安野太郎「ZOMBIE MUSIC DUET OF THE LIVING DEAD」(pboxx)¥2381+税
ゾンビ・ミュージックといっても、ゾンビ映画のサントラ的なものではなく、乱暴だけど簡単に言ってしまうとゾンビのごとく演奏される音楽。
DTMやエレクトロサウンドとしてのコンピューター・ミュージックとは違う軸でテクノロジーと向き合う音楽を作り発表してきた安野太郎は、あるときリコーダーの穴の押さえ方の組み合わせを単純計算するととんでもなく多くの音が出ることに気づき、その音を全部出してみるには…と考えたとき、プロの演奏家にお願いするにはあまりに実験的で機械的な労働を強いることになる、という大きな壁にぶつかる。
そこで考えたのが、リコーダーに空気を送りながら、指先を模した7つのパットが上下して穴を押さえることができる装置。
この装置を装着したアルトリコーダーとソプラノリコーダーのために曲を作り(といっても従来の楽譜ではなく、穴の押さえ方パターンを組み立てる作業)パフォーマンスをしてきた中で、まとめられたのがこのCD。
収録曲は–
●Introduction
●Zombie music no.1 Hopeless batucada
●Zombie music no.2 Unexpected melody
●Zombie music no.3 Duet of the living dead
第一楽章 Duet of the living dead
第二楽章 1/z noize
第三楽章 Spritual manzai
ライナーノーツにはゾンビ音楽誕生の背景、ゾンビ音楽の定義、ゾンビと楽器、その他曲目解説、ゾンビ音楽セッティング図面など、ゾンビ映画についての情報を可能な限り盛り込んでます。
音楽:安野太郎
ライナー・ノート:畠中実、三橋圭介
エグゼクティブ・プロデューサー:新美桂子
特典映画:木村悟之
レコーディング・マスタリング:高桑啓
デザイン:岡澤理奈事務所
翻訳:セバスチャン・ブロイ