秋元机「WOODEN BOOKS」

秋元机「WOODEN BOOKS」 ¥1000+tax

「もうひとつの世界。
そこには本というものはすでに存在しない。消滅の理由はわからない。
ここに収められているのは物体は、かつてあった本というものの外見を木と印刷物の切れ端で作ったものである。
いわば本の模型だ。
本の形をしているだけで本文はないので読むことはできない。
はるか昔に存在した恐竜の標本のように、ここにあるのは本の亡骸だ。
本というものがどんあものだったのか、この世界でほんやりと想像するしかない」

既視感ある架空の文字を創作して漫画を描いたり、どこかにあるようでない物を作るアーティスト、秋元机さんの新作はかつて存在した本というものの模型。
人類が作りあげた長い書物の歴史と、その形が消える未来—-
その時間を想像したり、模型にはない中身の行方が気になったり…

A5判24pages