日別アーカイブ: 2021 年 10 月 5 日

たなかときみ「広島第一劇場の閉館とその翌日 続 踊り子さんの来る街」

たなかときみ「広島第一劇場の閉館とその翌日 続 踊り子さんの来る街」 ¥1300+tax

2021年5月20日に、46年の歴史に幕を下ろした中国地方で唯一のストリップ劇場「広島第一劇場」の閉館前後の様子を、写真、テクスト、漫画で記録した冊子。

地方からお別れにかけつけるお客さん、感染予防のための休憩時間中の換気などを率先して行う常連さん
ラストステージをつとめる矢沢ようこさん、お客さん同士、スタッフをまじえてのロビーでの交流、めいめいが、それぞれの形で劇場への感謝やお別れを形にした閉館までの日々。

閉館翌日、著者は、踊り子の矢沢さんと劇場の中を眺めながら、昨日のステージを振り返ってもらったり、劇場の思い出を聞き、ステージからの景色をカメラにおさめます。

目次
これまでの広島第一劇場の日常
閉館ひと月前の日常
広島第一劇場あれこれ
閉館前日
2021年5月20日 広島第一劇場閉館日
矢沢ようこ 広島第一劇場閉館週ステージ
広島第一劇場閉館のその翌日
漫画 第一・イズ・オーヴァー

B5判58pages

山川直人「『雲遊天下』表紙イラスト集 夜更かしの愉しみ」

山川直人「『雲遊天下』表紙イラスト集 夜更かしの愉しみ」¥1000+tax

雑誌『雲遊天下』(ビレッジプレス刊)の2010年のリニューアル創刊101号から、最終号となる2020年の131号までの表紙を飾った、山川直人のイラストを集めた作品集。

『雲遊天下』は、大阪のカルチャーシーンから生まれた情報誌『プレイガイドジャーナル』(通称プガジャ)の流れをくむ
カルチャー誌で、関西を中心とする70年代以降の表現者たちの記録や創作発表の場として1994年〜2007年まで発行されました。

その後、情報誌の編集者をしていた五十嵐洋之さんが、自身が培ったネットワークと旧『雲遊天下』の関係者をつなぎ、幅広い世代の執筆陣を擁した文化誌として、2010年にリニューアル。
復刊にあたり、山川直人さんが表紙絵に起用され、2021年1月に五十嵐氏が逝去する前に手掛けた最終131号まで毎号、イラストを描き続けました。

雑誌の顔ともいえる表紙を任せられて勇気をもらいながらも、山川さんにとって、五十嵐さんとの関係は編集者と漫画家というよりは、「フリーの仲間という感じの友達づきあい」であったといいます。

内容は、すべてのイラスト原画と雑誌書影、雑誌の目次ページに掲載された「表紙の言葉」を収録、雲遊天下のデザイン担当で、本書のデザインも手掛けた小沼宏之さんと山川さん自身の文章も掲載。
『雲遊天下』書影のカラー口絵付き。

山川直人イラスト集であると同時に、五十嵐さんとの仕事や雲遊天下の歴史を表紙で振り返る内容になっています。

A5判80pages カラー口絵2pages 初回入荷分サイン・イラスト入り