煙囪 Yan Cong 漫畫集 Comics 2012-2020

煙囪 Yan Cong 漫畫集 Comics 2012-2020 (Mangasick)¥2273+tax

中国の漫画家、煙囪(Yan Cong 煙突の意味)の2012年以降の作品集。
日本のガロ系漫画のファンで、自身もオルタナ系漫画誌「叙事癖」を編集発行し、お手製のコミックzineでも作品を発表。最近はkus!など、海外の漫画誌にも寄稿しています。

冒頭の最新作「從北京到香港、從香港至台北」は、自身が見た夢を漫画化したもので、逆柱いみりの「夢の香港旅行」を求めて、レンタル自転車をこいで、北京から香港へ、香港から台北へ行くというお話。日本のひとつの漫画作品を通して、北京ー香港ー台北が繋がってゆきます。
作品集の中に根本敬作品が出てきますが、氏の作品にも通じる人間の存在や営みに対する悲哀や無常観が漂いながらも、同時につきぬけたエネルギーや愛しさに溢れています。

鉛筆のタッチ、描写が美しく、モノクロページが多いのですが、その質感を再現するために、墨と銀のインクを使ってデュオトーンで印刷されています。
台北のMangasickでの個展にあわせて制作された作品集。

23cm ×17cm 272pages 2020

追悼版 春川ナミオ画集 I & II

春川ナミオ画集 I 『INCREDIBLE FEMDOM ART OF NAMIO HARUKAWA—ドミナの玉座、あるいは顔面騎乗主義者の愉楽』(エディシオン・トレヴィル)¥3600+tax

少年時代、絵画の教師の豊満な美尻に魅せられ、夜な夜な布団の中で憧れのお尻絵を描き始めて以来、60年以上に亘って、類稀な想像力とユーモアある構成で、豊満なお尻に顔を埋める至福を描き続けてきた春川ナミオ画伯の集大成的画集。

春川ナミオまえがき、春川ナミオ・インタビュー
寄稿:空山基、谷川渥、藤田博史、アニエス・ジアール、相馬俊樹。

圧倒的な図版数に加え充実した資料・解説を収録。追悼増補版となっています。

A5判変型366pages、並製


春川ナミオ画集 II 『FACESITTING ARE FOREVER – 顔面騎乗主義は永遠に』(エディシオン・トレヴィル)¥3800+tax

孤高のロマンティック・マゾヒズムでM世界を席巻し、その生涯を堵して<絶対的顔面騎乗主義>のレジームを貫いたフェムドム・アート界の太陽王・春川ナミオに捧ぐレクイエム。

異才の苛烈な画業と謎にみちた驚異の人生を回顧した愛溢れる追悼版。

寄稿:鹿島茂、みうらじゅん、ロッキン・ジェリービーン、大沼瞳
初期&未発表作品、デッサン、アトリエ風景など貴重資料収録。

A5判変型366pages、並製

京都町中華倶楽部 創刊号

京都町中華倶楽部 創刊号(しろうべえ書房) ¥650+tax

京都の町中華をアーカイブする目的で作られた京都町中倶楽部。

当初は、取材しながら数軒単位でお店を紹介する冊子を出してゆく予定が、いざ活動を開始すると、店主さんの高齢化などで昭和からの味のあるお店が減ってゆく現実に気づき、取材先行で、2年ほどでかけて京都中の町中華を食べ歩いた編集人たち。

店の消滅とともに、その佇まいや町の姿が記憶の彼方に埋もれてしまうわないよう、 本誌の中で、記録し語り継いでゆくそうです。

創刊号では、2020年に閉店した西陣亭にスポットをあてています。
大将の鍋さばきや客たちの様子を65ページのサイレント漫画で記録しながらお店のある西陣の歴史についても掘り下げています。

京都の町中華を網羅したうえでの、お店や料理に関する論評やマップも収録。

A5判124pages

インディーズ雑誌「つくづく」vol.8 セルフ・カヴァー

インディーズ雑誌「つくづく」vol.8 セルフ・カヴァー ¥1800+tax

タオルにテクストを印刷したり、PR号を発行するなど、これまで様々な実験を重ねてきた「つくづく」8号のテーマはセルフ・カヴァー。

要は新装版で、既刊のvol.1に新たにカヴァーをつけて、同じく既刊の増刊号「自家中毒」をおまけにつけたものになります。
従って、本誌の新しい部分は、カバーのみで、中身は既刊ですので、ご注意ください。
編集人が中古で買い求めたリソグラフで印刷したB4サイズのカバー裏面にはTVODの1人で早春書店店主のコメカのエッセイが収録されています。

また、同じくリソグラフで印刷した別冊付録:漫画版「カラーボックスをつくった男の話」(原作・金井悟 漫画・コルシカ)もついています。

↓以下、vol.1の内容を再掲します。

公共交通機関限定ハイカーのためのサウナ入門(35ページ分も!)をはじめとした
各自の自由研究を中心に、インタビュー、エッセイ(荻原魚雷、僕のマリ、高石智一)、
グラビア(kubo、岩井ジョニ男)などを盛り込んだ、zineとは違う
“雑誌”の形で、趣味の世界を追究しています。
印刷はグラビアを除いてリソ印刷、雑誌が新しい文化や情報を発信していた
90年代以前の熱気と雰囲気を醸し出されています。
かつて図面をひいてオリジナルの棚を作ってみたら、まんまカラーボックスだったという
編集人の体験に基づく「カラーボックス」論もこの雑誌の重要な概念!
前例や結果にこだわらずに、初心者としてまずチャレンジ!!!!

内容ーーー

●自由研究
#1 ハイカーズサウナ 公共交通機関限定ハイカーのためのテントサウナ入門
#2 サウナ サウナについて(小学生のサウナボーイ)
#3 マッチングアプリ 突撃! ペアーズ 業者を駆逐。疑惑垢に凸ってBAN
#4 刺繍劇場 (刺繍イラスト)
#5 コント採集 座談会形式の取材はそのままコントになり得るのか (実験参加者=テニスコート)

●グラビア
・kuboさんとシモキタ 写真・少女写真家 飯田エリカ
・オール自前! イワイガワ 岩井ジョニ男のスーツ七変化

●エッセイ
・街道を歩いて|荻原魚雷
・Lサイズの恋人|僕のマリ
・わがままな城|高石智一

●書き下ろし創作
・高輪ゲートウェイ|宮崎智之

●研究ノート
『高速フリップ芸』 (粗品、2019)|宇田敦子

●インタビュー
・サウナの人*〈テントサウナパーティ〉ってバンドみたい|藤山誠
・SNSの人*何でも、やって確かめればいいって精神です|kubo
・マスクの人*プロレスのファジーさが好きなんですよね|石平裕一

ほかコラム、対談、取材記事などを収録。

B6判186pages

カバーをはずすと、見たことのある表紙。本体は創刊号そのものです。

子連れ狼わくわく大図鑑

パンフレット「子連れ狼わくわく大図鑑」¥909+tax

映画パンフレットが好きすぎて、お気に入り映像のパンフを自主制作して、その魅力を発信する有志団体「映画パンフは宇宙だ」の最新刊は、小池一夫原作・小島剛夕画の時代劇漫画の金字塔「子連れ狼」。

ドラマ化、映画化とメディア展開されている大人気作の中から、特に1972年から2年に渡り公開された東宝映画版「子連れ狼」を紹介。

東宝映画版「子連れ狼」の全六作品の解説や主要キャラクター紹介を掲載。
大五郎が乗る、水陸両用、剣や銃が仕込まれた、あの乳母車の仕掛けも図解されています。
豊富なイラストで分かりやすく東宝映画版「子連れ狼」を紹介。
また映画監督・アクション監督の坂本浩一をはじめ、日本映画研究家のトム・メスよる作品解説を掲載。さらに「子連れ狼」ファンを公言する、ロックバンド Base Ball Bear の小出祐介による寄稿も収録。

>>>>子連れ狼とは
裏柳生の一族の陰謀により、要職を奪われ、一族を惨殺された拝一刀は、唯一生き残った実子、大五郎と共に恨みを晴らし、
受けた恥辱をそそぐため冥府魔道(めいふまどう)に生きる鬼となります。
やがて彼らの 辿る血と屍の道は、映画やテレビドラマとして数多くの作品で表現されるようになりました。
中でも異彩 を放ったのが 1972 年より公開された若山富三郎主演の「子連れ狼」映画版。 東宝版「子連れ狼」は圧倒的なアクションと、銀幕を血で染める残酷表現で人気を博し、その後シリーズ は六作続くことになります。

内容
・拝一刀、大五郎紹介
・図解 乳母車のひみつ
・主要キャラクター解説
・全六作作品解説
・主要キャラクター解説 ・映画監督・アクション監督の坂本浩一氏による作品解説 ・日本映画研究家のトム・メス氏による作品解説
・Base Ball Bear の小出祐介氏による寄稿 ・二河白道すごろく ほか

A4判24pages 12/25発売