ジョイデブ&モエナ・チットロコル(絵・文)/スラニー京子(訳)「つなみ」(三輪舎)¥3500+税
家から家へと訪ねて歩き、絵巻物を見せながら、うたい、聞かせる語り部「ポトゥア」。
連綿と受け継がれてきたこの伝統は、インド東部やバングラデシュの一部の地域に、いまも息づいています。
絵巻物の題材は昔から伝わる民話から地元のニュースまで、実にさまざまです。
ふたりのポトゥア、ジョイデブ&モエナ・チットロコルは、2004年にインド洋で発生した大津波による惨状を知り、その出来事と亡くなったひとたちのことを忘れないために、絵を描き、語り歩くことにしたのです。
その後、彼らの絵巻物は蛇腹式の本に姿を変えて、2009年に南インドはチェンナイのシルクスクリーン印刷や手製本による美しい本を送りだす出版社・タラブックスより『TSUNAMI』として出版されました。手すきの紙に、一枚ずつプリントされて、手製本で仕上げられています。本書はその日本語版です。
蛇腹製本(145 × 365 mm)12pages
本書の売り上げの一部は出版社を通じて、東日本大震災の津波によって被災した地域のために役立てられています。
ポトゥアをベンガル語で行っている模様。