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西潟浩平「カストリ雑誌創刊号表紙コレクション」

西潟浩平「カストリ雑誌創刊号表紙コレクション」(カストリ出版)¥2900+税

戦後間もなく(昭和21〜24)に発行された大衆紙は、性的モチーフを実話や物語、読物などに含み、3号も出ずに消えてゆくことから、3合飲むと酔いつぶれる闇市のカストリ焼酎になぞらえて、カストリ雑誌と呼ばれました。

後年、粗悪な造りで闇市に出回った風俗雑誌というイメージが強いこれらの雑誌ですが、戦中に貯蔵していた紙を使用したり、それまでの出版流通システムがGHQにより閉鎖されたなどの理由で闇に出回ることになったり…と、実物は後づけのイメージと異なるものもありヴァラエティ富んでいました。
そんな短期間に溢れ出して消えていった、様々な大衆紙の創刊号の表紙ばかり116点を西潟コレクションから選び、オールカラーで1ページ1表紙で収録。戦後の解放感と吹き出る欲望、カオティックな文化状況が伝わってきます。

当時人気の、あるいは後に活躍する作家やアーティストたちが多数寄稿していて、巻末のリストや資料を見るのも発見の連続です。

B5判 168pages(カストリ出版)

折り紙絵本 Inkyeong & Sunkyung Kim「Zoo in my hand」

Inkyeong & Sunkyung Kim「Zoo in my hand」(Editions du livre) ¥2500+税

文庫本大の本から、40のカラフルな折り紙の動物ができます。

裏表で色が異なる、カラフルな袋とじ本の”わ”の部分に描かれているラインに沿ってページを切り抜き、一折りor二折りすると、カラフルな動物ができあがります。
ライオン、くじゃく、サル、ブタ、クジラ、サイ…あっという間に動物園になります!!

マルチ言語対応で、動物名はそれぞれ英語、スペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、韓国語、日本語、中国語で表記されています。

ギフトにもおすすめの一冊です。

10.5 x 14.8 cm 80pages パントーン4色印刷

 

おてほん第1弾 松岡正剛 「編集手本」

松岡正剛 「編集手本」(EDITHON)¥1800+税

“おてほんシリーズ “第1弾は伝説の編集者・松岡正剛が編集人生で「手本」にしてきたものを、手書きで明かします。
校正を加えた何枚かの手書き原稿用紙と図や写真がすべて一枚の紙に印刷されて、特殊な折りで48ページの本になっています。

このシリーズは、編集者、美術家、料理人、デザイナー、宮大工、数学者…とその道の開拓者たちが手本としてきたものを綴った原稿を、大きな一枚の紙に印刷しいっけん袋とじ本のように形で畳まれています。
版元のEDITHON(エジソン)が、シリーズのために図書印刷と共同開発した折り方で、両面印刷した一枚の大きな紙は継ぎ目なく、カットと折りによって本の形になっています

四六判 48pages
活版でタイトルを印刷した函入り

ソロソロ 소로소로 「森の一日 숲의 하루 」

ソロソロ소로소로 「森の一日 숲의 하루 」 ¥1370+税

日本語に由来するsorosoroの屋号で活動する、韓国のカップルのフォトエッセイ。
野外でキャンプするのが好きな二人が、約5年の間に韓国や日本の各地で見た景色を夫が写真におさめ、妻が短い文書を添え、季節毎にまとめたもの。

木漏れ日や清流、美しい新緑や蝉の羽化、満天の星、森の中で淹れるコーヒーなど、さわやかな場面もあれば、雪山、獣の足跡、かなりのバックパック…というちょっとハードな一面もある野外の四季を、たくさんの写真で再現。著者いわく”自然の中で作った四季の彫刻”。

A5判264pages

凡天太郎プロダクション「おんな刺青師ルリ」

凡天太郎「おんな刺青師ルリ」 (凡天劇画会) ¥1500+税

名人として知られる刺青師“彫銀”の娘・ルリ!
父の遺志を継ぎ、針を片手に放浪の旅へ…。
行く先々で起る刺青にまつわる事件の数々!!
「美しき復讐」に続く、そして代表作の「混血児リカ」へと繋がる
『週刊明星』長期連載のアクションバイオレンス第二作。

いつものように植地毅による装丁は、オリジナル装丁をリスペクトしたテイストでカラー口絵もついています。

本文も単色印刷と二色刷りを使用しています。

B6判242pages

冒頭の印象的なシーンが凡天劇画会さんのブログで紹介されています →◎◎こちら