淡く儚い光を記録した写真集「光ノ音」

石川文子「光ノ音」 ¥1200

 百合の生けられた硝子の花瓶に反射する光、走る電車の窓から誰もいない座席にふりそそぐ光、長い人影を路地にうつし出す黄金の夕日の光、路面に落ちる水しぶきを白く輝かせる光、木々の葉を通して若い緑をうつす光…風景というより音のようにこぼれおちてしまう淡く儚い光を記録した光の譜面–a note of a light。
 関西で活動する石川文子さんが自費出版した、カードブックになった小さな写真集です。32葉のカードが綴られています。