北井一夫「流れ雲旅」

北井一夫「流れ雲旅」

北井一夫「流れ雲旅」(ワイズ出版)¥2300+税

デジカメ時代になっても
北井作品だけは
やはりフィルムがふさわしい  ーーーつげ義春

1970年代初め、写真家・北井一夫は漫画家つげ義春らとともに、
青森県の下北半島や大分県の国東半島などに撮影旅行をした。
作品は当時、アサヒグラフに掲載され、『つげ義春流れ雲旅』として単行本にもなったが、
今回の写真集はその復刻ではなく、
北井が撮ったオリジナルネガから新たにプリントした約140点を収録している。
モノクロのざらついた画像には、すでに失われた日本の原風景と昭和の人々の表情が刻み込まれており
そのうち何点かの中には若きつげ義春、あるいは藤原マキの姿もおさめられている。

写真が都市を志向していた時代に、敢えて村に趣き、撮影した写真家の
その視点と景色に注目したい。

A4変型並製152pages(ワイズ出版)※初回入荷分サイン入り

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