漫画」カテゴリーアーカイブ

ネルノダイスキ「NecoとTaco」

NecoとTaco

ネルノダイスキ「NecoとTaco」¥370+税

短篇集「エソラゴト」で文化庁メディア芸術祭マンガ部門新人賞を受賞したネルノダイスキ。

「簡略化されたキャラクターと細密な背景のコントラストは水木しげる風であるが、他方で米国のアンダーグラウンド・コミックスを彷彿させる、ひねりのきいたおもしろさもあって、読者を絵空事の迷宮へと誘い込む。
飄々としたキャラクターの魅力に加えて、自由奔放な想像力を活かしたシュールな物語展開は、先の読めないスリルがあるだけでなく、作者の才能やのびしろを感じさせ、今後の活躍が望まれる」と評された。

「NecoとTaco」はタイトル通り、NecoとTacoの物語であると同時にNeco to Taco(ネコからタコへ)の物語。
陸のものと海のもの、本来、住む世界が異なる2つのキャラクターが出会ってしまったときにおこる奇想天外なフュージョン、フィクションを細密なタッチの背景描写とグラフィックなキャラとで綴ります。

B5判24pages

NecoとTaco

NecoとTaco

サヌキナオヤ、金子朝一、かつしかけいた、石山さやか 「蓬莱 第2.5号」

蓬莱2.5

サヌキナオヤ、金子朝一、かつしかけいた、石山さやか「蓬莱 2.5号」¥463+税

ある種のテイストを共有する漫画家4人が集まっての同人誌「蓬莱」の号外。イラストを全面に使った美しい表紙で魅せる本誌とは違って、タブロイド判の新聞みたいな作りで、大きさを活かした、ふだんと違ったコマわりや描き方が新鮮。
作品に加えて、それぞれの作家が近況報告しているのも、新聞ぽくてふだんとちょっと違うところ。(写真は二つ折りした状態です)

【収録作品】
金子朝一「SAME MISTAKE」
石山さやか「Thousand window, Thousand door」
かつしかけいた「The City On Her Back」
サヌキナオヤ「事故〈甲・乙〉」

編集・デザイン : 宮﨑希沙
ロゴデザイン : 鈴木哲生

タブロイド判12pages
ポストカード2枚つき、ジッパー付きポリ袋入り

ponrai 2.5

Mitzi Akaha「KUZU」

KUZU

Mitzi Akaha「KUZU」(BIGUGLYROBOT)¥463+税

日米の間でイラストにモデルに活躍するMitzi Akahaのはじめてのイラストストーリー本。

太平洋上の(フィクションの)島Bormeiで、鳥の糞の調査を行うカードは、船上パーティで出会ったロットと恋に落ち、結婚し、世界の果てのような島の片隅で暮らしはじめる。仕事熱心なカードに、ロットの心は空虚感を覚えていた頃、嵐が島を襲い、その後でカードは不思議な植物を発見し、やがてその研究に没頭してゆくのだが、これが二人に何をもたらし、どうなるのか…。

夫婦の間に流れる空気を描く物語とかわいいプロポーションに、リアルな描きこみの特徴ある絵柄が味わい深いです!
彼女のデッサンを見ることができるこのサイト“一日一絵”も魅力的。

A5判44pages

KUZU

くず

KUZU

KUZU

Graeme Mcneeグレアム・ミックニー「神戸15」「スコットランドのいろいろ1」ほか

南アフリカ生まれ、スコットランド育ち、神戸在住のアーティスト、グレアム・ミックニー。ミニマルなドローイングをコミックの様式に落とし込んだ作品は、俳句のようにシンプルな様式の中から叙情が伝わってきます。

自費出版のジンは、殆どが水色と黒の二色刷りで、コンピュータを使わずに描かれ原画から直接、判をおこして印刷されているそう。

グレアム・ミックニー 神戸15

グレアム・ミックニー「神戸15」¥1111+税

2007年からずっと暮らしている神戸の町のお気に入りの15の場所を紹介します。いわゆる観光名所ではなく、何もない静かに日に訪れるのにぴったりの場所だそうです。

まったりできる喫茶店、ゆっくり景色を見る場所、調べ物や考え事をする場所、歴史を感じる場所、個性的な本や雑貨のお店、甘味処に映画館…
お金がなくても、あるいはちょっとあれば楽しめる場所がたくさん。

コミック形式の説明の間に、まるまる景色だけを描いたページが挿入されている美しい本です。

B5判36pages 中綴じ
グレアム・ミックニー 神戸15

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スコットランドのいろいろ1

グレアム・ミックニー「スコットランドのいろいろ1」¥926+税

スコットランド出身のグレアム・ミックニーが日本で名前は耳にするけど、あまり知られていない故郷のことをわかりやすくまとめました。

歴史、地理や風土、郷土の偉人アレクサンダー・グラハム・ベルのこと、代表的なお菓子ショートブレッド、キルト(男の人もはくスカートの生地)について。たとえばショートブレッドなら、その起源、作り方から様々な形や種類、食べ方など数ページでやさしく説明してくれます。

表紙をめくると裏側はタータンチェックになっていますよ。

B5判44pages 中綴じ
スコットランドのいろいろ1

スコットランドのいろいろ1

スコットランドのいろいろ1

ほかにもグレアム・ミックニーさんの漫画をいろいろお取り扱いしてます。

手差ユニッツ「TELERO」

TELERO 表紙

手差ユニッツ「TELERO」¥740+税

杉浦茂や長谷川町子のような昭和テイストの漫画のようでいて、時代を超越したシンプルな線画のタッチのコミック。
それを一人で印刷、製本して出版したのが「手差しユニッツ」の名前の由来ですが、今回は印刷製本は外注。
それでも、吹き出しの中の文字も手書きの味わい深い掌品集。

収録作品はーーーーーーー
「テレロ」
「TOKYO TOKYO」銭湯/四ツ谷/蕎麦/公園/新橋/東京湾/
「一九九〇年の夏 花の博覧会に行った」

●テレロは、シャイで肝心なところで口下手になってしまうラリル氏が研究の末に発明した意思伝達装置TELEROのお話。
氏がこの開発に打ち込んだのには、伝えたい大事な事があったからなのに、肝心なとのときに、想定外の事態が起こり、TELEROと氏の運命は予期せぬ方向へと転がり出します。
思いを伝えるべき手段に乗せることができるのか、あるいは手段や言葉からこぼれおちてもなお伝わるものは…。
伝えるもどかしさと感じる喜びにあふれた短編。

●TOKYO TOKYOは東京の景色を切り撮ったサイレントコミック。

●そして「一九九〇年の夏 花の博覧会に行った」は、ちょっと怖いお父さんの下、家族で外出して、出先でも怒られるあの切ない子供時代の思い出?を描いた作品。

A6判 108pages 300部
※写真ではわかりにくですが、表紙はパール紙で、印刷部分も光沢ある美しいデザインです。

TELERO
TELRO

TELERO
TOKYO TOKYO

TELERO
1990年の夏、花の博覧会に行った