漫画」カテゴリーアーカイブ

漫画雑誌・山坂 05

山坂5

漫画雑誌・山坂 05(山坂書房) ¥300

なんでもあり、の自費出版の世界ですが、山坂書房の二人の漫画家、山坂ヨサンセンこと、三好吾一と大西真人は、この雑誌では、あえて過剰さ、過激さを避けた丁寧なイラストで、日常の情景を描きます。夏の日、赤信号の交差点でたまたま、同じように自転車に乗ったまま信号機を見上げた通りすがりの人…、ずっと同じ小中学校で家も近所だったけど話をしたことがなかったちょっと浮いてたあのコ、久しぶりに帰った実家での親との微妙な距離…
限定200部(シリアルNo入り)、ハンディな小冊子ですが、上質な掌品ぞろいの漫画誌になっています。

■山坂ヨサンセン「去年の夏のことですやん」
■永田智子「プレゼント」
■藤本和也「三本足の怪獣」
■炭子部山貝十「アタリメ君」
■大西真人「小春日」
■三好吾一「デジカメ」
■山坂ヨサンセン「山坂四コマ作品集」

A5判74P

御船麻砥「HELL ALL-5 SALVAMENTO」

HELL ALL-5 表紙

御船麻砥「HELL ALL-5 SALVAMENTO」¥840

『アクマゼルマ』などの漫画家・御船麻砥さんが、「HELL ALL-5」(幻冬舎コミックス)の未使用原稿や単行本未収録原稿などを元に作ったジンを特製封筒(灰色封筒に2色印刷したもの)に詰め合わせたパックです。

パックの中身
「SALVAMENTO」マンガ+イラスト B5判32P(オフセット印刷)
「13sister story」4コママンガ集 B6判20P(オフセット印刷)
「Lunchbox」新作ショート漫画スモールブック 85mm×85mm 14P(プリンタ出力)
「Coleccion de a medias」カラー未使用イラスト集 85mm×85mm 12P(プリンタ出力)
「SCRAP」落書き集 85mm×85mm 12P(プリンタ出力)
HELL ALL-5のキャラをまとめたペーパとセット内容をプリントしたペーパも入っています。

印刷や自費出版モノへのかねてからの興味もあり、あえて、商業出版では難しい、フォーマットや印刷で未収録や新作をまとめたもの。本文の紙色や刷り色を一冊の中でいろいろと変えてみたりして、楽しい作りになっています。

HELL ALL-5 中身

作家自身による解説ポップ(クリックで大きくなります)

HELL ALL-5 ポップ

萱島雄太コミック『鼻』『オツベルと象』

青空文庫の著作権が切れた作品を漫画化するという「パブー×青空文庫」の漫画コンテストをきっかけに描かれた萱島雄太の文芸コミック2タイトルが入荷しました。

鼻 表紙

原作・芥川龍之介 絵・萱島雄太「鼻」¥400

古典の漫画化といっても、漫画によって文芸作品を時短鑑賞する、というタイプのものでなく、主人公の禅智内供を人物キャラとしてでなく、鼻そのものとして描くなど、独自の手法で、馴染みの古典がシュールなイメージでよみがえります。
A5判24P ホチキス中綴じ

鼻

鼻

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オツベルと象 表紙

原作・宮沢賢治 絵・萱島雄太「オツベルと象」¥500

地主オツベルと彼に酷使される象とを描いた宮沢賢治の童話のタイトルをはじめて見たとき、「少女と象の物語」を連想してしまった萱島が、その第一印象や勘違いを原作に落とし込んで作った、宮沢賢治変奏曲。本人いわく「漫画という形を借りた読書乾燥文」。
ふたつの創作があわさり、原作とは別の余韻。
A5判40P ホチキス中綴じ

オツベルと象 

オツベルと象

架空 No.12 2011.01

架空2011年1月

架空 No.12 2011.01(セミ書房)¥1050

巻頭の挨拶文によると、茨城在住で、今回特集されているキクチ氏は、今回の地震で被災しながら「こういう時期にサブカルチャーが強くなるんです。これからは僕たちの時代です」と今後に胸を膨らませていたとのことです。

■特集 キクチヒロノリ

ANSIS・PURINS/DAVID・SCHILTER/FRANCOI・SCLAUDEL/SYLVAIN・GERAND
堀道広「他界の人」キクチさん
香山哲「バキトマド」
まどの一哉「キクチヒロノリの謎」
かなしきじゅんこ「おばさんシリーズ」
田村篤史「HEAD COMIC について」
編集部「キクチヒロノリインタビュー」
菊地博紀「インタビューに関する資料」
キクチヒロノリ作品リスト 制作 西野空男
シルヴァン・ジェラン×キクチヒロノリ「アクミート2」

■四コマ架空
地獄の狂人
山坂ヨサンセン
かなしきじゅんこ「魔女の心臓」
野元電池
砂糖ヒロタカ「りかぴぃ」最終回
くるみみどり

■漫画
香山哲「労働せしめる實體」
炭子部山貝十「劇画百景」
甲野酉「未踏」(4)グレー
まどの一哉「西遊」第9話
鳥子悟「ポカポカ」
三本美治「時計をとめて」
勝見華子「マイチャン」

■安部愼一
安部慎一[原作]西野空男[作画] 「愛は憎しみを越えず」
安部慎一「死後」

■文章連載
久保隆「情況」的場所へ【11】
金ゐ國許「つげ義春を旅マップする」(6)

「月刊ガロ目次録」第9回

B5判162P

架空 No.11 2010.12

架空11

架空 No.11 2010.12 ¥1000

今月号では、〈ニューフラット〉と称して、表紙と巻頭に新たな表現者5人の作品を起用。ガロの流れ継ぐというコンゼプトで創刊し、捨て身の1年間限定月刊化を実行中の架空が、さらに新境地を目指す!年をまたいで2月に入ってからの12月号で、師走を追走と銘打っての発行。書き間違いなどではありませんので、念のため。

〈ニュー・フラット・レボリューション〉
木下竜一 「ヘネシー作家」
勝見華子 「夜」
非常夢遊口 「もしも」
山田英子 「誤っ歩さん」

■四コマ架空
高橋マナブ
くるみみどり
かなしきじゅんこ 「魔女の心臓」
地獄の狂人
山坂ヨサンセン
砂糖ヒロタカ 「りかぴぃ」
野元電池

藤宮史 「或る夏のいちにち」「○△□まる・さんかく・しかく」
キクチヒロノリ 「HEAD COMIC」
まどの一哉 「西遊」第8話
鳥子悟 「妻の遍在」
高木ひとし 「自由の女神」
黒川じょん 「とどかないもの」

「月刊ガロ目次録」第8回

安部慎一[原作]西野空男[作画] 「珍犬バナナ」
三本美治 「キャプテン」

金ゐ國許 「つげ義春を旅マップする」6
久保隆 「情況」的場所へ【10】

■四分の一掲載
黒山春久 「途上」
荒木ひよう 「やくそく」
安部慎一 「若き日のモーゼ」

B5判 160P