雑誌」カテゴリーアーカイブ

トラッシュ、ノイズetc.を詰め込んだアートジン NAZI KNIFE 10


NAZI KNIFE 10 ¥2778+税

Jonas Delaborde (ジョナス・ドゥラボルド)とHendrik Hegray(エンドリック・エグレイ)が編集する、コラージュやデッサンなどを集めたアートジン。
“art books fetishism, kaleidoscopic void, invisible gas releases and ping-pong balls”

もともとはコピー誌だったが、号ごとに形態を変えて、今回は320ページの大冊の中で、一連のパフォーマンスのシーンを収録したような作品が出来てゆく過程や、町の中の建築物や路上からグラフィックな要素を拾い集めてコラージュしたり…、ライブ感あふれる誌面になっています。

今号の寄稿者は
Jonas Delaborde, Hendrik Hegray, Romaric Sobac, Ada Nnoir,
Jacques Noël, Stéphane Prigent, Hotu.

18.5×26cm 320pages

MOUTAKUSANDA!!! magazine ISSUE2 毒と楽園Poison and Paradise

MOUTAKUSANDA!!! magazine ISSUE2 毒と楽園Poison and Paradise ¥1300+税

これまでの雑誌の様々なエデイトリアルを取り入れ、号ごとに特集は言うにおよばず、構成も変わってしまうMOUOTAKUSANDA MAGAZINE。必ずしも旅に出ない旅行誌をスローガンに、内なる旅を試みますーー。

今回は「毒と楽園」の両極をテーマに、9つの関連企画が、最初から通して読み一続きの物語のように構成されています。それぞれの企画は毒と楽園がまじったデュアルな内容で、右綴じでも左綴じでもなく、上綴じで、見開き2ページのA3サイズを1ページのようにデザインしていたりします。

まずは、楽園と独を十分感知するための体のレクチャーやエクササイズにはじまり、食の中の毒と楽園、食二続く流れとしてとの排泄に関する快楽と毒、そして舞台は渋谷のラブホ街へーーーブックレビューや短編小説を経由しての、快楽物質と毒物の博覧会フォト、中毒者たちのポートレート、ネットの中の毒と楽園、路上の掲示物やキャバ嬢のメッセージなど日常にみつける毒と楽園…と、大きなひとつの物語に沿って様々なフィールドで毒と楽園をみつけます。

■特集企画
毒 身体の深淵を覗く-EXERCISE for ALTERD STATES-
楽 オトナの保健体育

毒 魔女・媚薬・晩餐
楽 おばあちゃんのひみつパーティー

毒 便所糞尿解放声明
楽 うんちだいすき

毒 眞夜中の獨立國
楽 ドッキドキ❤︎夜のSHIBUYA探検

毒 短編小説「虚構のユートピア」
楽 短編小説「本当のユートピア」

毒 死と錯乱を招くもの
楽 富と栄光を招くもの

毒 中毒者の形相
楽 だって好きなんだもん

毒 暴かれた秘密のブックマーク16
楽 おすすめ愉快なブックマーク16

毒 異言を唱える超越者たち
楽 ご近所名言コレクション

A4判116pages カラー

 

 

デザインのひきだし32 紙づかいマスターへの道

デザインのひきだし32 紙づかいマスターへの道(グラフィック社)¥2000+税

2年ぶりの紙特集のタイトルは『紙づかいマスターへの道』!

たくさんの種類の紙があっても、予算や取り都合、規格や流通などの理由で使えないことも、しばしば。そこで、前回の紙特集の後、2年がかりで集めた、印刷用紙、ファンシーペーパー、包装用紙や情報用紙、魅力的な板紙、加工紙、また印刷でも使えそうな産業用紙や機能紙など、今注目の紙を、「新製品」「透けるを生かす」「再発見の紙を使う」「ひとつ上のプロの技」「ベストセラーに使われている紙」などテーマに応じて紹介。
特集で紹介した紙の中から、131種を収録した別冊サンプル本や竹尾プリススケール、紙厚比較早見表の付録も豪華。

遠目には、地味な表紙は、表が白、裏が銀の工業用包装用紙にエンボス加工したもの。是非、手にとって見ていただきたいです。

B5判162pages
※数に限りがありますので、気になる方はお早めに!!  完売。ありがとうございます。

川上未映子責任編集 増刊『早稲田文学』女性号

川上未映子責任編集 増刊『早稲田文学』女性号(筑摩書房)¥2200+税

最近は、親しみやすいフリーペーパー「WB」の形でお届けする機会が多い早稲田文学から、川上未映子責任編集の「女性号」が出ました。

女性の書き手ばかりを集めた「女性号」というテーマに、疑問や違和感を持ったら、それこそが編集者の「意図」なのかもしれません。

性の多様性が認められ、女性に限らず「人間」が取り上げられるべき時代である一方で、ネット上でで性をめぐるポリティカルコレクトネスが可視化され、人々が意見を発し、世界中の情報・動向を把握して相対化できる現在だからこそ、この特集で、現在において「女性が書く」or「女性を読む」ことの抑圧と解放、女性の創作について、形にして記録すべく取り組んだと、川上編集長は記します。

すでに故人となった人から現在まで、約80人の寄稿者による再録や新作を収録。

===コンテンツ===

川上未映子 巻頭言

《巻頭詩》
●エドナ・セント・ヴィンセント・ミレー 小澤英実=訳
●石垣りん

ルシア・ベルリン 岸本佐知子=訳・解説「掃除婦のための手引き書」
多和田葉子 松永美穂=訳「空っぽの瓶ボトル」
津村記久子「誕生日の一日」
佐藤文香「神戸市西区学園東町」
イーユン・リー 篠森ゆりこ=訳「かくまわれた女」
小山田浩子「蟹」

《図版》
●井上佐由紀

伊藤比呂美「夏のおわり。秋のはじめ。」
今橋愛「そして」
文月悠光「発動せよ」
中山奈々「O-157」
東直子「青葡萄」
左川ちか
松田青子「許さない日」
ロクサーヌ・ゲイ 野中モモ=訳「わが父の死去にあたり」
イ・ラン Ko Younghwa=訳「韓国大衆音楽賞 トロフィー直売女」
堀越英美「女の子が文学部に入るべきでない5つの理由」
山崎まどか「私はいかに心配するのをやめて、フェミニストと名乗るようになったか。」

石垣りん
中島みゆき
蜂飼耳「彼女の中の女」
井上法子「素直に届けられる夜」
永瀬清子
盛田志保子「季節に」
川口晴美「世界が魔女の森になるまで」
早坂類
茨木のり子
古谷田奈月「無限の玄」
雪舟えま「俺たちフェアリーている(短歌版)七十七首」
松井啓子「のどを猫でいっぱいにして」
ノラ・ゴムリンガー  松永美穂=訳・解説
ヴァージニア・ウルフ 片山亜紀=訳・解説「ロンドン散策――ある冒険」

エドナ・セント・ヴィンセント・ミレー 小澤英実=訳・解説
葛原妙子
中島悦子「被流の演技」
安立スハル
鈴木しづ子
鈴木晴香「生まれてきた日を覚えていない」
野口あや子「エレクトラ・ハレーション」
神田さよ「鎮める」
齋藤史
吉原幸子
池田澄子
最果タヒ「白い花」
銀色夏生「壁と満月」

CRY IN PUBLIC マニフェスト

ジーン・リース 堀江里美=訳「ジャズと呼ばせておけ」
村田沙耶香「満潮」
盛可以 河村昌子=訳・解説「経験を欠いた世界」
藤野可織「私はさみしかった」
今村夏子「せとのママの誕生日」
おさないひかり「柔らかい、つるつるの毛の生えた soft, sleek hair is growing」
川上未映子「変奏」
栗木京子
黒田夏子「るす絵の鳥」
樋口一葉 川上未映子=訳「大つごもり」

小平麻衣子「林芙美子・〈赤裸々〉の匙かげん――『放浪記』の書きかえをめぐって――」
江南亜美子「21世紀の女性作家たち
豊彩夏「変身――松浦理英子『親指Pの修行時代』、女の子たちのパロディ的カルチャーについて――」
岩川ありさ「クィアな自伝――映画「ムーンライト」と古谷田奈月『リリース』をつないで」
チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ=訳「イジェアウェレへ――あるいは十五の提案に込めたフェミニストのマニフェスト」
柴田英里「いつまで〝被害者〟でいるつもり?――性をめぐる欲望と表現の現在」

《図版》
●橋爪彩

haru.「どこかの誰かさんへ
菅野つかさ+中西歩乃歌(Scarlet&June)+野中モモ+川上未映子「インディペンデントメディアという「場」」
桐野夏生+川上未映子「女性と地獄」
小澤英実+倉本さおり+トミヤマユキコ+豊﨑由美 司会:斎藤美奈子「われわれの読書、そのふたつの可能性~批評と書評~」

◎ブックガイド フェミニズムと女性に近づくかもしれない23冊

《巻末詩》
●栗木京子
●葛原妙子

ブックデザインは名久井直子、表紙イラストは魚座

23.6 x 18.2 x 3.3 cm 556pages

創刊10年記念号 š! #29 「Baltic Comics Magazine」

š! #29 「Baltic Comics Magazine」¥1019+税

ラトビアの首都リガから発信されるコミック誌。
創刊10周年記念の29号は原点に戻ってバルティックコミックマガジン。
青年マンガ、オルタナティブコミックが殆どなかったラトビアにコミックの可能性を広げるべく、デビッドとサニタの2人がはじめたkus!
判型を文庫サイズに小さくしたり、言語も基本的に英語に統一したり、模索と変更を重ねながら、ラトビア、バルトや北欧以外からも作家を招き、10年間、雑誌の発行以外にも展覧会やワーックショップなどのイベントも企画しながらラトビアのコミックをサポートしてきました。
29号は地元作家とともに、その10年間の成果を披露しています。
独自の色味にあふれた、ヴァリエーション溢れるラトビアコミックの世界が楽しめます!!!

掲載作家は—
表紙: Mārtiņš Zutis
執筆者: Anete Melece, Anna Vaivare, Dace Sietiņa, Dāvis Ozols, Elīna Brasliņa, Ernests and Andrejs Kļaviņš, Ingrīda Pičukāne, Kaspars Groševs, König Lü. Q. (Switzerland), Laura Ķeniņš, Līva Kandevica, Lote Vilma Vītiņa, Maija Kurševa, Mārtiņš Zutis, Oskars Pavlovskis, Rasa Pavilona, Rebeka Lukošus, Reinis Pētersons, Rūta Briede, Zane Zlemeša (all from Latvia except Lü. Q.).

A6判164P 無線綴じ フルカラー 言語は英語