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見開き2ページの批評実験「REVIEW HOUSE」創刊

REVIEW HOUSE 創刊号 ¥1000

文藝から音楽、アートあるいはその他、ジャンルや形態にこだわらずに、見開き2ページというコンパクトなフォーマットの中でレビューを展開することだけを条件に、これまでとっつきにくかった批評をポップに展開しよう、という新たな批評誌です。
巻頭はインタビューの三本立て。青木淳悟(小説家「四十日と四十夜のメルヘン」「いい子は家で」)、nhhmbase(バンド・ネハンベース)、横内賢太郎(美術)。巻末には美術洋書店EOS ART BOOKSにおける美術批評家・林道郎のレクチャー「セス・ジーゲローブと編集の政治学」を再録。
REVIEWは—
奥村雄樹「サイケデリアのためのレシピ:グスタフ・メツガーとベルナール・フリズ」
大谷能生「CDの向こう側を探る」
木村覚「愚かであることの可能性」
手塚夏子「体の上層部と深層部を行き来する動きの起動点を見ること」
土屋誠一「描き続けることは倫理か? 丸木位里・俊の〈原爆の図〉を見る」
小口尚思「デッド(リー)・スペース(DEAD(LY) SPACE)–ポール・ファイファー〈FOUR HORSEMEN OF THE APOCALYPSE〉について」
伊藤亜紗「ゾンビを踊らせるための装置の開発」
田中功起「カツ丼食べて、大日本人を見ておもったこと。」
平井玄「SHINGO☆西成:釜ヶ崎を持ち運ぶ–TAZとしてのラップ」
杉原環受「非熱狂的空間の引力」
星野太「言語に内在する眩暈 –佐藤雄一『WRONG RELIEF」」
伊藤亜紗「スタイルとしての要約–捨象する辺疆さと飛躍する自由」
木村覚「「あて振り」としてのアート–小指値の最新公演から見えたパフォーマンスの地平」
黒瀬陽平「「らき☆すた』–空転するメタ意識」
荒木慎也「アメリカの美術学校における韓国人留学生の増加について」
A4変型96P

漫画誌アックス 創刊10周年記念号

アックス 60 設立創刊10周年記念 ¥980

 オルタナ系のコミックを発掘・発信してきた漫画誌アックスが創刊10年を迎えました。といわけで、花くまゆうさく、鳩山郁子、本秀康、河井克夫、衿沢世衣子、古泉智浩、川崎タカオ、堀道広、福満しげゆき、鈴木翁二、根本敬、西岡兄妹、星園すみれ子、後藤友香、近藤聡乃、しりあがり寿、丸尾末広、友沢ミミヨ、秋山亜由子、島田虎之介、東陽片岡、菅野修、中野シズカ、安斎肇、つげ義春、みうらじゅん、安部慎一、杉作J太郎、平田弘史、清水おさむ——-の各先生が読者プレゼントを提供! お宝あり…。
執筆陣は—–後藤友香、清水おさむ、西岡兄妹、藤枝奈己絵、齋藤裕之介、三本美治、リZム、萩原利夫、池田ハル、田中麻里子、堀道広、コマツシンヤ、菅野修、鈴木詩子、河井克夫、しりあがり寿、古泉智浩、宮西計三、東陽片岡、南伸坊、まどの一哉、田中六大、福沢美菜子、かなまち京成、鳥子悟、k.S.P

「エクス・ポ」創刊

エクス・ポ 創刊号 ¥1000

 faderを発行していたHEADZの佐々木敦さんが創刊した新雑誌『エクス・ポ』。
クラフト紙の封筒の表には、目次兼表紙兼おさえどころがびっちり! さらに封筒の中には、A4サイズのフルカラー16Pの冊子が入っているのですが、16P?と嘗めちゃいけません。というのは、その文字量と圧縮率が普通でないから。これはもう文字責め、というか米粒写経の域に近いです!
 それもそのはず、トライアスロンもののインタビューを詰め込んだミニコミ誌「nu」を作る戸塚泰雄さんがデザインをしたもので、狭小住宅じゃないけど16Pの中にいかに雑多なコンテンツを盛り込むかに腐心したもので、文字も多いけど同時にしっかり写真や絵も見せてくれています。
 山本精一の誌上ギャラリーがあったり、松江哲明の自作のメイキングレポートや、日々打ちひしがれつつCDやDVDを買い歩き映画やライブに通う中原昌也日記などなど…。
コンテンツは以下の通り——-
●連載
古川日出男「異種格闘技連続対談フルカワヒデオプラス」「第1回:iLL aka ナカコー(中村弘二,exスーパーカー)」
吉田アミ&雨宮まみ「アミ&まみのお悩み相談室」
西島大介「マンガっちはアニメが大好き」
中原昌也「親指王子ケイ勺イ日記2」
松江哲明「あんにょん由美香」
鈴木謙介「うろ覚えの”J”ポップ時評」
福永信「福永信の、この常設がすごい!」「福永信の、この饒舌がすごい!」
ジムオルーク「シネマ・ユリイカ」
冨田明宏「アニソン〈裏〉入門」
大谷能生「さよならの言い忘れ」
青山真治「3弦と4弦の間にバスタムを」
生西康典「中心の行方」
藤井仁子「また歌うために」
岡田利規「チェルフィッチュ岡田利規の超口語批評」
豊崎由美×仲俣暁生×佐々木敦「新刊小説書評鼎談プロフェッショナル読者論」
●連載小説
荻田洋文「?OUR VOICE」
富永昌敬「シャーリー・テンプル・ジャポン・パート7」
円城塔「後藤さんのこと」
●スペシャル
山本精一「画展]誌上ギャラリー
宮崎誉子「ランダムケータイレビュー」
榎本俊二(『ムーたち』)インタビュー
七里圭(『眠り姫』『ホッテントットエプロン・スケッチ』『マリッジリング』)インタビュー
渋谷慶一郎×東浩紀×佐々木敦「音楽、モダン、ポストモダン」
●マンガ
スズキロク「アンドハニー」
宇波拓/泉智也「クレーターに咲く花」

音楽誌 Sweet Dreams 創刊

Sweet Dreams1 ¥980

 音楽誌「map」編集者でライターの福田教雄さんが新雑誌を作りました。
甘美なタイトルとコンパクトですてきな表紙デザインに、ちょっとオシャレ系…?と思ってスルーしてたら損をします!
 国内外で出版不況や雑誌が衰退する中で、敢えて氏が雑誌を創刊したのは、2007年に相次いで休刊した『Weekly World News』最終号のコラム「ウェブ・サーフィンみたいかもしれないけど、こっちが現実なんだってことを子どもたちに教えてほしい」というメッセージや、『Punk Planet』の表紙の「これは最後の号である。このあとは、きみたち自身で闘うのだ」という言葉に後押しされて、のようです。
 そんな、”ちょっといい話”はさておき、この雑誌のすばらしさは、消費のための音楽やアートを追いかけない徹底した表現を丁寧に紹介しているところ。
 たとえば、都市伝説的(というか八切止夫的にという方が日本の本好きにはわかりやすかもしれません)に、正体不明のまま70年代から現在にいたるまで精力的にレコードおよびCDを約50枚もリリースしてきたミュージシャン、ジャンデックを40Pにわたって特集。本当にいるかいないのかさえ怪しかった謎の人物像を解明しつつ、全リリース作品のレビューを掲載、伝説に包まれたその人と音の輪郭を明らかにしてゆきます。一部の好事家たちの伝説を解放し、現実に引き寄せるその作業は、ジャンデックというアーティストの再生に立ち会うようなワクワク感があります。
 あるいは、”傍役音楽家名鑑”コーナーでは、「水中ギター」サウンドの生みの親ヴィンセント・ベルを、チェコのアーティスト・エミール・ダヴィッツが生前東京で密かに撮っていた写真集などなど、見過ごしちゃいけない表現の数々を紹介しています。
 ほかには、BEST MUSIC、名古屋のバンTEASIや、テリー・ギリアムによって映画化された 『ローズ・イン・タイドランド』 の原作者、ミッチ・カリンの書き下ろし短編小説。さらに、タラ・ジェイン・オニール、ジュヌヴィーエイヴ・カストレイ(2007年秋に東京は目白のポポタムで展示をしたばかり)、トム・グリーンウッド (ジャッキー・O・マザーファッカー) らの特別寄稿など。
 表紙を飾るオリンピアの切り絵作家、ニキ・マクルーアとジャッキー・О・マザーファッカーのトム・グリーンウッドのフォトモンタージュを用いたポスト・カードの2葉が封入されています。
B6判128P
【もくじ】
表紙 画:ニキ・マックルーア
p4 Synthetic Sound of the Future
 未来の合成音 文・写真:ショーン・メドウズ(ラングフィッシュ)
p8 BEST MUSIC: Near Motif, Far Feeling?    
「スーパーマーケットのための音楽」をめぐる、きわめて公的な最新インタビュー
 インタビュー・文:御堂筋御豆 写真:森川祐介、池田晶紀
p13 BEST MUSIC、50のインスピレーション
 選・文:BEST MUSIC
p16 画:ジュヌヴィーエイヴ・カストレイ
p20 Jandek: Nowhere Man まるでそこにいないような……
 コメント協力:アラン・リクト、サム・クームズ(クアジ)、ピート・ノーラン(スペクター・フォーク、マジック・マーカーズ)、エミル・エイモス(ザ・グレイルズ)、トム・カーター(ハラランビデス)、リズ・ジェーンズ、ジョージ・パーソンズ(ドリーム・マガジン)
p38 Jandek on Corwood ドキュメンタリー制作者へのインタビュー
 インタビュー・文:ジョージ・パーソンズ(ドリーム・マガジン)
p43 Jandek: 49 Albums Marathon Review
 文:オリヴィエ・プチパ
p60 画:タラ・ジェイン・オニール
p65 At the Nageki no Kinenkan 嘆きの記念館にて
 文:ミッチ・カリン 画:ピーター・チャン
p75 画:トム・グリーンウッド(ジャッキー・オー・マザーファッカー)
p82 TEASI: Climbin’ Up the Mountain ひとりのようなみんな
 写真:緒方四葉 画:松井一平
p92 Comic TEASI
 作:小田島等
p98  傍役音楽家名鑑 その1:ヴィンセント・ベル
 文:水上徹
p107 Kathy zine 特集:スリム・ムーンと近代文学
 監修:チーム・キャシー(ミャーザキ、ダーティ、バニー)
p113 The Tokyo Photographs of Emil Davits エミール・ダヴィッツの東京写真
 文:セス・ハイ 写真:エミール・ダヴィッツ

音楽誌The Sound Projector16 最新号入荷

The Sound Projector 16 ¥1890

 ロンドン発の実験系?音楽のインタビュー&レビュー誌。
といっても守備範囲はかなり広くて、インターナショナル(北欧、米英国アングラ、民族音楽…)、ノイズ(ブラックメタル、ドゥームメタル…)、アート、ジャズや歌ものなどなどたくさん。                      
 インタビューは秋山徹次(フランスのRevue&Correge誌からの翻訳・転載です)、Philip Sanderson、Frank Rothkammなど。また、取り上げるメディアもレコードやカセットからCD、DVDと網羅していてきめ細かい。年一のペースでじっくり吟味編集されています。
 表紙はご覧の通り二色、中身は全部モノクロだけど、作品によってはジャケだけでなくブックレットやピクチャーディスク、あるいは変型ジャケを立体的に思い入れいっぱいに見せてくれて、レビューではそのバックボーンや音についてをきちんと説明したわかりやすいものになってます。

210×297 184P