月別アーカイブ: 2013年6月

ヘドロメルヘン(市場大介+吉田恭淑)「ヘドロメルヘン」

ヘドロメルヘン

ヘドロメルヘン(市場大介+吉田恭淑)「ヘドロメルヘン」¥952+税

市場大介(美人画家)とGOVERNMENT ALPHAこと吉田恭淑(ノイズ音楽家)による実験フォークノイズバンドの1stが約50時間の格闘を経て遂に完成!

荻窪からカイロ、果ては80年代から別次元まで誘う、記憶と無意識と時間の歪みから沸き上がる全く持って意味不明な堆積物。言葉の意味が消失する。無用な音塊が必然性を帯て表出する。だけどなぜか寂しさも混在する懐かしい音響空間。
全15曲、43分収録。

※誰も欲しがらないおまけカードが3種類入ってます。手に取って「なんだこりゃ?」思うた後すぐに捨ててください。by市場

詩集 後藤ユニ「サマーバケーション イン マイ ヘッド」

サマーバケーション イン マイ ヘッド

後藤ユニ「サマーバケーション イン マイ ヘッド」¥762+税

 第18回 中原中也賞の最終選考に残り、現代詩手帖などにも作品を発表している後藤ユニの詩集。
2010年以降、ネット上に発表した詩と書き下ろし作品で構成。

寝ながら眺める現実のような(遊体離脱?)、過去が幻のように現れて今に投影されたかと思えば、「忘れたいのに思い出せない」と言ったり、つかめそうでつかめない、後藤ユニの不思議な世界。

—–
それからわたしは幾度となく
あの 夢のような日々のことを思い出すけれど、
もうだれも
夢じゃなかったとは 言ってくれないんです

—–
夢かと思った

眠っていたいほどあなたが好き。
うたた寝のような気持ちで、私一生愛してる。

睡眠という甘美な響きに、誰もが一度はうっとりとしてしまった経験があるのではないか。睡眠の中のふ
たつの瞼が、溶けてくっついて開かなくなってしまう。食欲も性欲も放棄してわたしは睡眠に没頭する。スイミ
ンという名前の恋人。このままずっと目を覚まさずにいたら、いつか死んでしまうだろう。死の間際の、人は起
きているのか、寝ているのか、それとも死自体が眠りの姿をしてやってくるのか。(後略)

——–
A5判120pages

限定アートブック マンタム「鳥の王」

鳥の王

マンタム「鳥の王」(晶文社)¥3400+税

医療器具や人体模型、動物の骨などを扱う日本一クレイジーな骨董・古道具屋、アウトローブラザーズの首領で骨董を自在に操り、オブジェやアクセサリーなどの制作をマンタムの初作品集。

自身が製作したオブジェと、それに付けられた物語を、作品世界を紙で表現したようなミルキィ・イソベの装丁でお届けします。

※表紙には、作家本人が一枚一枚加工した銅板プレートつき。
※ヤン・シュヴァンクマイエル監督から贈られたメッセージと
鳥の王をプリントしたカードが同梱されています。

5判・並製 スリーブケース入り 80pages
限定1500部 一般書店では販売していません。

鳥の王

鳥の王
胴色の遊び紙、異なる種類の紙と刷り色が重ねられた本文。

鳥の王

大坪ケムタ「THIS IS NOT A LOVESONG 2」

THIS IS NOT A LOVE SONG

大坪ケムタ「THIS IS NOT A LOVE SONG 2」¥800+税

“100の童貞の妄想より、1の童貞喪失ドキュメント。
様々な年代・職業・体験の人に聞く男の初体験話”

仕事で行ったAV監督への初体験インタビューをきっかけに、自身のブログに
童貞喪失インタビューを掲載し自費出版したら、様々な反応や感想が寄せられ
(思った以上に女性読書も多かったり)、さらに質問を掘り下げてインタビューを
した結果の第二弾。
24歳から40歳、様々な職業(芸人、サラリーマン、無職、IT関係、編集者、作家…)の15人の元童貞たちが振り絞った真にリアルで小さな勇気のドラマを記録。

世代によって、エロく感じるもの、参考にしたメディアなどの違いもあり、
童貞喪失の中にも時代の流れが感じられるなど、いろいろな発見があります。

A5判96P

「燃えよ! インディーズ シネマスコーレ30年史」

燃えよ! インディーズ

「燃えよ!インディーズ シネマスコーレ30年史」(シネマスコーレ)¥952+税

2013年2月に30周年を迎えた名古屋のミニシアター シネマスコーレ。
若松孝二監督が創設者した映画館としても知られ、
近年では若手インディーズ作品の発表の場としての役割を担い、
全国初ミニシアターでの3D設備導入など、挑戦を続ける、古くて新しいミニシアター。

30年の歴史を記録するだけでなく、2012年10月に急逝した若松監督が注いだ
映画や映画館への思いを受け継ぎ、さらに全国ミニシアターへの応援と牽引する意志を込めた一冊。

前田弘二、入江悠などの若手監督からの寄稿、俳優・佐野史郎の語る若松孝二、
ミニシアターの未来をテーマに松江哲明監督・寺脇研・直井卓俊の座談会などを収録

【内容】
●「それから15年」 木全純治(シネマスコーレ代表取締役/支配人)
●寄稿 映画の若き担い手たち
前田弘二・宇野祥平・白石晃士・加藤行宏・今泉力哉・平波亘・入江悠・奥野瑛太・城定秀夫
●若松孝二との記録
「若松孝二を失ってはならない」井上淳一
「若松監督のこと」木全哲
「若松監督と国際映画祭が残したもの」
若松監督インタビュー
●トークショー 佐野史郎が語る若松孝二
●座談会 ミニシアターに未来はあるか?
松江哲明×寺脇研×直井卓俊×木全純治
●スタッフ佐段階 内側から見たシネマスコーレ
●君は見たか? 奇跡の舞台挨拶
●シネマスコーレ上映作品リスト 1983.2.19〜2012.12.31

A4判80pages