趣味の製麺 08 2018 December

趣味の製麺 08 2018 December ¥1500+税

製麺機に魅せられて発行した専門誌も8号目。しかしネタがつきるどころか、増える一方で、厳選しているという編集人。その内容は安定して製麺機の研究と麺づくりで、一切のブレはなし。しかし、麺を愛する各界からの寄稿者が増え、内容はますますディープになっています。

巻頭グラビアは小野式2型を特集。あわせて小野式の系譜も時間軸に沿って写真年表形式で紹介しています。
読み物では、国立公文書館にて明治以降の製麺機に関する資料をひもときながらの、玉置標本による「資料で知る製麺機の歴史」が圧巻。
また『日光號』を製造していた牛窪鉄工所の現会長インタビューもあります。

「うまい麺を作りたい」のコーナーでは、プロに学びながら、うまいラーメン、そば、うどんをオールラウンドに打ちます。

【内容】
■小野式2号型、それは大きい製麺機/写真:オカダタカオ
■小野式製麺機の系譜/小野式製麺機のシリアルナンバー新説登場!!
■トルコの定番スープ「チョルバ」で麺を食べたい
「牛ハチノスのトルコ風つけ麺」
■「資料で知る製麺機の歴史」玉置標本
■「グラマラスホディの製麺機「日光号」を製造していた牛窪鉄鋼所の現在」玉置標本
■うどんの生地を踏むロボット、ふみちゃんは鳥取にいた
■「僕は製麺3年生」鬼頭哲
■うまい麺を作りたい
家庭用製麺機で打つラーメン屋に習う
製麺機の鬼門、蕎麦打に挑む
小野式の公式レシピでうどんを作る
うどんの技法で手打ち中華麺を打つ
老舗の製麺所で麺作りの心と技を学ぶ
■切刃を自作した男「トーカイ麺機」インタビュー
■小麦粉の澱粉を絞り出せ! 「涼皮」作りに挑戦しよう

◯漫画・イラスト・小説ーーーー
おぐらなおみ、川崎タカオ、オカヤイヅミ、市川ラク、スケラッコ、寺島令子(うどん会)、てふや食堂
のそこ、土井ラブ平、小迎裕美子、白ふくろう舎(近藤ゆかり)、山口マナビ、いぬん粉、 ras

A4判64pages

郷里の娘「キャバレーは今も昔も青春のキャンパス 2」

郷里の娘「キャバレーは今も昔も青春のキャンパス 2」 ¥1296+税

1921年創業、2018年に建物の老朽化により、その歴史に幕を閉じた銀座最後のキャバレー「白いばら」。
最終章に、ホステスとして立ち会った卒業生3人が制作した同人誌の第2弾。

前号が、長い歴史の中で多くのお客さんと従業員に愛された店の様子を貴重な写真や資料、イラスト、証言etc.を詰め込んだ総合案内としたら、今回は、お店での接客を再現、追体験したり、接客のひきこもごもを取材したよりディープな内容に。
もう一度行ってみたいという人にも、一度行ってみたかったなぁ、と人にもおすすめです。
ゲストに、白いばら体験を持つ都築響一さん、キャバレーを建築物の側面から切り取った編集者の西村依利さんらを迎えて白いばらを回想したり、従業員やお客さんが集まっての座談会、さらにはいまも営業を続けるキャバレーのレポートもあり。

■目次
まえがき
白いばら基本情報
白いばらの頃 ゲスト:都築響一
銀座の恋の物語 白いばら写真集2
夜の大人の遊園地 白いばらの遊び方
インタビュウ ショウダンサー・デイジー
君の名は(源氏名のつけ方や由来)
夢・恋・愛のキャバレーツァー
東京 ハリウッド編
大阪・名古屋編
座談会 さよなら、キャバレー編 ゲスト:西村依利
私と白いばら 飲み直し(ホステス、お客さん談話)
ホステス寄せ書き帳
手紙は漢方薬 2通目
キャバレーを知るためのブックガイド
あとがき

B5判44pages フルカラー

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」(Les Requins Marteaux)¥1800+税

2018年末、フランスの出版社、Les Requins Martauxの中のBD culというアーティスティック×エロに特化したシリーズのために描きおろした長編コミック。

テクストを排したグラフィックのみの作品で、性器の形をしたキャラクターや、頭部がペニスやヴァギナの形をした動物や人間たちが、地上で宇宙でサイケデリックに、からみ、まぐわう様をコンピュータを使わず手作業で細密に描ききった大河コミック。

13×18cm 128pages

Fanette Mellier「Aquarium」

Fanette Mellier「Aquarium」 (Editions du livre) ¥2500+税

Dans la luneで、シンプルな色と形の組み合わせによって、美しく静謐な月の満ち欠けを表現したFanette Mellierが、今度は水の中の世界に読者を誘います。

半透明の紙の片側には、グレイの濃淡で水槽と水棲生物たちのシルクエットが浮かんでいます。そして、ページをめくるとその裏側には、影とはまた違った形の色鮮やかな幾何学模様が描かれています。さらにページを透かして見ると、裏側のシルエットと色とが重なり、水の中の劇場に、第三のクリーチャーたちが現れます。
夢のようなグラフィックのイリュージョンが12の水槽で展開されます。

表紙には、透明な箔で水棲生物たちのシルエットが浮かんでいます。
21 x 18 cm 50pages パントーン10色印刷

グレイの濃淡で水槽の中にシルエットがみえます

シルエットの水槽の裏側には、美しい色合いの幾何学模様。

ページをすかしてみると、シルエットと幾何学模様とが重なって、新しい景色が浮かんできます。