片岡義男 クラッシクス2「給料日」

片岡義男クラシックス 給料日

片岡義男クラシックス2 「給料日」(BEAMS) ¥800+税

日本小説界のクリント・イーストウッド」こと片岡義男の絶版名作の「とっておき」を限定部数のZINE形式で復刻する企画の第二弾。

今回は「70s片岡短篇の最高傑作」との呼び声も高い「給料日」が登場!
1977年に『野性時代』誌に発表後、同年に単行本『人生は野菜スープ』に収録された本作、いわゆる「ホステスもの」と分類さえる片岡作品中、その到達点とも評価された一篇。魔界・歌舞伎町をひとり往く男の姿を乾ききった文体で活写した内容は、「東京を舞台とした、究極の都市小説」の雛形としても……まさに絶品!これを読まずしてもう新宿は歩けません。
カップリングは、この日「給料日」が、ハードボイルド小説の始祖の一人、
ダシール・ハメットへ真っ正面から挑戦状を叩きつけた(かのような)一篇であることを著者自らが解題したエッセイ「二十三貫五百八十匁の死」!
そして『ミステリマガジン』68年10月号に初出、若き片岡義男が「三条美穂」なるペンネームのもと、サラリーマン夫婦の心の交流を描いた艶笑喜劇 (!)にして、やはり「彼にしか書けない」逸品。以上3篇。
3篇とも、著者の校正が入った2014年最新版。著者書きおろしのあとがきも収録

21cm×13cm 76pages
500部限定 No入り