地下室 草号1¥650+税
京都を拠点に、戯曲に限らない多様なテキストを用いて、独自の演劇表現を追求する「地点」が、その稽古場兼アトリエとして作り上げた“アンダースロー”から創刊した雑誌「地下室」。
雑誌不振の時代に、あえてその不自由な?雑誌という形で、観客による観客のための雑誌を作った次第で「まずは、ひとつの草案のように、ひとつの草稿のように、「草号」を編むことからはじめます。この草が、おもいもよらないところにまで、繁茂していくように。」
観客と語りあうための、問題提起だけでなく、語り合うために共有しておきたい「さまざまな時代のさまざまな「よさ」と「わるさ」を歴史と時間の軸に沿って比較できるような知識や見通し」の指標も提示しているので、演劇の知識のない人にも手にとってもらいたい。
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地下室編集部「わたしのマニフェスト」
三浦基「なぜスタニスラフスキー・システムではダメなのか?」
永田靖「だが、そもそも「スタニスラフスキー・システム」とはなにか?」(採録)
松嶋健「あなたのなかの〈群れ〉を発見せよ」
連載戯曲 松原俊太郎「忘れる日本人」
写真 石川竜一
B5判 44pages