宇曽川正和「サイコロ・モータース」¥390+税
サイコロによって、会社の重要決定を下し、自動車会社の業績をのばしてきた社長。
自分の意思でなく、蓋然性に社運とゆだねることで、自信もゆらぎ、自責の念もつのって会社を飛び出した男は
この行き詰まりを超えてさらなるサイコロのゆくえに身をゆだねてゆくーーー
自動車工場、車の群れ、飛び出した外界の自然やスクラップ工場のようなディストピア的光景…、様々な場面が叙情的かつグラフィックに描かれています。
宇曽川正和「サイコロ・モータース」¥390+税
サイコロによって、会社の重要決定を下し、自動車会社の業績をのばしてきた社長。
自分の意思でなく、蓋然性に社運とゆだねることで、自信もゆらぎ、自責の念もつのって会社を飛び出した男は
この行き詰まりを超えてさらなるサイコロのゆくえに身をゆだねてゆくーーー
自動車工場、車の群れ、飛び出した外界の自然やスクラップ工場のようなディストピア的光景…、様々な場面が叙情的かつグラフィックに描かれています。
10年メモ2016–2026 (nu) ¥3000+税
書籍や雑誌のデザインを手掛けるnuがお送りする、日々の記録10年分を記録することができる、シンプルで機能的なノート。毎年、好評のうちに売り切れ、今年も色合い新たな2016-2026が登場。
見開きの左ページには一日のメモ欄が10年分並びます。
右ページはフリースペースなので、メモだけでは書き足りないときのため、あるいは別の用途に使えます。メモ欄は1日約50文字分の紙幅。twitterより短めなので、日記より気楽に続けられます。
2年目以降は、前年のメモとの比較をたのしめるのが10年メモの特徴。続けるほどにたのしさ倍増。10層の人生ミルフィーユを味わえます!
一行日記でもいいし(特に何もなかった日は、空欄でもよし)、往年の名脇役、沢村貞子さんのように、献立をつけておくと、翌年以降、季節のメニューに悩まなくて便利。ほかにも、育児記録、読んだ本のタイトル、会った人の名前、趣味や仕事専用のメモや小ネタ集にしてもよし。
新生活のスタート、進学や就職、結婚やご出産の贈り物にも。4月はじまりなので、どうぞ、お早めに!! 贈り物用プレゼント包装も承ります。
表紙の色は、ブラック、ネイビー、イエロー、グリーン、レッドをご用意しております。
糸かがり製本なので丈夫でしっかりページを開くことができて、バラけにくいです。
自主制作〜一般単行本、展覧会など広く活動する漫画家MURAIさんのMangasickでの展示にあわせて、同店で作られた中訳の台湾版作品集。B6判48ページの小さな冊子で、「ムチープーシャアダン」「お礼に卵をあげよう」「白日夢」「ナスカ」などの短編を収録。
ペンネームからして、年齢や性別不詳な感じのムライさんですが、作品の舞台も”アジアのどこか”や”異国”の雰囲気のせいか、中訳されたセリフも絵柄に馴染んでいます。Mangasick店長で、高野文子さんの「棒がいっぽん」や五十嵐大介「リトル・フォレスト」などの訳者でもある黃廷玉さんが訳を担当し、日本側からはキッチュの編集者の呉塵罡氏が文字編集で加わり、言葉と文字の置き換えへの配慮が感じられます。
日本のzineや本を展示販売する台北のMangasickさんのイベント「我們活在Zine(與其他)的地獄裡」で行った台湾でみつけた、楽しい本や雑誌を少し紹介します。
まず、台湾の古都、台南は中正区の”正興街”周辺のお店が集まって、町おこしのための資金調達を目的に創刊されたタウン誌「正興聞 」の第二弾の日本語版。仙台のブックカフェ・火星の庭の前野久美子さんに教えていただいたのですが、 まず編集会議とかターゲット読者層とかマーケッティングとおよそかけ離れているのにびっくり。かといって読書を置いてけぼりにせず、屈託なく正興街と”俺たち”のよさを紹介しています。
まずは、巻頭の編集長の言葉ーー
創刊の際の注意事項が引用されていますが
発売から一週間で500部を販売したそうですが、「600冊になる前、僕たちは実力を見通されたくないため、そこでとめました。(楽しんだことでよし!)」
こうして、2号目は「できる限りプロを目指すほか、限界を破ることも求めています」とのことで、なんと英語版や日本語版を制作。表紙にも「やるしかない!! 世界と繋がるために雑誌を作るのが大変」の文字が見えます。
ご近所のお店の料理上手な女将さんたちを起用しての表紙と得意の家庭料理の特集、家電量販店のキャンペーンで休日にコーヒーの無料配布を行い近所のカフェが影響を受けた事件の顛末、台南市政府からの広告依頼にお手上げな様子やら、おばあちゃんの日本語講座(”〜から、しょうがない”、という言い回しの例文に”私はきれいだから、しょうがない”なんていうのがあったりして!)、 わがまち正興街への愛とおもてなし精神にあふれた本です。ちょっとアバウトな誌面づくりや日本語も微笑ましく、このおおらかさや屈託のなさに、ツッコミを入れる事がいかにみみっちいかと思えるくらい清々しくエネルギッシュなタウン誌で、読んだら正興街に行きたくなります。