逆柱いみり 画集「蜃樓紀」

逆柱いみり 蜃楼紀

「臍の緒街道」以来7年ぶり、逆柱いみりの画集「蜃樓紀」が、台北の漫画喫茶/ギャラリーMangasickでの2016年8月の展示にあわせて発行されます。

収録作品は「臍の緒街道」以降に、ビリケンギャラリー(東京)やトランスポップギャラリー(京都)、タコシェでの展覧会、ならびにフランスでのHeta-Uma、Mangaro展のために制作された風景画や怪獣や乗り物モチーフのペインティングを中心に、見応え十分な細密モノクロ画の連作や台湾の建物や看板に取材した新作などになります。

表紙はタイトルを箔押し、型押しの上にイラストのプリントを貼っています。本文は糸かがり綴じで、内部に現在では生産されていない台湾の包装紙を使った加工を手作業で施し、造本にもこだわった作品集となりました。
※蜃樓とは、「史記」の中で大蛤(蜃)の吐く気によって楼が形作られるという記述に由来する蜃気楼の意味で、これに地層年代を表す紀の文字を加えた造語をタイトルとしました。

サイズ 20cm×20cm 64pages 限定1000部
(日本販売分はこのうちの一部となります。台湾、香港、中国でも販売)
価格 3000円+税
出版 Mangasick(台北) 制作協力・国内流通・販売 TACO ché

逆柱いみり「蜃楼紀」 shinrow2 shinrow3 shinrow4 shinrow5   先着100名様の特典として、冥銭用の紙を使ったプリントをご用意しました。
小口を赤で染めたた紙幣サイズの美麗プリントです。特典は終了しました。
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12cm×17cm,凸版印刷於傳統竹漿金紙

冥銭は、台湾や中国、韓国などで、亡くなった人への供物として焚かれる、紙幣を模したもの。大事な人があの世で困らないよう、実際のお札よりも大きい冥銭の札束を寺院に奉納したりして、煙よ天国へ届けとばかりに燃やしたりする、思慕や愛情の証でもあります。

なお、台湾での展示と画集発売を記念して、9月に逆柱いみり凱旋展覧会をタコシェにて開催いたします。
2016年9月24日(土)~10月10日(月・祝) ※終了しました。
展示で逆柱先生が赴く台北に取材した新作も展示の予定です。どうぞお楽しみに!!!

蜃楼紀 全体写真