アート」カテゴリーアーカイブ

Le Dernier Criより Marc Brunier Mestas「TATAROROT」

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Marc Brunier Mestas「TATAROROT」(Le Dernier Cri)¥2315+税

セリグラフ印刷のアート出版を手掛けるLe Dernier Criの本拠地マルセイユは、16世紀から18世紀にかけてヨーロッパにおけるタロットカードの一大生産地で、今でもマルセイユ版タロットは、太い描線に赤・黄・青を配した特徴的な絵柄で知られています。

そんな土地柄もあって、タロットの中の22枚の大アルカナをモチーフにしたカードを、特製のポートファリオに入れた作品集ができました。よく見ると、どの絵柄も元ネタをうまく、模しながら、エロティックかつSMチックに表現されていて、味わい深く楽しいです。手札サイズよりは大きいですが、実際に占いにも使えそう(笑)

ポートフォリオ 13cm×20.7cm 黒厚紙に白のセリグラフ印刷
カード 12.5×20cm 22枚 オフセット6色
500部限定

TATAROROT

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」

松村大輔「まちの文字図鑑 よきかなひらがな」(大福書林)¥2000+税

ブックデザイナーの松村大輔が、町を歩き、古い看板からコレクションした「まちの文字」の図鑑。
日常にコンピュータもフォントもなかった時代、町の看板屋さんはグラフィックアーティストだった!それぞれが、お店や商品にあわせて作ったユニークな文字を追って町を歩いてみたら。

シリーズ第一弾の本書は、ひらがな編。町の文字の中から、デザイン的に優れた約350のひらがなを厳選して五十音順に掲載、字源とともに紹介。一文字ごとに、様々な書体が紹介され、ページをめくると、看板全体とその所在地も紹介されています。

看板職人の手描き文字やレタリング全盛時代のバリエーション豊かな文字、書体デザイナーの競演する舞台。たくさんの「よきかな」がある町を訪れるガイドとしても活用できます。

A5判判224pages

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」

橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」(カストリ出版)¥1800+税

昭和4年生まれ、2016年で87歳の現役描き文字職人 橋本慎一氏が、昭和30~40年、新樹書房『週刊特報』『漫画Q』を中心に手掛けた、貴重なエロ本の描き文字(レタリング)コレクション集。

描き文字を、縦組み、横組で大別し、内容によって「事件・告白・ルポ」「ハウツー・医学」「流行・芸能」の3ジャンルに分けて収録。「パンティはなぜズタズタに裂かれたか」「ご存知ですか 性器のおしゃれ」「アベック旅館の1984戦術」など、時代を感じさせるタイトルとそれぞれの内容にあわせた手描き文字が味わえます。

■橋本慎一氏インタビュー
現役描き文字職人 橋本慎一氏へインタビュー。
これまでの経歴や新樹書房での描き文字職人に至るまでの軌跡を聴き取り。

■『漫画Q』創刊号からの「エロ挿絵」を附録
〝最狂のエロ本〟と名高い、新樹書房『漫画Q』で挿絵も手掛けていた橋本慎一氏作による
目次ページ挿絵を特別附録。現在では極めて入手困難な『漫画Q』創刊号から約30点の挿絵を収録。

■藤木TDC・解説
昭和文化・風俗史に造詣の深い、藤木TDC氏による「描き文字」解説。

■比嘉健二・エッセイ
「GON!」や「実話ナックルズ」などを立ち上げた編集長 比嘉健二の初エッセイ『あい竜太郎』。
エロ本や実話誌を手掛けてきた氏がこれまで見てきた〝忘れられた天才描き文字職人〟のエピソード。

21cm×21cm 92pages
初版にはエロ本描き文字シールがつきます。

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橋本慎一「昭和エロ本 描き文字コレクション」

市場大介「迷惑派」変則美人画集

市場大介「迷惑派」

市場大介「迷惑派」¥1500+税

美人画家・市場大介が“2015末期~16年初期に描かいた絵、意味不明漫画「テトラヒドロカンナビナール」、韓国旅&モデル3人娘によるBADAFOTO、バカみたいな表紙。どれをとってもすっごい迷惑派”な作品集。

美人、幼女、化け物が入り交じったカオス度がアップしています。

B5判100pages

meiwakuha550_2 市場大介「迷惑派」市場大介「迷惑派」

 

櫛野展正 編著「極限芸術 死刑囚は描く」

極限芸術 死刑囚は描く

櫛野展正 編著「極限芸術 死刑囚は描く」(クシノテラス)¥1111+税

本書の前書きによると、日本には現在120余名の死刑囚がおり、服役刑の受刑者とは違って刑務作業はなく、24時間監視の狭い独房で30分程度の運動とトイレの時間以外は座って、ある日突然「その朝」が来るまで自分の罪と向き合っているという。
数十年もその朝を待つ人もいれば、死刑確定から数年で執行される人もおり、そのひとりの時間をある者は写経をし、ある者は句を詠み、ある者は絵を描いて過ごす。

特別に美術教育を受けたわけでもなければ、絵画体験もない死刑級が極限の状況で、限られた画材で描かれた絵は、表現の極限でもあり、既存の常識や価値観ぬゆさぶりをかける。

収録作品は「死刑廃止のための大道寺道子・赤堀政夫基金」により集められたもので、日本初の“死刑囚の作品集としてアウトサイダーアート専門のギャラリー・クシノテラスから発行された。
和歌山毒カレー事件の林眞須美、痛車塗装経験を活かした作画の強盗殺人犯・若林一行、
秋葉原無差別殺傷事件の加藤智大をはじめ42人の作品を収録。

林眞須美、風間博子、岡下薫、井上孝紘、北村孝、北村真美、千葉祐太郎、鈴木勝明、藤井政安、田中毅彦、岡本啓三、後藤良次、星彩、高橋和利、熊谷昭孝、迫康裕、何力、謝依俤、原正志、宮前一明、しょがんせん、若林一行、闇鏡、音音、加藤智大、伊藤和史、檜あすなろ、高井空、西山省三、猪熊武夫、長勝久、響野湾子、石川恵子、松田康敏、高尾康司、ike、金川一、江東恒、豊田義己、兼岩幸男、松本健次、小林竜司ら42名の作品を多数収録

椹木野衣、田口ランディの論考もあり。

A4判44pages

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