沼田学「築地魚河岸ブルース」

沼田学「築地魚河岸ブルース」(東京キララ社)¥2000+税

移転問題で注目される築地市場。
撮影に通ううちに、そこで働く人たちの人生が刻み込まれた沢山のいい顔に魅了され、その姿と表情を撮るベストアングルを見つけた沼田学。
働く人たちにとって馴染みの景色の一部になるべく、同じ時間に同じ場所に撮影機材をセッティングをし、カメラを構え、撮った写真をご本人に贈るうちに、構えず飾らぬ姿を写すようにーー。
それらの写真を集めての展覧会「魚河岸ブルース」が好評を博し単行本化が実現しました。
巻頭テキスト: 戌井昭人

A5判144pages

沼田学(ぬまたまなぶ)

1972年北海道生まれ。早稲田大学商学部卒。写真ワークショップコルプス修了。 雑誌編集やデザイン、音楽に興味がある学生時代を過ごし、たまたま授業の課題で扱うことになった写真に出会う。同時期に森山大道・倉田精二に影響を受け、以降写真ばかりを撮るようになる。
その後、ロックバンドのローディー、ライブフォトグラファー、肉体労働、アシスタントをなどを経験、思い切り遠回りして2003年独立。雑誌、書籍、広告、web、ムービーなどを中心にアンダーグラウンドな文化をドキュメントすることに軸足をおき、幅ひろく活躍している。
歌舞伎町のホストクラブを取材したシリーズ 「指名アリ」はCNNで特集され好評を得る。続く花街を取材したシリーズ 「赤線」は写真キュレーションサイト、フラクションマガジンで特集される。
現在は明治時代の写真術に影響を受けた技法で市井の人たちの一風変わったポートレートを撮るシリーズ「界面をなぞる」はアサヒカメラ2014年11月号ポートレート特集に掲載。展覧会は東京スポーツでとりあげられる。

単行本刊行記念 池田ハル個展 Les Anouchkas Dénudées vol.4

池田ハルの初漫画単行本「裸のアヌーシュカ」の刊行を記念しての、展覧会シリーズの第4弾をタコシェにて開催します。

「裸のアヌーシュカ」は、イラストレを中心に、版画やファッションなどを展開していた池田ハルが、2003年のアックス漫画新人賞古屋兎丸個人賞をきっかけに10余年の歳月をかけて描いたデビュー作です。

女優アンナ・カリーナと映画監督ジャン=リュック・ゴダールのカップルが設立した映画制作会社アヌーシュカ・フィルムに由来するタイトル通り、作家の60〜70年代のフランスの映画や音楽、アートetcへの思いのたけが詰まった”大事箱”(©田中六大)のような作品です。また、美術の勉強をしていた頃、師の長沢セツや友人とたちスケッチ旅行で訪れた南仏の思い出の景色も描かれています。

個性豊かな住民たちが暮らすアパルタマンが舞台の作品の中から、今回は映像作家マルの部屋をイメージした演出の展示となります。

イラストレーション出身のアーティストが、原稿用紙とは違った紙に鉛筆で描いた原画を中心に、自身で刷ったシルクスクリーン作品などを展示します。

あわせて、アーティストとタコシェと共同で制作した小品やポスター、作品の背景を作家自身が説き明かす?冊子も発売の予定です。

池田ハル「裸のアヌーシュカ」(青林工藝舎)¥1800+税 初版はNo, サイン入り

オフィシャルサイト HALNOTE
詳細はインスタグラムで随時お知らせしています hal_ikeda

Blu-ray/DVD デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督「アメリカン・スリープオーバー」

Blu-ray/DVD デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督「アメリカン・スリープオーバー」(Gucchi’s Free School+PHASE INC)¥4800+税

新感覚ホラー『イット・フォローズ』で世界を震撼させたデヴィッド・ロバート・ミッチェル監督の商業デビュー作で、若く魅力的な新人を配し、カンヌ国際映画祭の国際批評家週間部門で初上映された「アメリカン・スリープオーバー」。

毎年恒例の「スリープオーバー(お泊まり会)」を舞台に若者たちの夏を輝かしく描いた青春群像劇で、日本では未公開映画の紹介や上映を行うグッチーズ・フリースクールによってイベント上映を中心に公開され、クラウド・ファンディングの助けを借りて、遂にパッケージ化されました。

《あらすじ》
新学期を目前に控えた夏の終わり、マギーはプールサイドで自分の夏の“物足りなさ”をなげき、もっと「楽しい“なにか”をするべきじゃないか」とぼやいていた。
翌日に街で開かれるパレードで、仲間たちとダンスを踊ることになっているマギーは、ダンス仲間からその日の夜開かれるスリープオーバー(お泊り会)に招待される。しかしお泊り会を子供っぽく思ったマギーは、友達の家へ顔を出す前に、知り合いから教わった年上のパーティに乗り込むことにする。そしてマギーはそのパーティで、昼間プールで見かけた年上の男と再会する。

一方その夜、街では他にもいくつかのスリープオーバーが同時に開かれていた。そのなかで、少年は一目惚れした女性を捜し、少女は友達の家で彼氏の浮気を知り、青年は恋した双子の少女に会いに行こうとする。

そして夜が更けるにつれ、それぞれのスリープオーバーが互いに影響しあい、やがて彼らは各々探していたものに手が届きそうになるのだが……。

《デヴィッド・ロバート・ミッチェル》
74年ミシガン州デトロイト生まれ。2002年に短編映画Virginを監督。
2010年に初長編作品「アメリカン・スリープオーバー」を発表し、SXSW映画祭で審査員特別賞を受賞。長編第二作目の青春ホラー「イット・フォローズ」はタランティーノやジョン・カーペンターから絶賛を浴び、低予算映画ながら世界でヒットを記録。
次回作はアンドリュー。ガーフィールド主演のスリラー映画「Under the Silver Lake」。

『アメリカン・スリープオーバー」
原題:THE MYTH OF THE AMERICAN SLEEPOVER
監督・脚本:デヴィッド・ロバート・ミッチェル
撮影:ジェームズ・ラクストン 編集:ジュリオ・ペレス4世
音楽:カイル・ニューマスター 製作:アデル・ロマンスキー他
出演:クレア・スロマ、ジェイド・ラムジー、ニキタ・ラムジー、マーロン・モートン、
エイミー・サイメツ、アマンダ・バウアー
2010年 96min

●Blu-ray+DVD 2枚組
●特製ブックレット(36pages)
●スリーブケース仕様
●日本語字幕


月刊ドライブイン vol.05

月刊ドライブイン vol.05 ¥463+税

順調に号を重ねる月刊ドライブイン。
5号では能登と群馬のドライブインの2つをとりあげる。

1950年代の日本は観光バスが全国津々浦々を巡っていた時代でちょっとした景勝地も“観光地”となり、近くにドラインブインが作られた。能登の「ロードパーク女の浦」は、まさにそうした“観光地”のドライブイン。
松本清張の「ゼロの焦点」の舞台として注目を浴び、観光バスが押し寄せた能登金剛の近くの店を訪ねおかみさんに話を聞きながら、観光バスの時代を振り返る。

もう一軒は、群馬県の「ドライブイン七輿」。自動販売機が並ぶオートレストランなる24時間営業の店で懐かしいハンバーガーやトーストサンドの自販機もあり、テレビ番組や映画のロケにも使われてきた。
コンビニ以前の24時間営業のこの店を1975年に開店したマスターに当時最新スタイルだったいつでも食事ができるオートレストランの時代についてインタビューする。

A5判44pages

ナマエミョウジ「ねこのおまわりさん1 」

ナマエミョウジ「ねこのおまわりさん1 」¥400+税

漫画ギャグ作家ナマエミョウジによるねこのおまわりさんが主人公のコミックシリーズ第一弾。

ニポレ島に赴任したねこのおまわりさん。
暖かくてふかふかした場所でうとうとしたり、珍しいもの(ピストルなど)にじゃれたり猫の本能を発揮しまくりながら、
島の安全のために働きはじめますが…。
無邪気なおまわりさんに仕事がつとまるのでしょうか?!

A5判24pages