月別アーカイブ: 2020年2月

円盤のレコブック series 「青春を売った男達ー小椋佳と井上陽水の七十年代ー」

円盤のレコブック series 「青春を売った男達ー小椋佳と井上陽水の七十年代ー」¥1000+税

70年代〜80年代の20年間で、マイケル・ジャクソン「スリラー」やビートルズ「レット・イット・ビー」などとともに日本でのアルバムチャートのトップ10に入った井上陽水の「氷の世界」と小椋佳の「彷徨」。

平成以降に生まれた人にはピンとこないかもしれませんが、小椋佳は、東大から大手銀行に就職、銀行マンとしても重責を担い働きながら音楽活動をしてきたため、メディアへの露出こそ少なかったものの、多くの歌手への安定した楽曲提供により、昭和歌謡界での存在感は絶大でした。(布施明「シクラメンのかほり」、美空ひばり「愛燦燦」、梅沢富男「夢芝居」など!)

一方、井上陽水は、アンドレカンドレ名義で「カンドレ・マンドレ」というかなり投げやりなタイトルでデビュー。その歌詞世界が高く評価される現在とは様子が違っていました。

そして、この二人をプロデュースしてスターダムに押し上げ、ヒットをを飛ばした多賀英典。
70年代のヒットの裏に潜む群像劇を田口文人がレコードを通してひも解きます。

現在、市場に中古レコードがあふれかえる小椋佳とは何者なのか?
そして昭和における青春とは?
小椋佳、井上陽水、多賀英典、三人の男のレコ語り!

A5判63pages

Lala Albert 「SEASONAL SHIFT Comics 2013-2019 」

Lala Albert 「SEASONAL SHIFT Comics 2013-2019」(Breakdown press)¥3000+tax

ブルックリンを拠点に活動するコミックアーティストLala Albertの、2013年から2019年の作品から女性が主人公の10編を集めたもの。

Morning Dew/ Future Shock / Starlight Local / nu device / R.A.T / Brainbuss / Janus / Flower Pot / Wet Earth / Pinhole

Michael DeForgeによるインタビューつき。

14×21 cm 256pages

オケタニ教授「夜景おじさん」

オケタニ教授「夜景おじさん」 ¥2000+tax

夜景に佇む女性の写真を撮るための手慣らしに、知り合い男性にダミーでモデルになってもらい撮影しているうちに、おじさんが本命になってしまった逆転写真集。
女の子と一緒にいるように、手をつなぎながら撮ったり、ちょっとおどけたところや、物思いにふける表情を逃さず…。

夜景とおじさんの比率は、1:9くらい。
年齢も30代からover70まで、幅広い”おじさん”が登場し、サービス精神あふれるポーズをとったり、ときに渋く、ときに愛くるしい?表情を見せています。

B5判104pages

Shintaro Kago 駕籠真太郎「THE PRINCESS OF THE EVER-ENDING CASTLE 無限の城のプリンセス」

Shintaro Kago 駕籠真太郎「THE PRINCESS OF THE EVER-ENDING CASTLE 無限の城のプリンセス」¥4400+tax

日英伊版の同時出版を見据えて駕籠真太郎が描きおろした実験的作品。
戦国時代のクライマックスシーン、本能寺の変。
歴史に「たられば」はないが、今日に伝わる歴史とともに、戦国の世の岐路で「じゃない方」「ありえない方」を同時に描き、さらには分岐の途中で突然変異が発生し…..カオティックな戦国がますますカオスになったメタ戦国ワールドが出現します!!!!!!!!

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これは無数に分裂した世界、SFではおなじみの「並行宇宙(パレレルワールド)」に関する物語です。

パラレルワールドを題材にした物語は今まで多くのフィクション(小説、映画、漫画等)で描かれて来ましたが、この「無限の城のプリンセス」は、今までにないパラレルワールドを表現できたと思います。

同時にこの作品では漫画表現の実験も行っています。

様々な部分で新たなチャレンジを試みているこの作品をお楽しみください。(駕籠真太郎)
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A4判ハードカバー 192pages 英語版 日本語版あり

Morning Anxiety 日安焦慮(丁柏晏)「來自夢次元 FROM DREAM DSIMENSION」

Morning Anxiety 日安焦慮(丁柏晏)「來自夢次元 FROM DREAM DSIMENSION」¥1545+tax

台湾でもっとも今後の活躍が期待される作家のひとり、漫画家、画家として活躍するMorning Anxiety=日安焦慮こと丁柏晏の漫画作品。

2018年〜19年にかけてのフランス、アングレームに滞在中の制作をベースにした漫画。
アーティストレジデンスと夢と想像とがミックスして、日常から切り離された空間で、制作する主人公が描いた謎のクリーチャーが実際に登場し、虚実を行き来することに。

素朴な鉛筆のタッチが、SFタッチの世界に入りこんだ主人公の不安や恐怖を次第に醸し出すようになってきます。

18.7×13cm 112pages ステッカーつき