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郷里の娘「キャバレーは今も昔も青春のキャンパス 2」

郷里の娘「キャバレーは今も昔も青春のキャンパス 2」 ¥1296+税

1921年創業、2018年に建物の老朽化により、その歴史に幕を閉じた銀座最後のキャバレー「白いばら」。
最終章に、ホステスとして立ち会った卒業生3人が制作した同人誌の第2弾。

前号が、長い歴史の中で多くのお客さんと従業員に愛された店の様子を貴重な写真や資料、イラスト、証言etc.を詰め込んだ総合案内としたら、今回は、お店での接客を再現、追体験したり、接客のひきこもごもを取材したよりディープな内容に。
もう一度行ってみたいという人にも、一度行ってみたかったなぁ、と人にもおすすめです。
ゲストに、白いばら体験を持つ都築響一さん、キャバレーを建築物の側面から切り取った編集者の西村依利さんらを迎えて白いばらを回想したり、従業員やお客さんが集まっての座談会、さらにはいまも営業を続けるキャバレーのレポートもあり。

■目次
まえがき
白いばら基本情報
白いばらの頃 ゲスト:都築響一
銀座の恋の物語 白いばら写真集2
夜の大人の遊園地 白いばらの遊び方
インタビュウ ショウダンサー・デイジー
君の名は(源氏名のつけ方や由来)
夢・恋・愛のキャバレーツァー
東京 ハリウッド編
大阪・名古屋編
座談会 さよなら、キャバレー編 ゲスト:西村依利
私と白いばら 飲み直し(ホステス、お客さん談話)
ホステス寄せ書き帳
手紙は漢方薬 2通目
キャバレーを知るためのブックガイド
あとがき

B5判44pages フルカラー

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」

石川次郎 Jirô ISHIKAWA「ATOMIC LOVE」(Les Requins Marteaux)¥1800+税

2018年末、フランスの出版社、Les Requins Martauxの中のBD culというアーティスティック×エロに特化したシリーズのために描きおろした長編コミック。

テクストを排したグラフィックのみの作品で、性器の形をしたキャラクターや、頭部がペニスやヴァギナの形をした動物や人間たちが、地上で宇宙でサイケデリックに、からみ、まぐわう様をコンピュータを使わず手作業で細密に描ききった大河コミック。

13×18cm 128pages

Fanette Mellier「Aquarium」

Fanette Mellier「Aquarium」 (Editions du livre) ¥2500+税

Dans la luneで、シンプルな色と形の組み合わせによって、美しく静謐な月の満ち欠けを表現したFanette Mellierが、今度は水の中の世界に読者を誘います。

半透明の紙の片側には、グレイの濃淡で水槽と水棲生物たちのシルクエットが浮かんでいます。そして、ページをめくるとその裏側には、影とはまた違った形の色鮮やかな幾何学模様が描かれています。さらにページを透かして見ると、裏側のシルエットと色とが重なり、水の中の劇場に、第三のクリーチャーたちが現れます。
夢のようなグラフィックのイリュージョンが12の水槽で展開されます。

表紙には、透明な箔で水棲生物たちのシルエットが浮かんでいます。
21 x 18 cm 50pages パントーン10色印刷

グレイの濃淡で水槽の中にシルエットがみえます

シルエットの水槽の裏側には、美しい色合いの幾何学模様。

ページをすかしてみると、シルエットと幾何学模様とが重なって、新しい景色が浮かんできます。