書籍」カテゴリーアーカイブ

ハン・ガン作 斎藤真理子訳「ギリシャ語の時間」

ハン・ガン作 斎藤真理子訳「ギリシャ語の時間」(晶文社)¥1800+税

「言語はあたかも数千本もの針を組み合わせて織り上げた服、または鎧のようであり、彼女をその中に閉じ込められてちくちくと刺し続けていた。それが突然、消えた。」

言葉を話せなくなった女は言葉を取り戻すために古典ギリシャ語を習い始める。少しずつ視力を失っていくギリシャ語講師の男は彼女の“沈黙”に関心をよせる。ふたりの出会いと対話を通じて、人が分ちあえるもと分ちあえないものを静かに問い続ける作品。

失われた韓国語、履修していたフランス語、新たに学ぶ古典ギリシャ語、韓国文学に、ギリシャ哲学、そしてボルヘスのイメージが時空を重層的に表現しています。

『菜食主義者』でアジア人作家として初めて英国のブッカー国際賞を受賞したハン・ガンの長編小説。
韓国の若い作家を紹介するシリーズ〈韓国文学のオクリモノ〉第1回配本。
装丁は寄藤文平+鈴木千佳子

B6判240pages

岩谷時子/宇野亞喜良 「あなたのために」

岩谷時子/宇野亞喜良 「あなたのために」(888ブックス)¥1500+税

1970 年に山梨シルクセンター(現/サンリオ)から出版された岩谷時子の詩と宇野亞喜良の挿絵による詩画集「あなたのために」を当時とほぼ同じ形で復刊。

コンパクトサイズのギフトブックとして刊行された本書は40年以上の時を経て今なお、瑞々しい感性に溢れています。

復刻にあたり、70年前後に描かれた宇野の絵をカバー裏にレイアウトしました。お見逃しなく!!

15×10cm 上製48pages(888ブックス)

初回入荷分はサイン入りです。なくなり次第、終了となりますのでご了承願います。

 

黄島点心「黄色い悪夢」

黄島点心「黄色い悪夢」(リイド社)¥1200+税

リイドカフェのweb連載をまとめた単行本。

布団圧縮袋にパートナーを入れて空気を抜く「圧縮芸術」マニアのカップルの関係の破綻で生じた事件、ある地方に残る奇祭、人の上っ面を剥ぐ儀式にやってきた、八方美人とそのとりまきたちが遭遇する怪、孤島の蚊を巡る時空と種を超えた壮大なロマンス…

いずれも、黄島点心のストーリーテラーとしての本領発揮といった短編揃い。
ひとつの事件や現象を巡って壮大な歴史や運命、怨念が語られています。

A5判256pages

クリスティン・マッコーネル 著 野中モモ 訳「いかさまお菓子の本 淑女の悪趣味スイーツレシピ」

クリスティン・マッコーネル 著 野中モモ 訳「いかさまお菓子の本 淑女の悪趣味スイーツレシピ」(国書刊行会)¥3600+税

ティム・バートン、ウェス・クレイヴン、アルフレッド・ヒッチコック、そして怪奇映画俳優ヴィンセント・プライスなど、ホラーやSFからインスパイアされた奇妙で可愛いスイーツをSNSにアップして話題をさらってきたクリスティン・マッコーネルのスイーツレシピ本。
誰もが驚き作りたいと思った、キュートで震えあがるレシピが満載。

スイーツのみならず、写真撮影からインテリア、スタイリングまで、すべてがクリスティン流に作り上げられた本書は、自由な発想こそが人生を素敵なものにする魔法なのだと教えてくれる。

真のクリエイティビティを発揮したい、なにかを始めたいと思っている人にとって、ぴったりの一冊。

AB変型 284pages

さとうかよこ ほか「鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ」

さとうかよこ ほか「鉱物のお菓子 琥珀糖と洋菓子と鉱物ドリンクのレシピ」(玄光社)¥1700+税

見た目は鉱物、でも全部食べられるお菓子の初レシピ集。

琥珀糖の蛍石や水晶、シュクルの鉱物欠片、シュトロイゼルとドライフルーツの柘榴石、燐灰石や薔薇輝石の鉱物ソーダ、菫青石のカクテル……。

美しい鉱物収集の楽しみ方を著した『鉱物レシピ』のさとうかよこ、「琥珀糖」のシャララ舎、アドリア洋菓子店が、琥珀糖、洋菓子、鉱物ソーダ、鉱物カクテル、鉱物オードブルのレシピを公開します。

基本のプロセスから材料、道具まで丁寧に教えていますので、初心者でも簡単に作ることができます。調理の途中で、螢石らしく8面体に琥珀糖の形を整えたり、焼き菓子の要領で岩石を作ったり、サイエンスとアートと料理を同時に楽しめます。
美しく輝く「食べられる鉱物」の初のお菓子レシピ集です。鉱物パーティやバザー、お友達へのプレゼント、そして特別な日を祝うためにどうぞ。

B5判112pages