少年懐古王 2006年冬 ¥1500
昭和B級文化研究家・串間努氏が全編執筆する、少年懐古王が1年以上ぶりに出ました。
「ニッポン珍商売往来」では昭和20年代のニセエロ写真売りやイリーガルな郵便屋さんなど、その時代ならではのちょっとのどかな違法?珍商売を紹介。
「広告キャラクターの歴史」キャラものがブームの現在、その発生(50年前後から)、創成期、女の子ウケ期、スランプ時代…と時代を追ってキャラクターの変遷を辿ります。
「昭和レトロブームを斬る!」レトロブームの仕掛けを分析し、安易な懐かしさを売る商売や価値観の押しつけに疑問を呈し、今後のブームの行方を予測。
「子どもの死語事典」リモコンの登場で消えた「チャンエル争い」、栄養・衛生状態がよくなってみなくなったシラクモやハタケ、トビヒなどなど、近頃、見聞きしなくなった子どもまわりの言葉をおさらい。
「昭和40年代子どもの時間」テレビゲームがなかった時代の子どもの遊びや行動をアンケートによって浮かびあがらせる。床屋や銭湯、公園といった社交の場、お祭りやクリスマスといったハレの日など、章立てて紹介。
「商品のお誕生日」では、エビスビール、バヤリース、ルル、エビオスなどおなじみの商品の誕生の経緯を解説。
「アメリカの子ども景品史」では、ラジオプレミアム(ラジオで宣伝された商品を買ってメーカーにクーポンを送ると賞品をもらえる)と、これをもっとも採用していたシリアルを中心に景品の変遷を追う。
ほかにも「少女クラブの付録年表」や即席食品や団地にまつわる思い出アンケート。「あった、あったよ、それあった 町田忍と串間努の思い出番長」なる、ペナントやボンナイフ、多機能筆箱、2B弾花火などなど、そういえば、あったよなぁ〜な品物を二人が語りつくすコーナーなどが、盛りだくさんです。
A5判 160P