月別アーカイブ: 2010年6月

中野シズカ『星匠』特典カードつきで発売開始

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中野シズカ『星匠』(青林工藝舎)1470円

描線をミニマムにして、スクリーントーンの重ね貼りによってファンタジックな世界を描く中野シズカさんの第二短編集「星匠」が発売になりました。

夜の闇に似た不安から僕を救ってくれる星あかりを与えてくれる妖精のような星匠のおはなし、月のしずくのタフィを探して雪野原に出る姉弟の小さな冒険etc, そんなファンタジックな世界が、緻密に構成されたトーンの中からたちのぼります。画像ではわかりにくいですが、カバーの鷹の羽の部分が本物の羽のように輝くのです。A5判176P

発売を記念して“生スクリーントーンつきメルシーカード”の特典あり。73×100サイズで、スクリーントーンの部分は作家本人がひとつひとつ貼っていて、全部模様が違います。4種類の絵柄のうちのどれかひとつがランダムについています。絵の裏面には、Merciのメッセージが。数に限りがありますので、お早めに。

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杉浦茂Tシャツ オンラインショップでも割引販売開始

杉浦茂のかわいいキャラの入ったTシャツ3種類ですが、メーカーが7月いっぱいで販売期間を終了してしまうということで、オンラインショップでも50%offでお求めいただけるようになりました。すでに売切れのサイズもありますが、残り一ヶ月となりましたので、どうぞお早めに!

「ある夜のエクス/サウンドセット」

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「ある夜のエクス/サウンドセット」¥1000

黒川直樹が散文、デザイン、詩、写真、タイポグラフィによって描き出し自費出版した長編小説本「ALTAのミラーと夜のマネキンを361体ください。エクステンションはMPEGで。」これを読んだ虹釜太郎(360°records)はの沖縄のアートフェスwanakio art Festival のartist in residenceで現地滞在していたときに制作した『wanakio sound installation 虹釜太郎製作の音響集』の記憶を甦らせた。この音響29曲の中から虹釜が「ある夜のエクス」用に抜粋した音源を、さらに黒川がセレクトした14ヴァージョンの音盤を作製。CDRは20〜30分、全14曲収録です。お値段は据え置きなので、なんだかとってもお得!

黒川直樹批評家養成ギブス第一期(2007)で本格的な執筆活動をスタートさせ「エクス・ポvol.3」でデビュー。『大橋可也&ダンサーズ』に向けたパラレルレビューや、杉浦日向子の『百物語』に綴る「100のポリフォニー」など、既存のジャンルにとらわれない散文を模索し。2009年12月には「カヴァーデザイン~写真・タイポグラフィ・テキスト・リリック~レイアウト」までをトータルで製作した『ある夜のエクス』を出版。

なお、今、皆さんがワールドカップに注目していますが、虹釜、黒川両氏も独自の手法でフットボールを激しくサポート。サッカーをめぐるあることないこと、ありえないことなどなどを鋭意執筆、「フットボール・デカローグ叢書」として世に送り出していますので、こちらもよろしく。

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1000voice』(黒川直樹/Book02  ¥500
スタジアム来客「1000 人」の声を辿ればゲームレビュー&観戦ヒントが読めるという「周縁的(アンチ・マニアック&アンチ・モノトナス)フットボール」の入門書。A4判28P

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『イン・グランズ 1』黒川直樹/Book03 ¥500)
07-08CL ファイナルを花壇にマジック・フットボール・リズムの蕾が膨らんでいく。ネクスト・エクスを予感させる黒川的魔文「イン・グランズ」シリーズScene.1。A4判28P

マンガ文献研究 特集:エロ

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マンガ文献研究02 特集:エロ (有古堂)¥1000

特集:エロのコンテンツは——
■《自著解題》塩山芳明+南陀楼綾繁
エロ漫画編集者・塩山芳明が「嫌われ者の記 エロ漫画業界凶悪編集者血闘ファイル」「現代エロ漫画」「出版業界最底辺日記 エロ漫画編集者「嫌われ者の記」」「東京の暴れん坊 俺が踏みつけた映画・古本・エロ漫画」「出版奈落の断末魔 エロ漫画の黄金時代」といった自著を業界や版元の事情,売上げや反響も含めて(というかそれが中心)振り返りつつ、並行してミニコミでのインタビューをきっかけに塩山に出会って以来、編集者として今日まで15年のつきあいのある南陀楼綾繁が脚注と称して、次第に彼の本の編集にまでコミットするようになった経緯と編集人の立場からのコメントをスパイシーに書いています。
■ 「エロマンガを知るための○冊」松田友泉:エロ漫画に関する文献紹介
■「エロと図書館」書物蔵
■《復刻》「エロ劇画の現在」(1994年「マンガ史研究」第一号より復刻)+「一六年後の後記」宮本大人
■「エロ雑誌の活字黄金時代」永山薫
連載
▼岩下朋世「あるマンガ研究者のどうにかなる日々」
▼河浜秀明「エッセイマンガ史」
●名著解題 柴野京子『書棚と平台』
●図録蒐報 萩尾望都原画展ほか
編集後記
文献収穫特別版
『彷書月刊』マンガ関係記事ほぼ総索引
A5判108P

覆面音楽祭

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「覆面音楽祭」¥300

ゲームライターでいて、動物が人間を襲って食べてしまう映画のレビューばかりを集めたレビュー集「人喰映画祭」で注目されるとみさわ昭仁氏が、1986年にたまたま神田の 中古盤屋で、無名の覆面バンド(水木豪&ウルフ–表紙写真がそれです)のドーナツ盤をジャケ買いして以来、「覆面」をレコード蒐集の一ジャンルとして確立し、買い集めたコレクションを一挙に披露。
覆面といっても、正体自体を隠すレベルから、匿名に徹したもの、名のある歌手が別名でリリースするもの、本当にマスクをかぶっているだけのもの、ゾロやデスト ロイヤーのような覆面キャラによるもの、と覆面ぶりも千差万別。そんな傾向ごとに独自の分類をしながらジャケをお見せしてレビューを展開。(といっても、あくまで覆面に関する レビューで、音は覆面を語るうえでのそえものです!)結果として、覆面に少しでもかすっていれば、古今東西、手当たり次第にレコード、CDを集め たようです。
坂本Qあり、TIMERSでない清志郎のちんぐろ、五木ひろしが覆面ユニット、覆面の貴公子オリオン(プレスリーの物まね歌手)などなど。有名無名の覆 面歌手たちの、そのヴェール一枚を隔てた謎に、ひかれるのも納得!?。
A5判20P

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