一発屋」の肖像 倉方健作
Édouard Cadol et son « one-hit wonder » : Les Inutiles / Kurakata Kensaku
『八十日間世界一周』に魅了されて 戸越隆之
Fasciné par Le Tour du monde en quatre-vingts jours / Togoshi Takayuki
『八十日間世界一周』(創元SF文庫・田辺貞之助訳)に出てくる宝石たち 戸倉博之
Les bijoux dans Le Tour du monde en quatre-vingts jours / Tokura Hiroyuki
ワンスアポンな横浜ミステリー ドクター夢ッ破
Il était une fois … ou mystères de Yokohama / Docteur Mucha
ジュール・ヴェルヌと小説における時空間イメージ試論 島村山寝
Essai sur Jules Verne et l’image de l’espace-temps dans le roman / Shimamura Sanshin
プルーストと『八十日間世界一周』――あるいは「四八時間世界一周」としての『失われた時を求めて』 荒原邦博
Proust et Le Tour du monde en quatre-vingts jours ou A la recherche du temps perdu comme Tour du monde en quarante-huit heures / Arahara Kunihiro
演劇の開化とジュール・ヴェルヌ――川島忠之助・依田学海・川上音二郎の系譜、そして長田秋濤の影 藤元直樹
La modernisation du théâtre japonais et Jules Verne : lignée de Chunosuke Kawashima, de Gakkai Yoda et d’Otojiro Kawakami et ombre de Shuto Osada / Fujimoto Naoki
特集2:小説以外のジュール・ヴェルヌ
Dossier II : Jules Verne non-romancier
本邦初訳 ジュール・ヴェルヌ『折られた麦わら』 櫛木千尋(訳) 石橋正孝(解題)
Les Pailles rompues / Kushiki Chihiro, Ishibashi Masataka
再録 ヴェルヌ「青少年時代の思い出」とヴェルヌ伝説 私市保彦
Souvenirs d’enfance et de jeunesse de Jules Verne et la légende vernienne / Kisaichi Yasuhiko
自由投稿
Contributions diverses
ヴェルヌと鉱物――神秘の島編 長田直華
Verne et minerai : L’Ile mystérieuse / Osada Naoka
黄昏の邂逅 島村山寝
Une rencontre au crépuscule / Shimamura Sanshin
六助とソランジュの「魅惑のヴェルヌ」 いかにして、われわれは〈驚異の旅〉日本語版を実現させるか? 第五回『セザール・カスカベル』と『フランスへの道』 ソランジュと六助
Verne attirant ou pas encore traduit, dialogue par Locusuke et Solange : Comment réalise-t-on la version japonaise de la collection de Voyages extraordinaires? épisode 5. César Cascabel et Chemin de France / Locusuke et Solange
特集3:〈驚異の旅〉全リスト
Dossier III : La liste de tous les Voyages extraordinaires
入会案内・活動報告
Adhésion / La vie de l’association
編集後記
Editorial
A5判310pages