日別アーカイブ: 2018 年 5 月 16 日

漫画+漫画研究の同人誌 黒のマガジン 03「特集 水木しげるとアメコミの世界」


黒のマガジン 03「特集 水木しげるとアメコミの世界」¥741+税

約7年ぶりの第3号は、前号に引き続き水木しげる特集。
本の基本フォーマットは変わってませんが、中身の充実ぶりはハンパない。

雑誌SPECTATORのつげ義春特集で、名作の中の印象的シーンの元ネタとなった写真とコマを対比させた検証コーナーを担当した漫画家・藤本和也と漫画評論の足立守正のコンビが、水木しげるに多大な影響を与えたアメリカンコミックスの数々を徹底徹底捜索、徹底研究。

藤本と足立が対談しながら、資料発掘、発見の経緯や、定説の検証+修正をしながら、50年代の怪奇系アメコミを中心に水木しげるのインスピレーションの源を追究します。
実際の図版と水木作品を対比したコーナーごとの藤本による凝った見出しに水木愛があふれています。

●緊急掲載「AMNESIA!」水木画とアメリカンコミックスの世界
対談 足立守正×藤本和也
足立守正「鬼太郎の髪の毛針はアメリカ製か」
炭子部山貝十「水木しげる映像鑑賞記録」

●漫画
炭子部山貝十「ゲバルト西海」
藤本和也「鶴の恩返し2017」

A5判98pages

タコシェ オリジナルカタログ「パニョス・チカーノス ルノ・ルプラ=トルティの刑務所芸術コレクション」

パニョス・チカーノス ルノ・ルプラ=トルティの刑務所芸術コレクション (タコシェ)¥556+税

パニョス・チカーノスとは、メキシコ系アメリカ人”チカーノ”の囚人たちが、塀の外の家族や近親者に向けて手紙代わりに絵を描いたハンカチ類のことです。

犯罪、薬物、売春、ローライダーなどのギャングらしいモチーフはもちろん、アステカの戦士や都市、聖母マリアやイエス・キリスト、漫画やアニメのキャラクター、白鳥やハートやバラなどのファンシー要素まで盛り込んだイラストは、アメリカ、メキシコ両国の伝統文化から大衆文化の豊富なヴィジュアルのボキャブラリーがちりばめられています。

自身や周囲の囚人の刺青や印刷物を参考に、そのモチーフや技術を引き継ぎながら、チカーノのアイデンティティと文化を築き上げたこの刑務所芸術を、フランス人アーティスト/キュレーターであるルノ・ルプラ=トルティのコレクションからご覧いただきます! チカーノやアメリカ、メキシコから文化的にも地理的にも距離を置いたルノのコレクションは、出会いや絵柄の面白さにまかせて集めたもので、人種内/人種間の派閥を超えたユニークな内容になっています。

2018年、コレクションの日本での初公開に際して、ルノ自身が監修・デザインしたカタログをタコシェで作成しました。 パニョスのモチーフの歴史や背景がわかる解説もついています。

A5版変型(14.8cm × 14.8cm) 48pages ※A4サイズのミニポスターつき