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掟ポルシェ「男の!ヤバすぎバイト列伝」

掟ポルシェ「男の!ヤバすぎバイト列伝」(リットーミュージック)¥1500+税

Webサイト「耳マン」に連載したバイト遍歴をまとめたもの。
北海道で中学生のときの新聞配達を振り出しに、喫茶店、清掃、治験、塗装業、エロ本編集、ビルの窓拭き、(そしてその間に様々な短期バイトや正規採用…)と、その仕事ぶりや人間関係などが赤裸裸に綴られています。

それほどいろいろバイトをしても、無計画に打ち込み機材やレコードを買って借金で行き詰まり、ついにヤミ金に足を運ぶとこが最終章。
ロマンポルシェ結成前夜のこと。
数々のバイト体験と借金地獄が、その後、どうなったかは、直接読んでみてください!

巻末には藤井隆、志磨遼平(ドレスコーズ)との特別対談を掲載。
帯文はマンガ家・東村アキコ。

第1章:初めてのバイト~新聞配達~
第2章:大学までにやったバイトの数々
第3章:正社員~失業
第4章:エロ本の編集
第5章:ビルの窓拭き
第6章:整理屋の恩人~ロマンポルシェ結成へ
特別対談:藤井隆 / 志磨遼平(ドレスコーズ)

四六判304pages

絵物語 ムライ「むしくい男と光の木」

ムライ「むしくい男と光の木」(青心社)¥1200+税

漫画家・イラストレイター、ムライによる描きおろしの絵物語。
少女がベッドに横たわる母親に語る、ちょっと残酷な3つの童話が入れ子のような構成で描かれています。

暗い森の中で、灯りを点して寄ってきた虫を食べてしまう虫食い男のもとに迷い入ってしまった少女と男の間で交わされた会話…
戦争で生き残った王女がひきこもる城に彼女を助けにゆく王子、2人の顛末は…
帰宅途中に手足が鳥の羽や脚にかわった少年は、迫り来る困難を乗り越えて母の元へと帰れるのか…

人間の生や死をめぐる、ハッピーエンドばかりではない、正解のない3つの物語が紡ぎ出さています。
ハードカバーなので、プレゼントにもおすすめです。

21 x 14.8cm 84pages

寺山修司×宇野亞喜良「五月よ 僕の少年よ さようなら」

寺山修司×宇野亞喜良「五月よ 僕の少年よ さようなら」(アリエスブックス)¥1700+税

1965年に出逢った寺山修司と宇野亞喜良。
互いに刺激し合いながら時代を走り、劇団・天井桟敷による『新宿版千一夜物語』『毛皮のマリー』のポスターや舞台美術をはじめ、寺山の著作の表紙や装幀も多数手掛けたらたなコラボレーションが本書です。

83年に亡くなった寺山の死後30余年を経ての、宇野亞喜良による新たなコラボレーションの試みとなります。

心を揺らす抒情的でエネルギー満ちる寺山の詩と、
繊細で愛らしくも官能的な宇野のイラストは、読者を1ページごとに、泡沫の時間旅行に誘います。

173×173mm 48pages アリエスブックス

安田理央「巨乳の誕生」

安田理央「巨乳の誕生」(太田出版)¥1600+税

前作「痴女の誕生」において、アダルトメディアの中で、女性がどのように描かれてきたのかを検証した安田理央が、今度は「巨乳」に斬り込む!

おっぱいがいつからどのように注目され、雑誌や書籍、映画、AVなどのメディアの中で巨乳がどう扱われ、時代や国によってどのように受け止められ、変化してきたかをひもといてゆきます。

ーーいつの時代でも大きなおっぱいが好まれていたわけではない。70年代にはユニセックスで華奢な体つきこそがファッショナブルであり、80年代のAV業界でさえも胸の大きなAV女優は人気を得ることができなかった。
「巨乳」という言葉が誕生し、一般的に普及したのは90年頃になってから。それまでは「ボイン」「デカパイ」「Dカップ」などと呼ばれていた。
江戸時代から開国、敗戦、経済成長を経て現在、社会の「大きなおっぱい」の受け止められ方は、
時代を反映して変わっていく。なぜ変わっていったのか。その理由と全貌をあきれるほどの調査で明らかにした革命的論考ーー

ボイン、グラマー、ダカパイ、Dカップ、巨乳、爆乳etc 60年分700冊の雑誌から、巨乳を表す言葉を抜き出し、カップ数を対応させたりと、独自のデータベースを作ったり、映画、美容整形、性風俗など各ジャンルのスペシャリストへの取材などを経ての巨乳検証です。

《目次》
目次
はじめに

序章 原宿に日本初の巨乳専門ショップがあった
原宿に巨乳ファンの憧れの地があった
巨乳、特撮、プロレスが同居するショップ
淀川長治の弟子が始めた巨乳メーカー
巨乳フェチAV第1号『淫乳』
初の巨乳専門AVメーカーの誕生
マニアのための店「ヴイ・レックス原宿」
ヴイ・シー・エーの失速と終焉

第一章 巨乳をめぐる世界史
「巨乳」は古代から求められていたのか
コルセットからブラジャーへ
男性の興味は脚から胸へ
拡大するグラマー幻想
巨乳崇拝者ラス・メイヤー
グラマーの失墜と復権
豊胸手術の発展と破綻
整形巨乳があふれたアメリカのヌード

第二章 おっぱいは性的対象ではなかった
なぜ春画では乳房が描かれなかったのか
日本人にとって裸体は顔の延長だった
男性も女性も肉体は同じ?
愛撫されなかった乳房
おっぱいを表現する言葉は「乳」のみ
貧乳が美人の条件だった
巻き起こった裸体画論争
禁じられた裸体
腰巻事件が浮きぼりにしたもの

第三章 グラマーの襲来
肉体女優の出現
日本初の巨乳アイドル
国産肉体女優たち
グラマーという表現
巻き起こるグラマー・ブーム
日本流グラマー= トランジスタ・グラマー

第四章 ボインの時代 ナインの時代
若者向け雑誌の登場とグラビアの隆盛
ボインの誕生
ボインの語源
ボインが注目された1967年
胸の大きなナオンは時代遅れ?
胸の大きい女性は頭が悪いという神話
清楚な女の子は胸が小さいはず?
コイン、ナイン、ペチャパイ
グラビアアイドルの元祖、アグネス・ラム
麻田奈美、リンゴヌードの衝撃
オナペットと呼ばれた巨乳たち

第五章 デカパイからDカップへ
巨乳専門誌『バチェラー』の誕生
デカパイという表現
ビニ本の人気は「素人」っぽさ
AVユーザーは胸に興味がない?
初の「巨乳AV」が発売
ジャンルとなった「巨乳AV」
巨乳はDカップと呼ばれた
男女のカップ表記に対する温度差
Dカップ京子、デビュー!
Dカップ女優たち
グラビアアイドル第1号・堀江しのぶ
漫画へ波及したDカップ
なぜ「Dカップ」だったのか?

第六章 巨乳の誕生
松坂季実子の衝撃
AV業界に吹き荒れた巨乳ブーム
「巨乳」はいつ生まれた言葉か
そして「巨乳」は成長した
毎月1日は巨乳の日
堀江しのぶを継ぐもの
伝説の眼帯ブラ
そしてグラビアの時代へ

第七章 それは爆乳と呼ばれた
驚異の104センチIカップ
季実子もケイもかなわない
タイタニック・ティナの幻
爆乳とプランパー
マニア化する巨乳
次々と登場する爆乳女優たち
爆乳化するグラビアアイドル

第八章 21世紀の巨乳たち
ダブル専属デビューした超大型新人・麻美ゆま
もはや特殊ではなくなったHカップ
爆乳着エロアイドルのAV侵攻
非現実的なまでのナイスバディ女優たち
微乳の誕生
微乳の魅力とは何か?
史上最も売れた巨乳
TOEIC990点の爆乳女優
妄想が実体化していく時代

おわりに
巨乳年表 1871〜2017
参考文献一覧

A5判288pages

コマツシンヤ「午后のあくび」

コマツシンヤ「午后のあくび」(亜紀書房)¥1000+税

うたたねしている間にみた夢のように、日常から半歩外の世界。

遅刻しそうになって猫に道案内について見知らぬ通りと抜けると…見慣れたあの場所に。
時計を修理しにいったお店が実は洋菓子店で、チョコやクッキーの部品でできた食べられる時計を食べて時間が過ぎるのを忘れたり…。

かわったことがあぶくのように湧いてくる白玉町を舞台にこの町に住むOLひび野あわこさんの“うたかたの日々”を綴った心にすっとしみ込む、キュートなショート漫画集。
コマツシンヤが読書を空想、幻想、妄想の世界にいざないます!!

A5判176pages