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今井次郎 病院作品集

今井次郎 病院作品集

今井次郎 病院作品集(円盤)¥2500+税

2012年11月に惜しくもこの世を去ってしまったへっぽこ美術&音楽家、今井次郎(1952-2012)最後の作品集。

今井次郎さんは、79年、向島ゆり子、久下恵生、篠田昌巳、佐藤幸雄、石渡明廣とPUNGOで活動。その後、コクシネルや篠田昌巳グループに参加。80年代より朝比奈尚行の主宰する劇団、時々自動の音楽監督に就任し、最後まで務めました。

一方、’00年代半ばよりガラクタや自筆の絵、自作のオブジェなどを使った
ソロ・パフォーマンス(JIROX DOLLS SHOW)を展開し、若いミュージシャンたちに大きな刺激を与え、近年では、PUNGOの元同僚の向島、久下とのトリオ”odd”を始動し話題に。活動が盛んになってきた2013年春、悪性リンパ種を発病し、闘病生活約半年で惜しくも急逝。

実際の薬袋を再現したジャケットの中身は—闘病中の病室で、ノートの端や、薬の袋、献立表など様々な紙片に走り書きされた譜面を元に録音された、本当の最後の「作品集」です。
録音はPUNGO~oddの向島、久下を中心に、近藤達郎(ラブジョイなど)、朝比奈尚行(時々自動)、いしかわともこ、テニスコーツが参加。

生前の氏のオブジェ作品の作風そのものであった譜面も可能なかぎりそのまま再現したブックレットとのセットです。
楽譜だけでなく、絵や言葉が書かれた五線紙も、汚れやシミまで忠実に再現したブックレットからは、美術作家としての作風や人柄が伝わってきます。

18曲入りCD+ブックレット ステッカーつき 円盤

今井次郎 病院作品集

テクノ民謡 メテオール「コスモ越さぬも」

コスモ越さぬも

メテオール「コスモ越さぬも」(Club Lunatica)¥2500+税

日本民謡に現代的、SF的な解釈を加え未来へと唄いつなぐメテオールが放つテクノ民謡。
聴いたことのある民謡にメテオールのリリックが乗せた宇宙民謡です。

【収録曲】
01. ワイズマン第3の眼 (日本民謡・会津磐梯山)
02. コスモ越さぬも (作曲・山田カズミ)
03. 船漕ぎ流し唄・宇宙篇 (日本民謡・船こぎ流し唄)
04. AminoShooter (日本民謡・網のし唄)
05. ハテナシの花 (作曲・山田カズミ)
06. さそり座クシー (日本民謡・串本節)
07. Dodoiz 〜メテオール〜 (作曲・ミカド香奈子)
08. ソーラー節 (日本民謡・ソーラン節)
09. マクロ側オンディーヌ (日本民謡・真室川音頭)
10. ゲシュタルト崩し (俗曲・木遣りくずし)
11. NEL (作曲・山田カズミ)
12. 火星開拓の唄 (作曲・山田カズミ)
13. べんとら節 (作曲・山田カズミ)
14. 宇宙でドンちゃん (作曲・山田カズミ)
15. コキリコフューチャー (日本民謡・こきりこ節)
全曲作詞:山田カズミ(except for track 04)
○サウンドプロデュース:横川理彦&山田カズミ

【推薦の言葉】
山田くんの世界は、いつもながら濃い。もう強すぎて恐いほど。
ここに描かれている宇宙は未来ではなく、郷愁。
流星ではなく人工衛星の響き。
さらに取り上げた民謡がパブリックからプライベートに変容。
聴いた人は天手古舞でしょ。おてやわらかにお願いします。
巻上公一(ヒカシュー)

メテオールというバンドには、海琳正道二代目というギタリストがいる
かつて私は海琳正道であった
私はこの名前をメテオールのギタリストに譲った
だからメテオールには私の血も流れている筈だ
メテオールの新しいアルバムを聴かせていただいた
確かに私の血が進化して流れている
海琳正道はメテオールという素敵な場を得て
三田超人とはまた別の方向に進化している
嬉しいことである。
三田超人/ 初代海琳正道(ヒカシュー)

未来はジャパン・トラッド
サイボーグ集団メテオールは、宇宙で電子の小唄を歌う。
三弦とチャンチキに乗って第3 の目が開く。
真空に鳴り響く、未来のトラッドソングを聞け!
横川理彦 (4-D mode1/ex.P-MODEL/ メトロファルスetc)

アンドロイドは、呟いた。
「そんな・・・会う人会う人に電気羊の夢を見るだろ?
と訊かれても・・・俺 電気羊知らないし・・・」
イヤホンから流れる音楽。
電子音が交差する空間から聴こえる歌声が「ハァ〜チョイナ チョイナ」
メテオールには、可笑しさと哀しさと可愛いさがある。
秋山勝彦(after the rain/ex.P-MODEL/ Here is Eden etc)

安野太郎「ZOMBIE MUSIC DUET OF THE LIVING DEAD」

ZOMBIE MUSIC

安野太郎「ZOMBIE MUSIC  DUET OF THE LIVING DEAD」(pboxx)¥2381+税

ゾンビ・ミュージックといっても、ゾンビ映画のサントラ的なものではなく、乱暴だけど簡単に言ってしまうとゾンビのごとく演奏される音楽。

DTMやエレクトロサウンドとしてのコンピューター・ミュージックとは違う軸でテクノロジーと向き合う音楽を作り発表してきた安野太郎は、あるときリコーダーの穴の押さえ方の組み合わせを単純計算するととんでもなく多くの音が出ることに気づき、その音を全部出してみるには…と考えたとき、プロの演奏家にお願いするにはあまりに実験的で機械的な労働を強いることになる、という大きな壁にぶつかる。
そこで考えたのが、リコーダーに空気を送りながら、指先を模した7つのパットが上下して穴を押さえることができる装置。
この装置を装着したアルトリコーダーとソプラノリコーダーのために曲を作り(といっても従来の楽譜ではなく、穴の押さえ方パターンを組み立てる作業)パフォーマンスをしてきた中で、まとめられたのがこのCD。

収録曲は–
●Introduction
●Zombie music no.1 Hopeless batucada
●Zombie music no.2 Unexpected melody
●Zombie music no.3 Duet of the living dead
第一楽章 Duet of the living dead
第二楽章 1/z noize
第三楽章 Spritual manzai

ライナーノーツにはゾンビ音楽誕生の背景、ゾンビ音楽の定義、ゾンビと楽器、その他曲目解説、ゾンビ音楽セッティング図面など、ゾンビ映画についての情報を可能な限り盛り込んでます。

音楽:安野太郎
ライナー・ノート:畠中実、三橋圭介
エグゼクティブ・プロデューサー:新美桂子
特典映画:木村悟之
レコーディング・マスタリング:高桑啓
デザイン:岡澤理奈事務所
翻訳:セバスチャン・ブロイ

ヘドロメルヘン(市場大介+吉田恭淑)「ヘドロメルヘン」

ヘドロメルヘン

ヘドロメルヘン(市場大介+吉田恭淑)「ヘドロメルヘン」¥952+税

市場大介(美人画家)とGOVERNMENT ALPHAこと吉田恭淑(ノイズ音楽家)による実験フォークノイズバンドの1stが約50時間の格闘を経て遂に完成!

荻窪からカイロ、果ては80年代から別次元まで誘う、記憶と無意識と時間の歪みから沸き上がる全く持って意味不明な堆積物。言葉の意味が消失する。無用な音塊が必然性を帯て表出する。だけどなぜか寂しさも混在する懐かしい音響空間。
全15曲、43分収録。

※誰も欲しがらないおまけカードが3種類入ってます。手に取って「なんだこりゃ?」思うた後すぐに捨ててください。by市場