てくり別冊「いわてのうるし」(まちの編集室)¥1715+税
盛岡発の「てくり」が、岩手の手仕事を特集した別冊「te to te」に続いて送る、岩手のうるしを特集した本。
え? 漆って、輪島や会津でしょ? 岩手ぇ〜?と思われる方も多いのでは? 確かに規模こそ小さい岩手の漆ですが、うるし液の97%を中国からの輸入に頼る今日、残り3%の大半(7割)が岩手産なんですって。つまり、岩手の森で木材や樹液を採取して、木地を作って塗る全工程を岩手の中で行う、純岩手産、国産なのです。(最後に、出来上がった器に岩手の作物で作った料理を盛って食べるまで、すべて岩手)。その漆のできる過程を追って、関わる人と仕事を丁寧に紹介し、漆との上手なつきあい方まで提案します。(古くなった漆器も、塗り直して使えるんですって)
そして最後には、てくりオリジナルの「まるんといわて椀」ができるまでのドキュメントも。
訪ねてみれば見えてくる、使ってみれば価値がわかる、 岩手の漆の物語。
使って洗って、おふきんで磨くほどに、輝きが増す漆の魅力をぜひ味わいください!
【コンテンツ】
〜取材〜
鈴木健司(漆掻き)
佐々木米蔵(木地師)
岩舘 隆(塗師)
滴生舎(塗師)
安比塗漆器工房(塗師)
増沢塗 及川守男(塗師)
光原社 佐藤竹治(塗師)
艸工房 玉山保男(塗師)
勝又比呂志(塗師)
東北巧芸舎 佐藤勲(塗師)
うるし女子たち
浄法寺漆産業
高橋勇介
田代 淳
〜寄稿「わたしとうるし」〜
小池梨江(くらしの知恵と道具『jokogumo』店主)
木村衣有子(随筆家)
小林裕二( 器と道具『つみ草』店主)
日野明子(一人問屋、『スタジオ木瓜』主宰)
解説/町田俊一(岩手県工業技術センター復興支援室コーディネーター)
協力/二戸市浄法寺総合支所うるし振興室