滝口明監修「トラウマ映画新聞広告超全集 / 70年代アニマル・パニック!映画編」

滝口明監修「トラウマ映画新聞広告超全集 / 70年代アニマル・パニック!映画編」¥1300+tax

失われた映画カルチャー「映画の新聞広告」を補完する「トラウマ映画新聞広告超全集」プロジェクト。

70年代アニマル・パニック編は、「ジョーズ」の大ヒットにはじまり、「スターウォーズ」上陸までの短期間に、次々に送り出された、クマ、ワニ、ゴリラ、タコ、イヌ、ピラニア、ヘビ、カエル、ゴキブリ、ミミズなどが登場する恐怖映画の新聞広告を収録しています。

[収録映画]
吸血の群れ、グリズリー、燃える昆虫軍団、ピラニア、スクワーム、テンタクルズ、怪奇!吸血人間スネーク、ほか。

B5版コピー誌44pages

牧ヒデアキ 写真集「透明バリア」

牧ヒデアキ写真集「透明バリア」(makira)¥3000+tax

信号で停まった、運転中の車のサイドウィンドー越しに眺めた景色にいつもと違った感覚を覚えた著者は、以後、信号待ちの際に、フレームに切り取られた一期一会の風景に何らかの妙や偶然を感じれば写真と撮った。

窓枠に切り取られた景色の中に、入れ子のようにミラーがあり、その中にまた別角度の景色が映り、車というパーソナルな空間から透明なバリアを介して見る、近そうでいて触れることのできない世界。
2020年春から、コロナ禍で、パーテーションやビニールシートによるバリアと非接触を意識させられたとき、著者は2016年から19年にかけて撮りためたこれらの写真をまとめることを思いついたという。

表紙は、タイトルにちなんで、サイドウィンドー型に切り抜き、透明フィルムを嵌め込んでおり、本文もところどころ切り抜いたページ越しに画像を見る仕掛けがあります。

道端や空き地に打ち捨てられたように置かれ、水槽や物入れとして利用されている浴槽を集めた写真集「浴槽というモノリス」にも共通する、切り取りの妙がここでも発揮されています。

A5判並製86pages

地域コミュニティ密着型人物取材マガジン YIPPEE magazine 2 Tic Tac

YIPPEE magazine 2 Tic Tac ¥1182+tax

2021年春に長崎県立大学を卒業した3人組tajuramozophが編集・発行する地域密着型人物インタビューマガジン。

前号の創刊号では、10代後半から20代前半の同世代16人に、夢中になっていることや悩みなどを聴いたたが、この号では対象を絞り込み、地元長崎の古物商店主・豊島氏とレコードバーのマスター小田原氏という40〜50代の男性それぞれにじっくり時間をかけて取材。

人生を振り返ってもらいながら、これまでの生き方や仕事、お店商売のこと、本や思想について、さらには長崎の原爆投下や3.11について、果敢に尋ね
真摯に耳を傾けます。
インタビュアーが、卒業〜社会人という時期だったこともあり、聞き手が自身の不安や迷いについてを打ち明けながら、先輩たちの青春時代や、若かった自分について今の自分が思うことを尋ね…、と相手の懐に入り、人生の先輩たちの体験や知恵を聞き出します。

寄稿者やスタッフもすべて20代の若者たちで、メインのインタビュー以外に豪雨被災に遭った熊本県人吉市のルポルタージュやエッセイ、時間をテーマにしたマンガなどを収録しています。

B5判136pages

Lagon#6 TORRENT

Lagon#6 TORRENT(Lagon)¥6363+tax

2014年に、版画や印刷も行う4人のイラストレーターSammy Stein, Alexis Beauclair, Bettina Henni, Severine Bascouertによってフランスで創刊された年刊コミックアンソロジーLagon。
6号目のテーマはTorrent。

French Abstract Formalist とかFrench Structural Comicsと称される、設計図やヒデオゲームやグラフィックデザインのような、扇情的な要素を排し、テクストを抑えた、作品を多く発表するLagonメンバーが、印刷・製本のテクニックにもこだわり様々な紙とインクを組み合わせ、各国の30以上のアーティストorユニットの作品を収録しています。
とにかくその作品のヴァラエティを見てみてください。

16 cm × 24 cm 304pages 1200部 English/ French(翻訳冊子つき)
蛍光や銀の特色を含むオフセット、帯はシルクスクリーン。

参加アーティストはーーー
ACACIO ORTAS, ALEXIS BEAUCLAIR, ANTOINE MARCHALOT, ANTOINE MARQUIS, BETTINA HENNI, CF, ÉLISA LARRIERE, FLORE CHEMIN & MARTIN CAROLO, FRANÇOIS FLÉCHÉ, HÉLÈNE JEUDY & ANTOINE CAECKE, JAAKKO PALLASVUO, JEAN-PHILIPPE BRETIN, JONATHAN CASTRO & DELPHINE LEJEUNE, JUL QUANOUAI, JOSE QUINTANAR, KEVIN BRAY, LALA ALBERT, LEOMI SADLER, LOUKA BUTZBACH, MARIE-LUCE SCHALLER, MARIJPOL, MARGOT FERRICK, MIRA CARLEEN, MAKIKO FURUICHI & JON CHANDLER, QUENTIN CHAMBRY, PAUL DESCAMPS,PÉIXE COLLARDOT, PIERRE VANNI, SAMMY STEIN, SÉVERINE BASCOUERT, VICTORIA PALACIOS, WOSHIBAI, YUICHI YOKOYAMA

DOLLY BIRD GIRLS 特別編集2020-2021

DOLLY BIRD GIRLS 特別編集2020-2021 ¥909+tax

音楽を中心としたカルチャーファンジンとして2010年に創刊されたDolly Bird Girls zine。
タイトルのdolly birdとは、60年代のサイケデリックでアヴァンギャルドでお洒落な女の子
(たとえばツィッギー、ブリジット・バルドー、アンナ・カリーナ、ジェーン・バーキンなど)を指す語で
メンバーの女の子たちが、それぞれの好きなカルチャーをとりあげ表現してきましたが、
引越や結婚などが重なり2016年から活動を休止していました。

しかし、彼女たちに多くの出会いを与えてくれた、町のレコード屋さんや本屋さんが
コロナ禍で時短や休業を余儀なくされているのを見て、何かできれば、と特別編を企画、復活!
休刊中に、編集・デザインスキルがアップしているのにも注目です。

巻頭では、手紙というアナログな方法を使って、編集人と同世代の韓国人女性アーティストのイ・ラン、そして日本のSSW白と枝(田中里枝)の二人にそれぞれインタビュー。

続いてアジアンインディー音楽の隆盛では、韓国、台湾、タイを中心に、2010年以上台頭してきたアジアの音楽をあtっぷり紹介。

「あなたのグッドミュージック、グッドカルチャーは?」では、様々な表現者たちに、2020年によく聴いた音楽、読んだ本をおすすめしてもらっています。
寄稿者は、Isayahh Wuddha ,Grimm Frimm、naomi paris tokyo、多屋澄礼、Lotta、Dolly Bird Girls、metochang、原克玄。

A4判40pages フルカラー