漫画」カテゴリーアーカイブ

大平飛翔「消えない」「錆びた自転車」

大平飛翔「消えない」¥300+tax

存在感のない青年、時村くんが、ある日、夜道でひとりの見知らぬ女の子に声をかけられるのだが
彼女の正体は…

二人の出会いとつかの間のやりとりを寡黙に、ただただ描きこんだ短編。
そのタッチこそが印象的。

A5判20pages


大平飛翔「錆びた自転車」¥500+tax

本に託して届けたつもりの気持ちがあまりに伝わらず、伝わらないまま、あまりに待ち続けた挙げ句の返却の顛末。

何もないのに、思いだけがどんどん蓄積してゆく….その重みが愚直なまでに塗り重ねられたペンで描きこまれたベタや陰影から伝わってきます。

B5判18pages

mississippi 月子ちゃんと衛星

mississippi 「月子ちゃんと衛星」¥300+tax

月子ちゃんは、生まれたときから頭の周りを小さな衛星がまわっている以外は、普通の女の子。

ある日、巨大彗星が地球に高い確立で地球に衝突することが発表され、ニュースで避難が呼びかけられ、みんながパニックになり逃げまどう中、月子ちゃんだけは不思議な胸騒ぎを覚えて、みんなとは逆の方向にバイクをとばすのでした…..
果たしてその先には何が待っている?

2018年に発行されたラトビアのコミック誌kus!の日本特集にあわせて描き下ろした8Pの短編に加筆修正したもの。

A6判12pages

田中六大「六大日記 いい夢」

田中六大「六大日記 いい夢」¥1000+tax

絵本、漫画、イラストで活躍する田中六大の2人の子供の事を中心とした日常日記4コマをまとめたもの。

小学生の長男こうくんと保育園に通う長女もっちゃん。

急な雨でビショ濡れになってもハイテンションで喜ぶ一方、「ヨシタケシンスケって有名?」と同業の父に質問しながら「まあお父さんもがんばって」フォローするこうくん。
マグカップのふちの影が落ちたところの牛乳だけを飲みたがるもっちゃんは、ひげそり中に「すてきなおじさんになりたいの?」と
尋ね「え、まあね」の答えに「やばい、やばい、やばい、やばい」とギャルのような過剰反応をしたり。

表紙がカラーになったほかカラー4コマが4ページあります。

A6判168ages
※表紙裏に作家によるデッサンがついています。
(絵柄はそれぞれ異なります)


↓六大日記既刊もございます↓


飯島市朗 ブラックパンチ全集 下巻「恐怖の乳房」

飯島市朗 ブラックパンチ全集 下巻「恐怖の乳房」(グッピー書林pure!)¥1000+tax

2003年、飯島市朗傑作集1「トルコ星座の男たち」で、こんなにすごい漫画が埋もれていようとは!の大きな衝撃を放って以来
「ゴリラとの結婚」につぐ、日文社「漫画ブラックパンチ」に掲載された飯島作品の発掘・復刻シリーズ第3弾。

くどいくらいに濃いめの描写、ありえない関節の曲がり方など超越したデッサン力、荒唐無稽のSFみたいなストーリーの三拍子を備えた飯島作品にはずれなし!
「した 下から愛して…
いや やはり いや
お乳からにして…..」

女をセックスの対象としてしか扱わない昭和の男たちに、ビンタや肘鉄どころか、肉食系恐怖の乳房で復讐する小説家・墨江田奇子が主人公のタイトル作をはじめ71ー72年に発表された9編を収録。
一般書店非流通復刻

【収録作品】
・狼の棲む館
・宇宙人樹精妖女
・宇宙人の遺物
・妖刀美女狩りの怪
・ロボット王国の人間たち
・宇宙の孤独者
・興味なき地球人
・地球人以外の文化人
・恐怖の乳房

【初出・出典】
日文社「漫画ブラックパンチ」
1971年11月号~1972年8月号

A5判148pages

森泉岳土「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 」

森泉岳土「爪のようなもの・最後のフェリーその他の短篇 」 (小学館)¥1100+税

爪楊枝をメインの筆記具にして、墨と水を使って漫画を描く森泉岳土の読み切り短編10本を収録。(今回は冒頭に初ボールペン作品が登場)

夏にふさわしい洞窟からはじまるひんやりホラー、片岡義男作品のコミカライズ、大林宣彦監督のエピソードからタイトルに使われた幻想譚「爪のようなもの」と、ヴァラエティあふれる内容になっています。

作品にあわせて、異なる色と質の紙を使っているので、紙の本で、ページをめくる嬉しさ、ひとつひとつの世界の色や演出も味わっていただきたい。

■収録作品■
最後のフェリー
片岡義男の「彼女のリアリズムが輝く」
タゴールの「妖精」
リングワンデルング
ムルの顔
Two shades of summer
夏の夜のけものfeat.けもの
冬の偶有的神秘エトセトラ
爪のようなもの

A5判232pages